2000/01/05
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仙波教授のメモ
「お手玉」と「竹馬」についてのとりあえずのまとめです。オジャミもイシナゴも不思議な分布をしています。
放送中「タカウマ」という形に触れましたが、これが出てくる資料は、1845年のもので、既に今の竹馬と同じものをさす言葉でした。訂正します。
「京江戸大坂にては、たけ馬といふ。他国にもさいふ所あり。肥前にては高馬といふ。」(梅園日記)
「お手玉」
ホットラインにはイッペン(小松島)、イッタイ・イッコン(鳴門)と言うとのお知らせがありました。それ以外は、すべてオジャミでした。
小松島市の方から、ジャミとは布きれのことと聞いたとのお知らせがありました。『日本言語地図』を見ると、徳島県ではオジャミがいちばん多く使われています。
香川・高知もほとんどオジャミです。
愛媛県ではあまり使われていないようです。
徳島県美馬・三好両郡にはオジャンと言うところもあります。
イシナゴが見られるのは、鳴門・徳島市・神山町・上勝町です。
イシナンゴが池田と西祖谷山村で報告されています。
海南町にはオイチがあります。これは、他の地域にはありませんが、愛媛県南部にイチドリがあって、何かつながりがあるのかもしれません。
オジャミは、おおまかに見ると、東の静岡県から宮崎まで太平洋岸に広く分布しています。中部地方では、愛知から岐阜を通って石川県南部までの範囲で使われ、近畿地方にもありますが、圧倒的に優勢というわけではありません。
中国地方では広島のほとんどがオジャミですが、山口では島根との県境にあるだけのようです。
「竹馬」
『日本言語地図』によると、広く使われているらしいのは、タケンマ。
タカンボが、鳴門市町土佐泊、徳島市入田町、徳島市川内町、板野郡上板町、板野郡大麻町で回答されています。
チカンマは、三好郡池田町、三加茂町で、ツカンマは、美馬郡脇町下曾江、阿波郡市場町、美馬郡貞光町。
ユキゲタというのが、県南の阿南市椿町、橘町西浜、那賀郡相生町朴野にありました。
小松島市では、アルキとも言われたようです。
タカンボは、『神山の方言』にも出ています。チカンマは、『阿波言葉の辞典』と阿波学会の報告書(半田)に記録されています。