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JYUTAISM
〜第一子"凪(nagi)"〜

Kyo−ko&MARIKO、2人の歌姫と三木眞一郎氏(終演後のパーティーにて)

2001.8.11
大田区民ホール・アプリコ

「全ては謎で始まり、謎のまま終わった!」

  J.A.シーザー氏の作曲・演奏。声優の三木眞一郎氏が制作協力。そして劇場版『ウテナ』の絵コンテ図案入りのリーフレットが配布されるなど、何かと意味深な情報ばかりで、全貌は謎に包まれていた『JYUTAISM』。8月11日に開催されたその公演は、演劇ともコンサートとも微妙に異なる、ライヴパフォーマンスでした。

 ステージの主役は、Kyo−ko&MARIKOの2人の歌姫。このお2人が『ウテナ』でおなじみの『絶対運命黙示録』や『バーチャルスター発生学』、そしてJ.A.シーザー氏作曲による新曲を歌い上げていきます。そこに第3の人物として登場するのが、三木眞一郎氏。曲の合間に彼が語る詩のような台詞によって、舞台は単なるコンサートとは異なる、劇的音楽空間を構成していくのです。

 当日のプログラムのうち、合唱曲は『ウテナ』の作品中でもおなじみの曲目が、アレンジも同様に使用されていました。
一方、今回の公演用にシーザー氏によって作られた新曲は、いずれもメロウなバラード風の曲調で、『ウテナ』でシーザー氏を知ったファンにとっては、非常に新鮮なメロディーと映ったのではないでしょうか。

 もうひとつ、当日の大きな驚きは、幕間にステージ上のモニターで、『ウテナ』のキャスト・スタッフによるビデオメッセージが放映されたことです。声優の川上とも子さん、子安武人さん、渕崎ゆり子さん、そしてロサンゼルスの海岸から語りかける幾原邦彦監督の姿は、会場を訪れていた『ウテナ』ファンにとっては、何よりの贈り物だったでしょう。

バーチャルスター絶対運命発生学.1 
蜃気楼.2 
チャイナドール.3 
地球は人物博物館.4 
二空の満月.5 
深窓.6 
城壁の思い出.7 
8.娼館マディー 
9.時の仮面 
10.静(朗読) 
11.嘘と悲劇 
12.レクイエム海殺考 
13.絶対運命黙示録<完全版> 
*演奏曲名は当日配布された資料を参照
J.A.シーザー氏のコメント
「JYUTAISM」は、今後どのようになるかわからない、ひとつのパレット。
今回は、Kyo-koとMARIKOという絵の具で描かれた世界。 それは必ずしも気持ちのよい色ではなかったかも知れないが、これでよかったと思っている。
今後人数が増えたり、アプローチの仕方は変わるかもしれないが、それもまた流れ。

「kyo-ko」のコメント
今回、私たちは貴方の不思議の扉を開ける手助けができたでしょうか。

「MARIKO」のコメント
今後、第一回目を見て何かを「JYUTAI」してくださった方がどんどん参加してくださったら嬉しいです。

 今回は、『ウテナ』色の強い公演となっていましたが、やはりこの公演の魅力は、シーザー氏の楽曲とそれを歌う2人の歌声でしょう。次回以降の公演では、シーザー氏の新曲をよりいっそう前面に押し出したステージを、ぜひ期待したいところです。最後に当リポートの取材&掲載にご協力いただいた、JYUTAISM事務局およびスタッフ、キャストの皆さまに厚くお礼申し上げます。

text : Seinosuke Ito
photo:TakashiYosomiya


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