2007/01/17 

 いでぼし=ゆでぼし(サツマイモをゆでて干したもの) 

 

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遠藤
水曜日、仙波教授の阿波弁講座です。
仙波先生、おはようございます。

仙波教授
おはようございます

遠藤
今週の阿波弁は「いでぼし」ということですが、先生、これが「いでぼし」ですね。
宗我部さんは知ってる?



宗我部
・・・・。

遠藤
佐久間さんは?

佐久間
・・・・。 

遠藤
今回はこの「いでぼし」を阿波弁として取り上げます。「いでぼし」に関する情報をホットラインでお待ちしています。
    
佐久間
電話は088(625)9999
ファックスは088(655)7676です。

遠藤
先生、ご存じの方も多いとは思いますが、「いでぼし」を説明するとどういうものでしょうか? 



仙波教授
サツマイモをゆでて干したもの。共通語では「ゆでぼし」。
これは市販されているものだが、自家製で冬の保存食としてよく作っていた。

遠藤
火であぶって食べたらおいしい。
「ゆでぼし」が「いでぼし」になると、阿波弁になるわけですね。



仙波教授
阿波弁だけでなく「ゆ」と「い」の入れ替わりは全国的にも意外とある。
阿波弁の例では「ゆ」が「い」になる例が「ゆでる→いでる」「まゆげ→まいげ」「おかゆ→おかい」「まばゆい→まばいい」逆に「い」が「ゆ」になるのが、祖谷でよく言われる「いろり→ゆるり」。
    
遠藤
なるほど。では、他の県でも「いでぼし」で通じますかね。



仙波教授
ほぼ、徳島だけ。兵庫県加古郡で「いでぼし」は切り干し大根のこと。佐賀や長崎では「煮干し」のこと。

遠藤
全く違う食べ物になってしまいますね。

宗我部
(ホットライン紹介)
鳴門市の50代女性は、私は煮て干したサツマイモのことを「かんころ」と呼んでいました。

遠藤
先生、「かんころ」も同じものですか?



仙波教授
同じく煮たサツマイモのこと。
カンコロは広辞苑にも出ているので、「いでぼし」より一般的に使われている。
また、カンバは海洋町大里で使われている。祖谷・神山では「切り干し」とも。
     
遠藤
「切り干し」というと、「切り干し大根」を想像しますね。

佐久間
(ホットライン紹介)
市場町60代女性から、くずのサツマイモをゆでてムシロで干したものをキイキイモと呼んでいました。

遠藤
先生、いろんな言い方が出てきましたね。
 
仙波教授
解説。輪切りにして穴をあけたものにワラを通したものは「さすいも」とも。
        
遠藤
それではその他のホットラインをご紹介しましょう

(ホットライン紹介)

遠藤
さて来週は「おくもじ」を取り上げます。
   
仙波教授の阿波弁講座でした。
仙波先生、ありがとうございました。

 
視聴者からの情報 後日に更新します


鴨島町 69才 男性
小さい時は鳴門にすんでいたのですが、いもをゆでて干したものを「いでぼし」とは言わずに「かんころ」と言っていました。

佐那河内 74才 女性
昔はいもをたくさん作っていたので、洗って大きな鍋でゆでて、薄く切ってわらにとうして、軒にいっぱいつるしていました。

南町 64才 男性
ゆでぼしのことを「かんば」という。

半田町 60才 女性
三加茂町では、昔「いでぼし」のことを「きりぼし」と言っていた。

徳島市 64才 女性
昔、子どもの時に炊いたイモを輪切りにしてわらに通して干していました。それを炊いてお弁当箱に入れて田んぼにもっていってました。
あと、ゆでずにわらに通して干した「しろぼし」も同じようにもっていってました。

国府 56才 男性
神山では「いで干し」の反対を「しろ干し」といいます。焼酎の原料になります。

阿波市 20代 男性
昔、祖母が家で作っていたのですが、今売っている物より固かったように思います。

神山町 71才 男性
小さい頃「ゆでぼし」を学校に持っていって食べていました。

池田町 70才 男性
大根を干すときは、切って一度そのまま干して、その後お湯でゆでてもう一度干します。

南矢三 66才 女性
ななめに切って干すのは「こぎりぼし」、ゆでずに干すのを「しろぼし」と言っていました。

山城町 70才 男性
「いでぼし」のことを「ゆでぼし」という。