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| 6/1
今日は歌入れ一回目。 幾原様 今日は歌録りにおつきあい下さってありがとうございました。 遅くまでお疲れさまでした。二曲だから時間かかるだろうと思っていましたが、やっぱりかかってしまいました。 「ローヌ・バルト」は予想通り、大変だったな。でもアルバムトップの曲だし、妥協できないものがありましたね。緊張してました。実は。さて、TDでどうなるか。まだまだ、これからです。この歌、響きが大切だから。 「サナフス68」はけっこう上手いこといったのではないでしょうか。ミキサーさんは、ほんとにフランス語だと思っていたのだそうです。やりぃ! ・・・でも、例のHボイスがかぶるとどうなるの? くすん、せっかくぶりぶりにカワイク歌ったのに。まあね、ジャケ写がアレで、ぶりぶりも何もあったもんじゃないけどね。 今日始めて、「センチェリアン」の詩を見せていただきました・・・すごいのね、なんか。ちょっと怖いのねー。リラックスしましょうよ。リラックス。どんなことになってるのか、楽しみにしています。聞いてびっくり、カシラ。 ではまた。 MARIA |
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| 6/2
ダウン。 幾原様 フランス行きの用意はできましたか? 今日も遅くまでお仕事なのでしょうね。がんばるニャ。 私は昨日で力尽きましたぁ。仕事に行ったんだけど、良く憶えてない・・・ 帰ってきてからずーっと寝てました。起き上がれませぇん。 しかし、「ローヌ・バルト」・・・ ぬぬぬぬぬーーーーーーー・・・・ また明日。 MARIA |
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| 6/7 テレビ取材 万梨阿様 お疲れ様です。 では、今日のご報告。 9:30 Jさんがホテルに迎えに来て、一緒に会場へ。 到着すると、既に大勢の人達が入場を待って 並んでいる。 場内に入ると、8割の席が埋まっている。 朝にしては、結構な入場者数だとのこと。 10:00 舞台挨拶をするのに、なんと壇上にマイクが ない。 しかたなく、マイクなしで、Jさんの通訳もなしで、 僕の地声のみで挨拶をすることにする。 やがて会場のライトが消え、場内に僕のプロフィールが 流れる。 で、舞台にピンスポが灯り、壇上に上がり、大声で舞台挨拶。 ボンジュール!(こんにちは) ジュマペイル・クニヒコ イクハラ!(私はクニヒコ イクハラです) メルシィ・デェトル・ブニュ!(今日は、来てくださってありがとう) で、おもむろにカメラを取り出し エクスキューズ・ミー! と、フラッシュをたいて、カメラで客席を撮影。 場内大爆笑。 ワンスモア・プリーズ! と、今度は客席に背をむけて、自分と客席を一種に 撮る。 場内、さらに大爆笑。 メルシー! ボークー! で、壇上を去る。 場内、大歓声。 映写が始まる。 結構、リアクションがある。 ラスト、ウテナとアンシーがキスするところで、 場内、大歓声(まあね…)。 12:00 ランチを取りながら、フランスのアニメ雑誌の取材。 編集長が、さっきの上映を観ていて、これまで の長編の上映で、一番ギャラリーのリアクションが いいとのこと。ホントかな。 2:30 ヨーロッパ全土にネットしているペイ・テレビ局、CANEL+ のインタビュー。 アヌシー湖から見える、アルプスをバックに撮影。 毎日の帯び番組で、僕の単独インタビューが、フランス全土で 放送されるとのこと。 3:30 NHKの撮影。とは言ってもインタビューなどではなく、 単に僕がアヌシーを歩いている風景を撮影したいとの ことで、街をブラブラと歩くのを撮影。 それにしても、アヌシーって、ホントにどこを 撮っても絵になる…とNHK。 5:00 Jさんと見本市を見に行く。 今年は日本の企業はどこも出店していない。 CHNAL+のプロデューサーが声を掛けてきた。 「素晴らしい。観たことがないタイプの映画。実写でも、ああいうのはない。 話はよく解らないが、そこがいい」 とのこと。 後でJさんに聞くと、既にテレビシリーズは、契約間近で、早いと来年早々から放映が始まるとのこと。 ちなみに、CANAL+は、かのマードック氏の会社。 つまり、20世紀フォックスのテレビ会社。 そして、このアヌシー映画祭のメインスポンサーでもあるのです。 7:00 Jさんと食事。 ナマ牡蠣とムール貝。それと、何とかというソーセージがたくさんとゆでたキャベツの盛り皿。ドイツ料理らしい。 しかし、やっぱ食事は何を食べても美味しい。 ここだって、りっぱなレストランでもなく、普通の大衆料理屋なんだよ。 普段、いかに自分が美味しくないものを食べてるかを実感。 9:00 Jさんと会場内のカフェでお茶。 ヨーロッパのアニメ業界の現状を聞く。 10:20 駅前でJさんと別れ、お疲れ様。 明日は、朝早くからプレスです。 おやすみなさい。 幾原 |
