2004/06/23 雨に関する阿波弁
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けさは、「雨の降り方や雨に関する阿波弁」を取り上げます。
例えば、雨漏りのことを「雨がぶる」と言ったり、長く降り続く雨のことを「じあめ」と言います。
おはがきが届いていますのでご紹介します。
那賀郡相生町の39歳の男性から
「うちの母は、梅雨のことを『ながせ』と言います。」
「梅雨に入ったことを、『ながせが 来た』と言います。」
「ながせ」は、年配の方が割とよく使いますよね。
仙波
>調べたところ、梅雨を意味する阿波弁には2つあります。
>ひとつは、「ながせ」、もうひとつは「くろみ」
>高田豊輝さん著「徳島の方言」には、「ながせ」は「長雨」と書かれています。
>その漢字の通り「長い雨」という意味からきた言葉だと思われます。
>県内全域で使われています。
>もうひとつの「くろみ」という言葉は、鳴門でしか使われていないようです。
>恐らく、梅雨の時期は空が黒いのでそういうところから生まれたのではないかと推測されます。
どうして、鳴門だけなのか、不思議ですね。
その鳴門市にお住まいの男性から、雨に関する「しおち」という言葉を知っていると連絡いただきました。
電話がつながっていますので聞いてみましょう。
(電話インタビュー)
先生、「しおち」はどんな言葉から生まれたのでしょうか?
仙波
>わかりません。
>私も知らない阿波弁がまだまだあります。
>みなさんに教えていただき感謝しています。
次に、「そばえ」と「さだち」を紹介します。
「そばえ」は漢字で「時雨」(=ふつうは、しじれと読む)と書きます。
「さだち」は漢字で「夕立」と書くそうですね。
意味は漢字のとおりですか?
仙波
>「そばえ」は台風が近づいて来る時にザーっと降る、通り雨のこと。
>台風なので基本的には夏場に使う言葉だけど冬に使う地域もあります。
>「さだち」は、漢字の通り夕立を意味しますが朝に降るにわか雨に限って「さだち」と言う地域もあります。
>神山では夕立を「さだち」と言います。
>しかし、上那賀町や相生町では朝のにわか雨を「さだち」を指します。
>にわか雨が降りやすい地域性が関係しているのではないでしょうか。
最後に面白い言葉をご紹介しましょう。
「にじの しょんべん」
「どしゃける」です。
仙波
>「にじの しょんべん」とは虹と一緒に降る小雨のことです。
>「どしゃける」は雨がどしゃぶりになることです。
視聴者からいただいた情報です。
(鴨島町・78歳男性)
一日中どんより曇った、農耕に向いている日を「どんちゃん
びより」と言います。主に農家の人が使っていると思います。(神山町出身・60歳女性)
夕立のことを「おさだち」と言い、母は今でも時々使います。
今週は、雨の降り方や雨に関する阿波弁を紹介しました。
紹介できなかった視聴者からの情報
(鴨島町・78歳男性)
ちょっとした通り雨のことを「ばんば」と言います。
10月のどしゃぶり、夕立のことを「さだち」と言います。
(那賀川町・70歳男性)
雨が降ったりやんだり、ちょっと降ってカラっと晴れたとき
に「ごみおさえ」と私はよく使います。
(板野郡土成町出身・60歳代女性)
いきなり空が黒く、雨が降り出し雷が落ちる時などを「おさ
だち」と言います。
(鳴門市・70歳女性)
鳴門に70年住んでいますが「そばえ」や「さだち」は聞い
たことがありません。
漁師さんが使うのでしょうか?
(阿南市・68歳女性)
阿南の島では、夕立のことを「よだち」と言います。
雨漏りのことを「雨が ぶる」と言います。
(名西郡石井町・59歳男性)
雨が降ってきそうな時に、「よう うもれる」と言います。
石井町では主に50歳ぐらいからの人が使っています。
(名西郡神山町・73歳男性)
鮎喰川の北岸と南岸では天気がよく変わります。
鮎喰川の南岸で雨が時は、必ずといっていいほど北岸は雨が
降りません。このことを「におうぶり」と言います。
(麻植郡川島町・62歳女性)
40年も前のことです。「今日は雨が 降いようわ」と言う
と、1歳5か月の娘は「雨が しょぼしょぼ 降いよるわ」
と言いました。
(名東郡佐那河内村・72歳女性)
「猫が顔を洗う」時、耳を越したら雨が降る。
蟻の行列を踏んだら雨が降る。
西から曇ってきたら大雨になると言います。
(美馬郡美馬町・51歳女性)
夜にお月さんの周りに「かさ」が出たら明日は雨になると言
います。
朝焼けが、すごく赤かった時にはその日は雨だと言います。
北の空が真っ黒になったときには夕立がくると言います。