2008/05/28 水曜日  No.9062

老いを楽しむ、木彫に挑む92歳

 

92歳で初めての個展を開いた
木彫り作家をご紹介します。

 


最近静かなブームのふろしき
結ぶだけで出来る、「ふろしきバッグ」の
作り方を紹介します。

 

 

 
コーナー

内 容

ラヴちゃん(イングリッシュセター)

選挙管理委員会会議

遠州流竹内・近藤泰実斉さん 「木々の鼓動」
最近のホットラインから 交通安全を見守る案山子
けさのうた♪ 津田幼稚園 「どんないろがすき」


 

ペット自慢

ラヴちゃん

なつかしの徳島

選挙管理委員会会議

ホットラインから

交通安全を見守る案山子

けさの生け花

「木々の鼓動」



 

老いを楽しむ、木彫に挑む92歳

遠藤
還暦を過ぎて出家すると、6年間、家を留守にしました。
「家族には何の相談もなく」です。

宗我部
70歳代半ばで、仏像を彫るようになりました。
まったくの独学ですが、「キラリと光るものがある」と専門家をうならせます。

島川
現在、92歳。
「老いを楽しむ」という言葉がぴったりの人です。

遠藤
けさは、92歳で初めての個展を開いた木彫り作家をご紹介します。

(VTR)

今月20日、徳島市立木工会館では、翌日から始まる、展示会の準備が行われていました。
会場に持ち込まれたのは、金剛蔵王権現や観音菩薩といった仏像のレリーフを中心にした作品、36点。

行動美術協会の会員で、四国大学教授の井下俊作さんら作品展の世話人によって、準備は着々と進められていきます。

*音生き(展示準備)

井下さんたち世話人は、これらの作品を生み出した無名の木彫り作家に惚れ込み、個展を開いてみないかと持ちかけます。
「趣味で作っているだけで全くの自己流。個展を開くような器ではない」と固辞されましたが、
「ぜひとも、作品を世に送り出したい」と説得を続け、本人の同意を得ました。
会場の入り口には、作品展の看板が設置されました。
タイトルは、「少年 岩田良隆の世界〜木彫りに挑む92歳」

今まさに、のみを入れようとする力強い手が作家への興味をかき立てます。

*音生き(井下さんインター)

専門家も注目する木彫り作家、岩田良隆さんは、三好市池田町に住んでいます。
木彫りを始めたのは75歳の頃、誰に教わったわけでもなく、独学で始めました。
今作っているのは「菩薩半か思惟像」。

天然素材の背板をこつこつと、深さ3、4センチくらいまで掘り、形を浮かび上がらせていきます。
少し耳が遠い以外は、いたって健康だという岩田さん。
時を忘れ、立ったままの作業が続きます。

*音生き(岩田さんインター)

岩田さんは、父親が朝鮮総督府の営林署長を務めていた大正5年、朝鮮半島で生まれました。
いったん帰国した後、旧満州、現在の中国東北部へ渡り、開拓の仕事に就きますが、戦火が広がり、現地で召集されます。
戦後、父親の故郷、池田に帰った岩田さんは、エックス線技師となります。

岩田さんには、3つ違いの弟がいました。
弟、良二さんは、東京美術学校、現在の東京芸大を首席で卒業した才能の持ち主でしたが、徳島連隊に入隊後、肺結核を患い、31歳の若さで亡くなっています。

志半ばで亡くなった弟。
岩田さんには、今でもはっきりと覚えている子どもの頃の思い出があります。

*音生き(岩田さんインター)

終戦後、復員した弟は、苦しい息を吐きながらもスケッチ帳を広げ、病床から見える故郷の風景を何枚も何枚も描いたと言います。
病が直ったら、また上京して絵の勉強をしたい。

しかし、その願いは叶いませんでした。
一方の岩田さんは、結婚もし、3人の子どもにも恵まれましたが、58歳の時、転機が訪れます。
京都仏教大学の通信課程で仏教を学んだ岩田さんは定年退職後、僧侶となるための修行を積み、上京。
埼玉県にある浄土宗の寺の住職を任されます。
還暦をとうに過ぎてからの出家でした。

*音生き(岩田さんインター)

僧侶をやめて、家に帰った時は72歳になっていました。

*音生き(岩田さんインター)

*音生き(妻・登喜子さんインター)

*音生き(岩田さんインター)

こうして、還俗した岩田さんは、数珠の代わりに彫刻刀を握ることになります。

*音生き(妻・登喜子さんインター)

しかし、そんな夫の米寿のお祝いにと、アトリエをプレゼントしたのも他ならぬ妻の登喜子さんでした。

*音生き(妻・登喜子さんインター)

*音生き(階段上る)

*音生き(妻・登喜子さんインター)

*音生き(夫に声をかける)

母屋でのお昼ごはん。
この日の献立はニラ玉と、岩田さんの大好物、豆ごはんです。

(ポーズ)

食卓には、生まれて半年というひ孫の写真が飾られていました。

*音生き(妻・登喜子さんインター)

