(VTR)
サッカーJ2の徳島ヴォルティスは、湘南と福岡に逆転勝ちして2年ぶりの連勝、続く仙台戦では、果敢な攻めで引き分けに持ち込む粘りをみせました。
去年は2年連続リーグ最下位に沈んだ徳島ヴォルティス。
チームは新しい指導者2人にことしを託しました。
( 音 トリキリ )
美濃部監督
わくわくする試合を
中田強化部長
地域密着、アグレッシブ
なんで負ける
悩んだ方がいいんですよ
腹がいたい。
チームはことし、どう変わったのか。
開幕直前から40日間にカメラが密着しました。
(スタジオ)

J2は先月9日に開幕、リーグにはことしJFLから昇格したFC岐阜とロアッソ熊本が加わりこれまでの13チームから15チームによる3回戦総当た
り戦が行われています。
ではけさのゲストです。
徳島大学総合科学部准教授でスポーツ経営学がご専門の長積 仁 先生です。
おはようございます。
( 挨拶 )
QヴォルティスはJ参入から4年、チームのこれまでをどうみていますか?
長積先生
( 答える )
2年連続最下位に低迷したチームが、どう変わっていこうとしているのか美濃部監督、中田強化部長という2人のキーマンを軸にごらんいただきます。
(VTR)
2月。
シーズン開幕はあと、1週間にせまっていました。
美濃部監督は現役時代、ガンバ大阪と京都でプレー。
引退後は指導者として京都に残り、去年10月まで監督としてチームを率いました。
徳島に来て3か月。
新チームの体制づくりに追われる毎日でした。
( 音 トリキリ )
インター
美濃部監督

変わり幅が大きいチーム
仕事のやりがいはある
大変な所もあるけど
もうひとりのキーマンは、強化部長の中田(なかた)仁司(ひとし)さん。
美濃部監督の直属の上司でチームの強化と選手育成の総責任者です。
J1名古屋の監督もつとめた中田さん。
徳島では戦力となる選手の獲得にあたりました。
( 音 トリキリ )
強化部長
中田さん

補強はとりあえず終わった
ただ時期が遅かったから万全とは言えないが。
チームのいまの課題は、若手の育成。
選手補強で新加入したのは13人。平均年齢は去年より1・54歳、若返りました。
そのぶん技術も、経験も、足りません。
( 音 トリキリ )
美濃部インター
開幕には合わせていない
まだまだ完成でない
しかし、あまり時間をかけてもいられない事情が、ヴォルティスにはありました。
会社がいま頭を痛めているのが入場者数の減少です。
( 音 トリキリ )
営業推進部
伊藤徳也さん。
そこ(球場)に足を運んで
くれたのが3000人を切っている、これは認めないといけない
入場者はJ2に参入した2005年、ホームで平均4300人を上回っていましたがその後次第に減り、3年目の2007年には、およそ3300人。
初年度の75%にまで減りました。
入場者が減ると、会社の収入も減ります。
ヴォルティスの年間総収入6億円のうち広告や入場料などが占める割合は、およそ半分の2億7000万円。
入場者の減少は、会社経営すら圧迫しかねない深刻な問題です。
中田さんは、チーム運営と会社運営のふたつの組織をつなぐパイプ役もつとめています。
監督や選手と職員が一体となったPR活動を後押しながら勝っても負けても入場者が増える手だてを探っていました。
そして、開幕。
( 音 トリキリ )
3月7日
開幕戦
中田さん
入ってますねえ
これで選手がパフォーマンス見せてくれたら言うことない
入場者は去年とほぼ同じ、6150人。
青のヴォルティスは前半36分、守備の一瞬の隙をつかれます。
後半にも一点を取られ0対2。
ヴォルティスは開幕、黒星スタートとなりました。
続く第2戦はアウェイ、甲府。
白がヴォルティス、甲府のはやい攻めに苦しみます。
少ないチャンスもモノにできず結局 0対0。
この試合も無得点に終わりました。
「 うまくいかないときほど全員が同じ方向を向いていなければ、チームはまとまらない 」
美濃部監督の声はいつになく、柔らかでした。
( 音 トリキリ )
インター美濃部
メンタル、技術、戦術的な理解だとか、いろんな意味でうまくいかないことはある
それがプロだと言われても、まだ、言う段階ではないプロでも伝えていかないといけないことはある
若い選手はまだ成熟してない
監督という立場で意見を押しつけたのでは、長続きしないと考えた美濃部さん。
これまで30人の選手、ひとりひとりと向き合ってきました。
でもどれほどの信頼関係が築けたのか、はっきりとは、わかりません。
再びホームに戻った第3戦。
相手は去年勝ち越した、愛媛。
分がいいはずが、まさかの3失点。
出口はまだ、見えません。
(スタジオ)