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| 6/8 記者会見とお城でパーティ 万梨阿様 10:00 朝から、会場前のレストランで記者会見。 多くのプレスに囲まれました。 記者の一人が「美術が素晴らしい」とコメント。 11:00 アヌシーのスタッフが記念パンフレットの写真を撮りたいとのことで、街の裏道りで、写真撮影。 ここはどんな場所でも絵になる。 12:00 川沿いのレストランでランチ。 サラダとピザ。 そしてデザート。 2:00 見本市会場へ。 昨日のKANAL+のプロデューサーと話をする。 今日の夜、湖の辺のお城で、招待客だけの特別パーティがあるので、是非来てくれとのこと。 3:00 カフェでお茶。 一休み。 と、若い学生が声を掛けてくる。 僕のファンだとのこと。 サインをしてくれとせがまれる。 4:00 Jさんは特別上映の「となりの山田君」を観たいとのこと。 僕は疲れたので、後で落ち合うことにして、会場前の湖の辺の大きな公園の芝生で昼寝。 木の影は涼しく、いい気持ちで熟睡。 6:30 Jさんと会場で落ち合う。 と、大きなカメラを持って、漢字をいっぱい書いてあるTシャツをきた青年が取材を申し込んできた。 なんでも、インターネットで、日本の映画監督を専門的に紹介しているそう。 僕の前にインタビューしたのは、北野武監督(!)。 7:30 湖の辺に巨大なボートが繋がれている。 これに乗り、少し離れた岸まで行くらしい。 8:30 岸辺の丘に巨大にライトアップされたお城。 ここでパーティをするらしい。 凄い! 会場では、フランスのアニメ業界人と同席。 しきりに「ウテナ」を誉めてくれる。 日本のアニメは、今「ウテナ」みたいなアバンギャルドが流行なのか?と聞かれる。 もちろん、そんなはずも無く、僕だけがああいう作品を作ってる、と答える。 「素晴らしい! 私はウテナに励まされた」と彼女。 途中、部屋のライトが消され、幾つもの花火が打ち上げらる。 すごく贅沢なパーティ。 1:30 お城の前から、シャトルバスが出ていて、それで会場前や、ホテルの前まで送迎してくれる。 これに乗らない人たちは、朝まで騒ぐらしい。 駅前でJさんと別れ、今日はお疲れ様。 明日は、朝早くからスイスに日帰り旅行です。 幾原 |
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| 6/10 A WHOLE NEW WORLD (成功) 幾原様 スイスへの小旅行、楽しかったみたいですね。 何かもう、すっごく羨ましいですー。 しかも、「ル・モンド」が取材に来るって? これでもうすっかりフランスでも文化人だニャー。 誰もイクニを止められないニャ。 おフランスも徹底的に革命してきて下さいね。 日本のアニメーションの底力、見せてやるのだぁ!! こちらはね、「アラジン」成功しました。 緊張してて、出だしがちょっぴり上ずっちゃったけど、 高音域の伸びは良いカンジで出てくれました。 えへへ、スタッフの方々に誉めてもらいました。 良い歌を歌わせていただいて、幸せな気持ちです。 やっぱり歌っているときが一番好き。 さて、「ローヌ」河沿いの「アンシー」映画祭。 ヒロインの名前がダブルで重なるこの偶然!! 「うさぎ」はないのカシラ。 最終日も思い切り楽しく過ごして下さいね!! ・・・実は、ドキドキして眠れません・・・ いや、私がドキドキしてどうするのだ。ううっ、でも、ドキドキするよ! 日本の、等身大のアニメーションが、初めて海外のコンペティションに出たんだから! これは、すっごく意味のあることなんだ!! めちゃくちゃ凄いことなんだ!! 幸運をお祈りしています。心から。 では、お帰りをお待ちしています。 MARIA |
