県内では被害確認なし 4月17日に豊後水道を震源とする最大震度6弱の地震 専門家は【徳島】

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徳島 2024.04.18 18:35

気象庁によりますと、4月17日午後11時14分ごろ、豊後水道を震源とする最大震度6弱の地震がありました。

徳島県内でも、徳島市などで震度3の揺れを観測しましたが、被害などは確認されていません。

震度5強を観測した、愛媛県宇和島市の地震発生直後の映像です。

左右に大きく揺れ始め、数10秒ほど揺れが続きました。

この地震で、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で、最大震度6弱を観測しました。

県内では徳島市と小松島市で震度3、鳴門市や吉野川市、阿波市など県内の広い範囲で震度2の揺れを観測しています。

これまでのところ、県内で地震による被害などは確認されていません。

今回の地震は、震源の深さは39kmで、地震の規模を示すマグニチュードは6.6と推定されます。

この地震による津波の心配はありません。




専門家の話は


(徳島大学 中野晋特命教授)
「(記者:今回起きた地震はどういった性質のものだったのでしょうか?)フィリピン海プレートの表面から、ちょっと下に入ったところのプレートの内部で起こった地震ですね。南海トラフの地震だと、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界で起こりますから、南海トラフ地震の発生メカニズムとは違っている。南海トラフ地震に直接影響するわけではないですけど」

今回の地震による被害については。

(徳島大学 中野晋特命教授)
「家屋が全壊したとか、あるいは半壊したとかいうニュースは流れていないですけども、なんでかなというふうに調べたところ、地震の揺れの周期が比較的短かったというようなことが影響したのかなと思っています。今回は被害が比較的大きいのは、宇和島市はちょっと地盤が周りよりも柔らかいということもあって、揺れや周期がちょっと長めになっていた。それでも、建物の大きな被害が出るような周期までは出ていなかったというのが1つ、まだ幸いしているかと思います。主に豊後水道で起こった地震ですけどもね。今後、豊後水道から日向灘、この辺りは今後10年以内の地震の発生確率って非常に高くなっていますので、こういったところでマグニチュード7クラスの地震が起こる可能性があります。そうなるとちょっと話題になっておりますが、南海トラフに関する臨時情報が発表されることもありますので、南海トラフ地震の発生確率がどんどん上がっていく、そんな懸念もあると思います。4月17日の晩から朝にかけて、ずっと小さな地震が続いています。2~3日の間に最大余震があることもありますので、十分気を付けていただければと思いますね」