ヴォルティスは、開幕黒星。
第二戦甲府とは引き分け、そのあとホームで愛媛に負け。
そのあとのアウェイでも岐阜にも負け。で3敗1分け・・
( 1点取ったんですけどねえ)
Q先生、勝てない、観客は減るでは、去年と同じ悪循環ですねえ
( 答える )
( やりとり )
先月23日までで、1分け、3敗の徳島ヴォルティス、その後の対戦もこちら、
フリップ再 対戦カード
ごらんのように湘南ベルマーレ、アビスパ福岡そしてベガルタ仙台といった強豪ぞろいです。
(VTR)
湘南戦まであと2日。
長いミーティングです。
( 音 トリキリ )
美濃部監督
長いミーティング
しゃべりまくった!
チームは、あらたな壁にぶつかっていました。
( 音 トリキリ )
美濃部監督
判断、頭の中身
ビデオを振り返りながら問題点を見つけたり、対策はたてられてもそれをグラウンドで瞬時に判断できないのです。
苦しい試合の流れを変えられるのは、相手の想像を超えた一瞬の連携しかありません。
( 音 トリキリ )
中田インター
今は選手がどうしていいかわからない
今勝っていたら怖い
足下すくわれるし
いまは悩めばいいんです
美濃部監督
腹が痛い
負けたら悔しい、へこむし
でも自分が先頭に立たなければ選手はついてきてくれないし
つとめて明るく振る舞っています
次の相手、湘南には去年、1勝3敗。
さまざまな局面を想定した作戦会議が続きました。
開幕から3週間。
選手の中には、ある変化が見え始めていました。
キャプテンの柴村がフォワード林の居残り練習につきあいます。
3試合無得点の林。
第4節の岐阜戦でスタメン落ちしていました。
柴村自身、厳しいポジション争いをするなか、仲間への助言を忘れませんでした。
( 音 トリキリ )
主将 柴村直弥
自分だけでなくみんなにもレベルアップしてほしい
まわりも良くなればチーム全体が良くなる
仲間同士、目を向け合うことの大切さ。
( 音 トリキリ )
お疲れでした。
手打ち・・・
個人競争では、乗り越えられない大きな壁を選手たちがいっしょになって登りはじめました。
( 音 トリキリ )
インター
MF 片岡功二
お互いに教えあいよきライバルとしてがんばれる喜びのほうが大きい
チームは、息を吹き返しました。
逆点で、2対1。
追いつかれても、さらに突き放す。
( 音 トリキリ )
インター
FW阿部祐大朗23
試合にみんなの気持ちをぶつけられてよかった
どんな得点?
後頭部に当たってよく覚えていません。
泥臭いゴールでよかった
4月。
三度目のホームゲームは、地元での初勝利がかかった大事な試合です。
青のヴォルティスは後半、福岡に先制を許します。
しかしその1分後。
( ポーズ )
西河の豪快なヘッドで試合を振り出しに戻します。
さらに片岡のクロスに玉乃(たまの)。
このあとさらに1点を加えてヴォルティス、ホーム初勝利です。
( 音 トリキリ )
インター
観客
男性 胸がすきっとした
女児 点が一杯はいってお父さんも張り切っていた
男性 初めてきた、面白かった。また来る
美濃部監督
落ち着いたプレーもできていて判断の面は少しだけ少しだけ良くなった
ホームで勝てて良かった
中田部長
次は仙台、乗り込んでこれからですよ
これで一喜一憂してもね
監督、選手、職員が一体となっていどむJ4年目、戦いが本格化するのはこれからです。
(スタジオ)

開幕から引き分けをはさんで3連敗、しかしそのあと、みごと2連勝、それも先制されてからの逆転劇は、去年は見られなかった勝ち方。
次の仙台もリードされた後半に追いついた。
( 仙台はことしJ1入りを目指す強豪 )
リーグ4位に引き分けは価値あり
Q先生、いかがでしょうか
長積先生
( 答える )
さて次節は今月20日、ホーム鳴門に水戸ホーリーホックを迎えます。
キックオフは午後4時から。
みんなで応援にいきましょう。
けさは徳島ヴォルティスを特集しました。
先生どうもありがとうございました。
( 挨拶 )