- このアルバムのコンセプトは、「戦い」です。本のほうは僕と永野さんの個性がぶつかり合えばいいと思ってたし、今回のアルバムに関しても、僕と天平さんの個性が中和するんじゃなくて、互いにぶつかって異物感のまま心地よく残ればと思っています。それと同時に、僕個人に関して言えば、正直言って今まで、アニメーションの中の音楽が完全に自分のイメージどおりにはならなかったんですよ。もちろん『ウテナ』の音楽はずいぶんクオリティが高かったし、すごく評価も高かったんですけど、あれはシーザーから借りてきた音楽だったんで、今度は自分の中から発信したかったんですよ。
音楽だけは、自分がミュージシャンじゃないから、どうしても自分のものにならないんです。でも僕は監督なんで、なんでも自分でやりたいっていう欲があるんですよ。なんとか音楽で自分のパーソナリティを出すことはできないかってことをずいぶん考えて、天平さんにもずいぶん相談したんです。その結果生まれたのが、今回のアルバムですね。まあ、自分の声が入ってるとか自分が歌ってるとか、そういうことは別にして、キャリア十数年にしてようやく、自分の漠然としたイメージに非常に近い音楽ができたなっていう印象は持ってますね。
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