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| 6/10 Le Monde 万梨阿様 ル・モンド(Le Monde)の取材は、見本市のある、ホテルのテラスで行われました。 ル・モンドの記者は、かなり真面目にウテナを観てくれていました。 Q「ストーリーは難解だったが、アバンギャルドだということは解った。ヌーベル・バーグのようで独創的だ。 日本では、今、このようなスタイルの作品が主流なのか?」 A「主流ではない。こういう作品はウテナだけだ」 Q「だとしたら、このような作品の企画を通すのは大変じゃなかったか?」 A「大変だった。今でも寝ているとき、その頃の悪夢で眼がさめるときがある(笑)」 Q「よく解る(笑)。でも、どうしてそんなにも大変な思いをして、作品を制作しようと思ったんだ?」 A「この仕事を始めたときから、ずっと自分のパーソナリティを全面に押し出した作品を作りたかったからだ。それは、僕だけじゃなく、このような仕事をする人全ての願いだと思う」 Q「美術が特に素晴らしい。何か参考にしたものや、意識したデザイナーはいたのか?」 A「特定のデザイナーは意識していない。ただ、60年代のポストモダン建築は随分参考にした。あの時代のポストモダンが一番夢があって好きだ」 Q「次回作は決まっているのか?」 A「決まっていない。構想はあるが、すぐに始めようとは思っていない。当分休みたいと思っている。仕事を楽しむ為には、休息が必要だろ?」 Q「そのとおり(笑)。次回作も期待しているよ」 みたいなインタビューでした。 その後、Jさんとランチ。サラダとティラミス。 PM 8:00 コンペ発表会。 と、前説が終わり、司会者が少しスピーチしたとたん、数人のプラカードを持った一団が、舞台に乱入。 何かを叫びながら、司会者から、マイクを取り上げようとする。 しばらく司会者と悶着があった末、司会者がしぶしぶマイクを差し出す。 リーダーらしき人が何か演説を始める。 Jさんによると、ホームレスの待遇に対して、フランス政府に抗議しているらしい。つまり、全然、この映画祭とは関係ない。 凄い。映画のよう。 んが、スピーチが終わると、会場のギャラリーからも、拍手大喝采。 結局、このスピーチが一番盛り上がった。 んで、大賞は。 「老人と海」 ま、そんなもんでしょ。 会場、ブーイング。 それじゃあアカデミー賞と同じじゃん。 Jさん、立ち上がって舞台を怒鳴りつける。 凄い。そんなにウテナに入れ込んでくれてたのかと、ちょっと感動する。 会場を出ると、数名の若い人に囲まれる。 ウテナを誉めてるようだ。 自分達にとってはウテナがグランプリだと言う。 ありがたい。 明日は、朝早くからパリ。 PM 8:00のフライトで帰国します。 では、万梨阿さん、シェルのレコーディングでお会いしましょ。 幾原 |
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6/11 凄かったね!! 幾原様 おはようございます。 ・・・って、出発前に見てくれているかわかりませんけど。 帰国してからじゃちょっと間抜けカシラ。 アヌシー映画祭、お疲れさまでした! エキサイティングな映画祭のレポート、ありがとうございました。 半日遅れで熱くなったりドキドキしたりで、楽しい一週間でした。 惜しくも賞は逃したけれど、注目度はピカイチだったみたいですね。 だって、辛口で有名なフランスのプレスが、すごく好意的なんですもの。 あんまりないですよ、そんなこと。 私の知る限りでは山海塾ぐらいかな。 どちらもアバンギャルドだからカシラ。 ・・・それにしても、「老人と海」とは、またベタな・・・ 見ていないからなんとも言えませんけど、一人で油絵を気が遠くなるほどたくさん描きまくったアニメーションですよね。あれって長編だったのか。 そうそう、アヌシーって、短編にはたくさん賞があるけど、長編ってグランプリ一つだけなのね。ホームページを見てびっくりしました。・・・もっといっぱい用意して欲しいぞ、アヌシー。せっかくなんだし。 まあ、個人のアニメーターを育てるためなんでしょうけどね。 そして映画の通りに外の世界へと、身体一つで飛び出していった幾原さん。 あなたはこれから、何を革命してゆくのでしよう。 フランスはあなたに何をくれたのでしょう。 ・・・21世紀が楽しみになってきましたね。 まあ、先のことはともかく、少し休まなきゃ。うそ。「シェル」がまだのこっているんだよーん。その次は、ロス! ・・・打ち上げで温泉でも行きますか。ちょっと休まないと、ホントに死んじゃうよ。 ではでは、気を付けて帰ってきてね! 帰ってきて余力があるようだったら、お電話下さい。元気な声を聞きたいです。 それじゃ、オール・ボワール。 ・・・かっこよかったよ、すごーく。 MARIA
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