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2002/07/23ふるさとの宝物 (15) 宍喰祇園祭

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けさは宍喰町に古くから伝わる祇園祭をご紹介します。

これから徳島では夏祭りや盆踊りの季節を迎えます。

各地に伝わる貴重な祭りや踊りも順次お伝えしていきたいと思います。

昔から夏は疫病や害虫が発生したり台風などの災害が起こりやすい季節です。

その災いからのがれるため悪霊や疫神を祓い清める夏祭りが各地で行われてきました。

宍喰町の祇園祭はその典型ともいえる祭りです。

( VTR スタート )

祇園祭の起源は9世紀、京都の祇園で行われた疫病退散の御霊会( ごりょうえ )にさかのぼります。

疫病や災害をもたらす怨霊を鎮めるため、人々はみこしを担ぎスサノオノミコトを祭りました。

中世以降、御霊会は次第に華やかになりみこしの供をする大きな山鉾やダンジリとよばれる勇壮な山車(だし)が加わりました。

悪霊を祓い清める祇園祭は見るも者の人気を集め、各地に広まりました。

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神戸大学教授・岩井正浩さん(民族音楽)

      徳島県文化財保護審議会委員

京都の祇園祭を中心にした全国の三大祇園祭のひとつだと位置づけられる。各地に祇園祭はあるが、このようにだんじりがあって、関船があって、大山・小山があってというのはほとんどなく貴重な祭りだ。

県南部の宍喰町。

人口およそ3600人の小さなまちです。

通りが町を東西、南北に貫きまるで碁盤の目のような町並みです。

その昔、京都に習って整備されたものだといわれています。

民家の軒には舞帳(ぶちょう)とよばれる雨戸があります。

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戸は上下に分かれ、開くと縁台に早変わりです。

居間の一部や、商店の陳列用として昔から広く利用されてきたものです。

宵宮のこの日、まちではあすの本宮で引くダンジリの飾り付けが行われます。

これは、関船( せきふね )です。

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浜の漁師たちが引くダンジリです。

これは 「 あきうど 」 。

文字通り、商売にたずさわる地区のだんじりです。

このほかに、町衆が引く「 きんぺい 」や、「わしずみ 」など合計4台のダンジリと大山小山とよばれる山鉾が、町を練り歩きます。

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町衆インタビュー

  子供が喜ぶ

宵宮の日、家庭ではたくさんのご馳走をつくり、客をもてなします。

   まー飲んで飲んで

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呼ばれた客は知り合いを連れてきてその知り合いがまた別の知り合いを連れてきます。

もてなしの輪はどんどん広がる、それが祇園祭です。

また、もてなしにあずかるのは大人だけではありません。

ごちそうを振舞う家の人へのインタビュー 

県南部の明るくざっくばらんなもてなし、しかし、ここ10年、家の代替わりや核家族化などで客をもてなす家はめっきり減りました。

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祭り当日、八坂神社では神事がおこなわれたあと、主役のみこしが先頭にたち

街を練り歩きます。

山鉾が先頭をつとめる京都の祇園祭とは異なる点です。

祭りの主役、みこしを待ちます。

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また1年、無事でいられるようにとの願いを託します。

神輿のあとを追って、お供のダンジリが続きます。

 

すこし進んでは、一休み、見る者以上に引き手も祭りを存分に楽しみます。

まちの中心部、久保地区ではスサノオノミコトを祀る八坂神社にむけ、山鉾が動き出します。

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「 大山、小山 」と呼ばれる、二つの山鉾です。

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屋根の上に祀られているのは厄年の男性をかたどった人形です。

厄病退散を願う、祭りのシンボルです。

引き手はすべて男性です。

長じゅばんに白粉(おしろい)のいでたちは荒神、スサノオノミコトを鎮めるための女装だといわれています。

山鉾の高さおよそ8メートル、行く手にはさまざまな障害物が待ち受けています。

  道路標識にぶつかる。「当たり!! バックバックじゃ」 

方向を変えるのも一苦労です。

 

出発から2時間、大山小山が神社に到着します。

まちを練り歩いた4台のダンジリも神社へと到着し、にぎやかな祭りは終わります。

神戸大学教授・岩井正浩さん(民族音楽)

人、(みこしの)担ぎ手も少なくなる、衰退気味なんですがもう少し価値があるという意識があれば元にもどるのではないでしょうか。是非価値を知って欲しい。徳島県の人はほとんど知らない人が多いので(この祭りのことを)「得意」になって欲しいと思います。

県南部の小さな町でにぎわいをみせた祭りには、暮らしの無事を祈る人々の願いと神への感謝が込められていました。

宍喰の夏を飾る祇園祭。

1200年前の雅の伝統を今にとどめるふるさとの宝物です。


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