| 2002/04/24 「おいでますか?」
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解説
「おいでる」
阿波弁独特とは言い切れないが
「おいでる」を現代語中心にした辞書には見出しとしてあげていない。「おいで」はあっても「おいでる」(動詞)の形ではない。「おいでですか」は広く使われるが「おいでますか」は方言。
視聴者からの情報
徳島市末広 68歳
私は家に居るかどうか、訪ねる時にも「おいでますか」と使いますが
人と一緒に外出する時にも「行きましょう」という意味で
「ほな、おいでますか」と使っています。
徳島市 68歳
海南町の川上地区では
「おいでますか」のことを「おるけー」とか
「おるん?」と言っています。
この言葉を使った後にする返事は
「おるおる」です。今でも普通に使っています。
神山町 77歳
「おいでます」という言葉のあとにつける言葉の使い方が3つあります。
1)「明日投票においでますか」行くのか行かないかを聞くときに使う
2)「お宅においでますか」と家に居るかどうかを聞くときに使う
3)「おいでなさい」と、いらっしゃいませという意味で使う
この3つを今でも使い分けて使います。
資料
阿川佐和子のこの人に会いたい(週刊文春連載)から
仙波調査の75回分にでてくる「おいで」
会話文から4例
来なさい → もう一回おいで[萩原健一]など3例
〜ていらっしゃる → よく憶えておいでで[阿川]
文章中に13例
来るコト → 夫婦でおいでいただき・・・など4例
異次元感覚の方がおいでになるのでは・・・1例
〜ていらっしゃるコト → よく似合っておいでです。など9例
牧村史陽著「大阪ことば辞典」から
オイデヤス(感)
お出でなさい。お出で遊ばせ。いらっしゃいませ。商人などが多く使用した。ごめんやすに対して、おいでやす、おこしやすと応じる。
かつて、NHKの放送『上方演芸会』で雁玉・十郎が「いらっしゃいませ」「今晩は」の掛け合いで売り出したが、「いらっしゃい」という言葉が大阪へはいり込んだのは、大正中期以後のことで、それまでは、あくまでも「おいでやす」であった。それに対して講義したとき、雁玉・十郎は、今更直せまへん、と突っぱねたが、こうして大阪弁は次第に存在をなくして行くのだろう。大阪弁を崩すのは、大阪人自身である。
仙波教授が検索したインターネット上の情報:「おいでる」から
和歌山弁:「おいでる(=いらっしゃる)
飛騨ことば:おいでる・おいでんさる 居る・来る・「今時分は家においでる」
富山県高岡地方:石川の方言にも「おいでる」という同じ表現がある。
岐阜県:おいでる
越中語 呉西に多い使い方:「あんたとこのあんちゃん、何しておいでるがね」
三河地方:今お宅においでる?
小松弁:おる、いる、「おいでる」は、「いらっしゃいます」という敬語になる
伊予の方言:(解説文の中に以下の表記)あなた、最近山に登っておいでるのですか
伊予の方言:毎日たよりを待ち焦がれておいでるじゃないか・・・
能登の方言:(解説文の中に以下の表記)・・・と思われる方もたくさんおいでると思いますが・・・
山口の方言:たいそうおいでる