遠藤
毎月一回お送りしている仙波教授の阿波弁講座、仙波先生です。
仙波
(あいさつ)
遠藤
平成10年に始まったこの企画、もう11年目に入ります。
今年度も皆さんと阿波弁の世界を掘り下げていきましょう。
けさ とりあげる阿波弁は、よく耳にするこの言葉です。
【 VTR 】
リハビリの現場で「いけるで?」
遠藤・仙波
(感想)
*情報提供のお願い
遠藤
「いけるで?」をテーマに進めていきます。
「いけるで」は辞書にはどう説明していますか?

《大辞林》
い・ける【行ける】 (動カ下一)
1)物事をうまくすることができる。うまくこなす。
「ゴルフも少々いける」「この企画なら何とかいけそうだ」
2)酒を相当量飲むことができる。
「相当いけるくちだ」
3)料理や酒などの味が相当に良い。
「この地酒は なかなか いけるねえ」
仙波解説
「大辞林」は、現在によく使う用例から出している。
阿波弁で使う「大丈夫、役に立つ。我慢できる」という意味は見当たらない。
宗我部
「いけるで?」について、どんな時に使うのか、声をかけた相手の反応などを、
理学療法士鶯春夫さんに聞きました。
【 VTR 】
長いつきあいのある人に「いけるで」と言う。そうでない場合は「いけますか?」と。
相手は「いけるじょ」「いけるでは」と答える。
県外出身の人はわからない
宗我部
徳島の人にとっては、当たり前の、この言葉。理学療法士うぐいすさんの職場で
沖縄出身の女性は、「何となく意味はわかったが」最初は戸惑ったそうです。
遠藤+仙波
県外出身の人は、わからないこともある
島川
「いけるで?」という言い方は他の地方ではどんな意味で使われているのですか?

全国の方言で使われる「いける」の用法
「日本国語大辞典」 「いける」
1) うまくできる。うまくいく(青森、岐阜、高知)
2) 食事がよく進む。よく食べる(青森、静岡、広島、「いくる」福岡、熊本)
3) 物分りがよい。役に立つ(滋賀県彦根)
4) 仲良くしている(愛媛県周桑郡)
5) 動くものや道具などが壊れて使えなくなる(新潟県上越市)
6) 死ぬ(新潟県中頚城郡)
仙波 解説
遠藤
5番目の意味では逆の意味にとってしまいますね。
仙波
新潟県上越市では、「この自動車いけた」という例があります。
*視聴者からのホットライン
遠藤
徳島大学でも、「いけるで」の使い方について学生さんに調査したそうですね。
仙波
今月に入って、講座で調査をしてみた
遠藤こちらが、仙波教授の調査表を簡単にしたもの