カレンダーに丸印付きで記されたスケジュールは、すべて登喜子さんのものでした。

*音生き(妻・登喜子さんインター)

それぞれに好きなことをして老いを楽しむ。
この夫婦共通のモットーのようです。
今回の岩田さんの個展には、世話人による粋な計らいがありました。

*音生き(井下さん)

長野県にある戦没画学生の作品を集めた「無言館」の収蔵作家でもある良二さんの作品も一緒に展示することにしたのです。
そして、岩田さん兄弟の作品展は始まりました。

*音生き(BG)

会場を訪れた岩田さんは、学生たちから質問攻めに会いますが、一つ一つ笑顔で答えます。

*音生き(岩田さんインター)

そして、「戦争がなければ、きっと、その才能を開花させていただろう」と話す弟、良二さんの作品とあらためて対面。
弟の死後60年が経過して実現した2人展です。

*音生き(岩田さんインター)

思いがけず実現した92歳での個展。
岩田さんの夢はつながっていきます。

*音生き(BG)

(スタジオ)

遠藤
作品も素晴らしいが、夫婦愛も素晴らしいですね。
奥さんは、少し毒舌なところもありますが、ご主人への深い愛情を感じます。
自由にやらせているところがすごいですね。

島川
住職になるからと、ぷいっと家を出たまま、何年も帰らない・・・
なのに、アトリエをプレゼントするなんて、わたしには真似ができないことです。

宗我部
還暦を過ぎてからの出家、そして、70歳代半ばで始めた木彫り。
実は、志半ばで亡くなった弟の霊を慰めたいという思いも込められているのではないでしょうか。
いろいろなことを考えさせられました。

遠藤
岩田さんの作品展、「少年 岩田良隆の世界木彫に挑む92歳」は、来月10日まで開かれています。
ぜひ、一度足を運んで見て下さい。

くらしの講座  〜結んで簡単、ふろしきバッグ〜


講師
ファイナンシャルプランナー
加渡いづみさん

遠藤
くらし全般を楽しくするどく解説していただく加渡いづみ「くらしの講座」です。
お馴染みファイナンシャルプランナーの加渡いづみさんです。
加渡さん、おはようございます。
    
加渡さん
おはようございます。
今日はいろいろバッグを持ってきましたが、これ、ふろしきで出来ているんですよ。

遠藤
え?ふろしきですか?ふろしきなら、家にもありますが、最近あまり使うことがないですね。

加渡さん
ふろしきは環境に配慮した商品として、最近静かなブームになっています。
可愛い柄の物も出回っているので、さらに気軽に使えるよう、結ぶだけで出来る、「ふろしきバッグ」の作り方を紹介します。
せっかくだから島川さんもご一緒に。

島川
はい、よろしくお願いします。

加渡さん
まずは、基本形。
@ ふろしきを中表にして、三角に折る
A 2つの端をそれぞれ結ぶ(耳を長めに)
B 裏返して両端を結べば出来上がり!

島川
私でも簡単に出来ました!

加渡さん
じゃ、今度は少しだけ応用型を。

@ ふろしきの裏を上に
A 四隅をそれぞれ結ぶ(耳を長めに)
B 向かい合った2カ所を結んで持ち手にする

加渡さん
その他にも持ち手の輪をつけたりすると、さらに本格的なバッグが出来るんですよ。
    
島川
可愛いですね。夏に浴衣を着るときに、こんなバッグをすぐ作れたら、もっとおしゃれが楽しめますね。  

加渡さん
また、スカーフでも同様に出来ます。
これは応用型でカゴにかぶせて作ったもの。
ふろしきは日本人の美意識を体現し、環境にも配慮した素晴らしい商品。
こんなアイデアも生かしてどんどん活用してくださいね。
実はこの他にも意外な素材から作ったバッグを持ってきました。
これです!
さて、何で出来ているでしょう?

加渡さん
はい。実はシートベルトで出来ています!
そして内側は、エアバッグから出来ています。
廃車のシートベルトやエアバッグからこんなオシャレで丈夫なバッグが生まれました。

TOTE/L【RANDOM】21000円
((問)有限会社クレアトーレ 電話0466(60)3939)

加渡さん
その他にこんな商品も。
新聞紙のバッグです。

遠藤
加渡さん、ゆうべ徹夜で貼ってきたんでしょ?   

加渡さん
いえいえ、れっきとした商品です。
高知県の道の駅「四万十とおわ」で千円で売られていて、人気商品になっています。

(新聞紙バッグ 大中小1セット 1000円)
((問)(株)四万十ドラマ 電話0880(28)5527)
      
3   

加渡さん
実は私がつけているブローチも新聞紙で・・。

3  

加渡さん
環境を守る、リサイクル、などと言うと堅苦しくなるが、このように、肩肘張らず、楽しくおしゃれにエコを実践しては?

遠藤
「くらしの講座」、さて、来週は?

加渡さん
来週は「徳島初夏の海の幸」をお送りします。    

遠藤
加渡いづみ、くらしの講座でした。
加渡さん、ありがとうございました。

加渡さん
ありがとうございました。

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