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| 今週は「ん」で始まる阿波弁を取り上げます。 えっ、そんなんあるん?という声が聞こえてきそうですが先生、阿波弁にはありますね。 仙波 ひとつ例を挙げますと、「うめ」を「んめ」と発音するかたが徳島には結構いらっしゃいます。 確かに、「ん」と発音していますね。 遠藤 先生、「ん」で始まる言葉があるんだったら「しりとり」は、終わりませんね。 仙波 「たくさん」あるわけではありませんが。 しりとりでは最後に「ん」のつく言葉を言うと負け。 それは、日本語では「ん」で始まる言葉はないと説明されてきた。 実際、「ん」で始まる言葉はほとんどなかった。 *岩波辞典 岩波国語辞典でもこの程度しかのっていない。 いずれも途中に出てくる「ん」。 遠藤 ところが、阿波弁には「ん」で始まることばがあるということですね。 *「んもれる」 代表的な阿波弁が「んもれる」 「蒸し暑い」という意味で以前、このコーナーで「うもれる」と言ったら、「ん」で始まるという電話を何本かいただいた。 遠藤 徳島では「う」よりも「ん」の方が発音しやすいんでしょうか? 仙波 それは、わかりません。 遠藤 ところで、よく「うん万円」なんていいますが。 「ん万円」か「うん万円」 この場合宗我部さんや佐久間さんは、どちらだと感じますか? 宗我部、佐久間ともに「うん万円」 遠藤 阿波っ子は、「ん万円」と言いますよね! 仙波 徳島の方言は「う」でなく「ん」で始まると意識されている。 「う」より「ん」の方が、さらっと発音しやすい。 遠藤 確かに言いやすい気がしますね。 でも、「ん」で始まる阿波弁の数はそんなに多くないのでは? 仙波 いやいやそれがなかなかどうして・・・。 例によって、方言集を調べるといくつか見つかりました。 「んね」=姉 「んにゃ」=兄 「んなぐる」=殴る 「んの」=布(ぬの) 「んなみ」=南(みなみ) 遠藤 先生、「ん」のあとに来るのは、ナ行が多いんですか? 仙波 そうですね。 それから、「ま」行も多いですね。 「んま」=馬。菓子 いづれも幼児に対して言う 「んまんま」=馬。菓子。いづれも幼児に対して言う 「んまい」=おいしい 「んまえる」=お風呂などに水を入れる (水を埋める) 「んめ」、「むめ」=梅」 「んもれる」=蒸し暑い 「んま」、「んめ」は全国でも使われている地域が多い。 遠藤 こういう言い方は、徳島だけですか? 仙波 沖縄などにもあります。 ただし、発音することを言葉に書いた場合に、「ん」と思うかどうか。 表記の問題にもなります。 私の感覚では、「ん」を「う」に置き換えたらおかしいと、だれもが言うのは「んね」だけではないでしょうか。 さて、来週はお休み、さ来週は「いたんぽ」を取り上げます。 「イタドリ」の阿波弁ですね。 仙波教授の阿波弁講座でした。 |
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