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2000[9/30]15:00〜,19:00〜[10/1]13:00〜,17:00〜
兵庫県尼崎ピッコロシアター(中ホール)
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今回の舞台化にあたり、FANTASY
ADVENTUREから、キーワードとなる幾つかの言葉を頂いた。太陽(コロナ)…
コロス…。いい言葉だと思った。その言葉を与えられただけでも僕には意味があった。
FANTASY
ADVENTUREは、今回の舞台で「始まり」「誕生」「希望」を描きたいという。舞台は観劇だけではつまらない。そこで何と出会うかが重要なのだ。
「少女革命ウテナ〜コロス幻想生命〜」は、僕たちに新たな出会いを用意しているはずだ。(宣伝チラシ掲載文より抜粋)
[ 監修/幾原邦彦(ビーパパス)]
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MAIN CAST
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MAIN STAFF
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天上ウテナ/亘 まゆ
姫宮アンシー/可愛 あき
桐生冬芽/葵 かずき
西園寺莢一/徳永 真理子
有栖川樹璃/桐生 忍
薫 幹/辻田 鯉絵
篠原若葉/本田 司
影制服のバレリーナ
/西垣 亜里沙
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脚色・演出/中野 圭子
照明/長村 香月也
音響/大東 真理子
舞台美術/FA舞台美術部
振付/渡辺ステージジャズセンター
舞台監督/森 麓之助
衣装提供/キングレコード株式会社
宣伝美術/さいとうちほ、O-Five Remix
制作/FA企画、LUCKY LEMON COMPANY
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今回の舞台‥‥さてさて、その内容は?by Seinosuke Ito
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「コロス」とは、古代ギリシャ劇に登場する合唱隊のこと。舞台には登場するがドラマの世界には存在せず、ドラマの状況を観客に説明したり、時にはドラマそのものに疑問符を発したりする、まるで壇上に観客がいるかのような存在。それはちょうど、『ウテナ』の影絵少女のような役目を負っているのかもしれません。
この「コロス」という言葉をタイトルに冠したのが、『ウテナ』の通算3度目の舞台化となる劇団FANTASY
ADVENTUREの公演です。
今回の舞台も過去2作と同様、学園にやってきたウテナが決闘ゲームに巻き込まれ、西園寺と対決することになる……という、TV版と同様の導入部から始まります。ただ、今回の舞台では冬芽とウテナの関係がTV以上に強調されている点など、全体的にはさいとう先生のコミック版がベースになっているようです。
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とはいえ、TV版のエッセンスも随所に取り入れられており、薫幹の場面では「光さす庭」の曲がピアノで生演奏される、というファンには嬉しい演出も見られました。また、樹璃と幹が交互に風船をトスしながら会話する場面は、TVの第37話で描かれたバドミントンの場面を彷彿とさせつつも、それを巧みに舞台ならではの表現へと昇華させた、実に素晴らしい演出だったと思います。
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今回の公演では、ウテナやアンシーだけでなく、冬芽・西園寺・樹璃・幹という生徒会メンバーにもかなりスポットが当てられており、キャスト各人の奮闘もあって、どのキャラクターも原作と違和感のないイメージで表現されていたように思います。さらには脚色や演出を含めた今回の劇全体としても、過去の2作以上に原作である『ウテナ』のイメージに忠実であろうとする意志が感じられました。
今回の公演のもうひとつの見所は、それほど広くない会場ホールの特徴を逆に活かして、観客席も含めたホール全体を演劇空間として幅広く活用していた点にありました。客席の後ろや、時にはホール上方の照明通路から登場するキャストたち。なにより圧巻は、客席に現れた冬芽が、観客の女の子をアドリブで口説き始めるという演出でしょう。この場面では、ターゲットとなった女の子のリアクションも様々で、毎回異なるスリリングな展開が楽しめたようです。
ラストシーンは、ウテナが消えた後に、眼鏡を外したアンシーがピンク色をした男装の制服を着て現れるという、コミック版の展開を忠実に再現したものでした。「客席」と「舞台」を仮想的に隔てる一本の線を踏み越えて、舞台から客席の向こうへと歩き去るアンシーの姿は、『ウテナ』という作品の持つ精神が、演劇という場できわめて明瞭に具象化された瞬間だったように思います。
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