2006/10/11 

 うっちゃ=私 

 

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遠藤
水曜日、仙波教授の阿波弁講座です。
仙波先生、おはようございます。

仙波教授
おはようございます
    
遠藤
今週は自分のことを言う「うっちゃ」ですが、「私」というところを「うっちゃ」というわけですか。

仙波教授
はい、もっぱら女性が使う阿波弁です。
男性はまず言いませんね。

遠藤
それでは「うっちゃ」に関する情報をホットラインでお待ちしています。
    
佐久間
電話は088(625)9999
ファックスは088(655)7676です。

遠藤
ところで「私」のことを徳島県人はなんと言っているんでしょうか?
 
 

仙波教授
自分のことをなんと呼ぶか、調査した分布図です。特徴的なものだけ、書き込みました。
今回の「うっちゃ」ですが、主に県北部で広く使われています。板野郡一帯、阿波市、美馬市、貞光などですね。
一方、県南では牟岐町で「おたえ」が使われています。県西部の、山城、池田、東祖谷、一宇、 木屋平などでは「おら」が特徴的です。
ここには書いていませんが、「うち」は全域で使われています。

遠藤
「うち」は関西でもよく聞きますよね。      

 

仙波教授
はい、大阪など幅広く使われています。
昭和25年頃までは子供も使っていました。
「うち」も「うっちゃ」も女の人が使いますが、
   
「うっちゃ」を使うのは徳島、香川ぐらいですね。

遠藤
この「うっちゃ」、どこからきた言葉ですか?
    
仙波教授
ここに「うちや」が書かれていますが、「うちや」から「うっちゃ」になったと思われます。「うちや」「うっちゃ」の「や」は助詞の「は」、「私は」の「は」にあたります。

遠藤
なるほど。ちょっとくだけた印象がありますが。

仙波教授
そうですね。親しい間でもっぱら使います。あまり、目上の人に対しては使いませんね。
    
遠藤
ところで、「うっちゃ」は女性が使うということですが、男性の場合は?
 
仙波教授
県内全域で幅広く使われているのが「わし」で、次に「わい」も使われています。

 

「わし」の変化系が「わっしゃ」で複数形が
「わしや」「わっしゃや」となります。
    (「わい」だと「わいや」)

遠藤
「わし」や「わい」は阿波弁だけじゃないですよね。
          
仙波教授
「わし」は西日本でも広く使われているが、「わい」は、意外と限定的。
また「自分の家」のことを「うちんく」「わいんく」といったりする。(まとめ)

遠藤
なるほど。「うちんくで遊ぼ。」「わいんくであそばんか。」って、昔は遊びにさそっていましたね。
さて、 このほかにも、自分の呼び方でいろいろホットラインをいただいているようですね。

ホットライン紹介

遠藤
さて来週は「阿波弁の番付」をご紹介します。
さて、東西の横綱はいったい何でしょうか?
お楽しみに。
   
遠藤
仙波教授の阿波弁講座でした。
仙波先生、ありがとうございました。
 
視聴者からの情報


神山町 60才 女性
「うっちゃ」と私のことをいいますが、私のことを「こち」ともいいます。

脇町 40才 女性
阿波町の方では「こちゃ」と祖父母がよく使っていました。

鴨島町 47才 女性
私のおじいさんが、自分のことを「めんめら」と言っていました。

徳島市 67才 男性 
松茂町 57才 女性
みさと町 51才 男性
「うっちゃ」は女性がよく使っています。男性の場合は「うら」あるいは「おら」です。

市内 72才 女性
私は藍住町出身でよく「うちんく・うちんとこ」と使っています。

国府町 56才 男性
「うっちゃ」とも言いますが、「こちがの」とも言います。意味は「自分」です。

佐那河内 74才 女性
「うっちゃ」は私という意味で昔からずっと使っています。
男の人は「わい・おら」と言っていたので、「うっちゃ」は女の人が主に使っていたと思います。

川島町 73才 男性
60年位前に徳島市内に住んでいた女のいとこが、私にちょうだいという意味で「うちんくにちょうだい」と言っていました。

阿波市 34才 男性
私の母は「うち・うっちゃ・こち」と言っています。土成・阿波市のお年寄りの方はよく使っているそうです。

吉野川市 74才 男性
いなかの男の人は、自分のことは「こち」といいます。

藍住町 45才 女性
昔、父と母が元気だった頃、けんかした時に「うっちゃ知らん」と言っていました。

鴨島町 71才 女性
私は自分の事を「こち」と言っていました。今でも冗談で使ったりしています。

美馬町 65才 女性
「おたえ」と先程言っていましたが「おたへ」とも言います。


メールで頂いたHL
私の里(旧市場町)では 女の人が自分の事を うっちゃ 男の人は こち と言うてました。