2006/03/22 「おじゅっさん」=
お坊さん
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今週はお寺のお坊さんを表す言葉「じゅっさん」を取り上げます。
お坊さんにまつわる言葉についてぜひ情報をお寄せください。
さて「おじゅっさん」に入る前に先週取り上げました「おみいさん」でたくさんホットラインをいただきましたので少しご紹介します。
皆さん、それぞれの「わが家のおみいさん」についての情報を寄せていただきました。
(ホットライン紹介1本目)
(ホットライン紹介2本目)
(ホットライン紹介3本目)
ホットラインを見てみますと全体の半数くらいの方が「米から炊く」ということでした。
仙波
遠藤
ホットラインどうもありがとうございました。
さて、本題に入りましょうか。
けさは「おじゅっさん」です。
これは「ごじゅっさん」とも言いますよね。
共通語なら「お坊さん」でしょうか。
仙波
お坊さんを尊敬した言い方といえるわけですが全国的に一番よく使われている言い方は「おしょうさん」ですね。
「おじゅっさん」を調べてみると徳島や香川のほかには、奈良県宇陀郡と熊本県玉名郡でしか見当たりません。
遠藤
それは、以外ですね。
佐久間
語源は、やはり「住職さん」に「お」が付いて変化したわけですか?
仙波
いいえ、違います。
「おじゅうしょくさん」から「おじゅっさん」では、音の変化が説明できません。
もともとは「御住持様(おじゅうじさま)」という言葉から変わったものです。
「住持」とは「仏を護ること」という意味です。
つまり、仕事の名前が人の呼び方となったわけです。
「住職」は「住持の仕事をする人」という言葉です。
遠藤
それでは「ごじゅっさん」は?
仙波
また「ごじゅっさん」は「ご住持様」のことです。
「おじゅっさん」ほどではありませんが県内各地で見られます。
「おじゅっさん」の丁寧な形ではないかと思います。
宗我部
他に何かこのような表現はないですか
仙波
「隠元さん」というのがあります。
これは、子どものときに私の住む脇町の最明寺のことを言うものだと思っていました。
大きなお寺の住職さんのことを指す言葉です。
お寺の中にある建物、「院」に住む人という意味で、もともと「院家さん」と書いていたと思われます。
住んでいるところをそのまま呼び方としたのではないでしょうか。
「坊さん」もそうです。
ただし、江戸時代の僧侶「隠元禅師(いんげんぜんじ)」の印象が強く「院家さん(いんげさん)」と「隠元さん(いんげんさん)」が混同されたのではないかと思われます。
佐久間
他に、お坊さんのことを指す言葉はありませんか?
仙波
「おっさん」というのがあります。
全国的に広く見られる表現です。
発音が、頭を高く発音する「おっ+さん」なんです。
これは、「おしょうさま」が変化した言葉なんです。
それではホットラインをご紹介しましょう
仙波教授の阿波弁講座でした。
(吉野川市・70歳女性)
「おじゅっさん」を丁寧に言うときに、「ごじゅうじ」と言います。
(美馬郡東みよし町・67歳女性)
旧三好町では、お坊さんのことを「ご住職さん」と言います。
(美馬市・55歳男性)
お坊さんのことを「おじゅっさん」とも言いますし、「お寺さん」とも言います。
(南あわじ市・60歳・女性)
淡路でも「おじゅっさん」と言います。
(美馬市の情報・65歳女性)
旧木屋平では、今でも「お寺のいんげんさん」と言います。
(小松島市・女性)
お坊さんのことを「いんじゅさん」と言います。
(愛媛県の情報・64歳女性)
西条市でも「いんげんさん」と使っていました。
(男性)
「おじゅっさん」ではなく、目上の人を「いんじゅさん」と言っていました。
(愛媛県の情報・66歳女性)
今治では、「お寺さん」と呼びます。