| 2004/02/18 あんだいな=不安な
「あんぜる」=案じる 「あんぜ」=心配性 |
今週は「不安な、心配な」という意味の阿波弁、「あんだいな」です。
「子どもの使いではあんだいなな〜」とか「東京へ一人で行くんはあんだいなわ」などと使います。
この「あんだいな」、どんな風に使っているのか街で聞いてきました。
(VTR)聞いたこと無い(鳴門市60歳代、徳島市・70歳代)
聞いたことあるような気がする(石井町・60歳代)
心配なとう意味。初めてのところへ行く人に「あんだいなけん、気ぃつけて行きよ」(北島町・60歳代)
「あんだいななぁ」(徳島市・80歳代)
「あんだい〜な」(阿南市70歳代)
若い人は知らない人がほとんどで、年齢が上がると「知っとる」という人が増えた。
県内では広く使われていますか?
仙波
>調べると、こんな感じです。
>県内の資料には佐那河内、羽ノ浦、鷲敷町、相生や上那賀、上勝町、海南町などで使われていたようだ。
どちらかといえば県南ですか?
仙波
>資料にあるというだけで、実際はもっと広い範囲で使われていたと思う。
>私が聞いたところでは池田町でもあるし、香川県坂出市の方言集にも出てくる。
全国的にもよく使う言葉ですか?
仙波
>全国の方言集では余り見ない言葉。
>乱暴に言えば、四国と淡路島だけで使われていた言葉。
語源はなんですか?
仙波
>ずっと考えている最中です。
>「あんだい」の「あん」とは何だろうと考えていたところ思いついたのが、「あんぜる」という阿波弁。
(案ぜる)
>これは動詞で「心配する」という意味。
>「あんぜ」という形で「心配性の人」という言い方もするようだ。
>「あんぜがすけない」(心配が少ない)などと使うようだ。
つまり、「あんぜる」が語源ですか?
仙波
>う〜ん、違うようだ。どうも無理がある。
>今のところ考えられるのはこれ。
「大安な」
仙波
>大安や友引、仏滅という「六曜」が庶民に一般化するのが明治時代。
>「心配な、不安な、頼りない」という意味で「大安な」をひっくり返して「あんだいな」という言葉が生まれた。と考えられないだろうか。
「大安でない」という意味で「あんだいな」、
説得力がある・・・でしょうか?
視聴者からの情報
(勝浦町出身・73歳)
小さい子どもをおつかいにやる時には
「おつかいに やっても あんだいな なぁ」と言います。
まだ幼いのでとても心配だという意味です。
(阿南市見能林町・54歳女性)
まだ若くて頼りない、心配なとう意味で「あんだいな」を使
います。
若くてまだ畑仕事ができそうにない子に「あんだいななぁー
」と言います。
今でも90歳くらいの人は使います。
(鳴門市大麻町・63歳女性)
「あんだいな」は心配するという意味で使っていました。
幼い頃親から、「あんたは あんだいなけん いけるんかー
」とよく言われた記憶があります。
今週は「不安な、心配な」を指す「あんだいな」を紹介しました。
紹介できなかった視聴者からの情報
(徳島市国府町)
「あんだいな」を子どもの頃に使っていました。
「あの子はしっかりしているので どこに出しても あんだ
いない なあ」という風に言っていました。
(徳島市川内町・57歳女性)
鳴門にいた母が「あんだいな」を使っていました。
「あんだいななー」と語尾を上げて伸ばしていたように思い
ます。(鳴門市・66歳男性)
「あんだいな」は、「あの人に 物(を)頼んだけど
あんだいなぁ」と、頼りない人に頼みごとをした時などに不
安や、心配という意味で使います。特にお年寄りが使ってい
ます。(藍住町・59歳女性)
「あんだいな」は自分が子どもの頃母がよく使っていました
。
不安、不安定、危ないなど心配する意味だったと思います。
懐かしいことばです。(上板町・50歳男性)
「あんだいな」は心配なという意味で子どもなどによく言っ
ていました。
今は年配の方以外はあまり言っていないかもしれません。
(神山町・73歳男性)
「心配な」や自信のない時、「不安な」という意味で今でも
ときどき使います。
(小松島市出身・53歳女性)
「あんだい」は、心配という意味で使っていました。
小松島の方ではお年寄りがよく使っていました。
(阿南市・62歳男性)
「あんだいな」は「不安な」という意味で使います。
学校の試験で合ってるかどうか分からないとき、自信がない時に使っていました。(阿南市新野町・51歳女性)
「あんだいな」は、私の親などが「はっきり覚えていない」という意味でよく使っていました。89歳の父も懐かしいと言っています。