
遠藤
さて、各地で地域の自然や特産品を使っての地域おこしが盛んですが、そんな中、吉野川市の美郷で、今、ユニークな視点からの地域おこしが始まっています。
宗我部
キャッチフレーズは「キレイの郷 美郷」。
美郷の自然や食を通じて体の中からきれいになってもらおうというもので、薬草を使った特産品の開発や、健康をテーマにしたツアーの実現に向けて動き出しています。
遠藤
今朝は、美郷の「キレイの郷」プロジェクトを紹介します。
佐久間
そもそも「キレイの郷 美郷」は、美郷の豊富な薬草を活用した地域おこしから始まりました
(VTR)
美郷では、野山のいたる所に薬草や野草が、自生していて、昔は生活の様々な場面で利用していました。
(音生かし)
美郷では今年、地元の人たちが薬草研究会を結成し、薬草や梅といった地域の資源を新しいビジネスにつなげようという取り組みを始めました。

(音生かし)
研究会では今年から、薬草に詳しい薬学博士の村上光太郎さんの協力を得て、いつ頃、どこで何の薬草が採れるのか調査を行っています。
薬草、薬木、それに特産の梅なども含めて、薬効成分のある植物は、これまでに100種類以上確認されています。
研究会では、薬草を利用した加工品の試作を行っています。健康や美容に効果があるとされる材料を使い、従来の特産品との差別化を図っています。
(音生かし)
商品の主なターゲットは東京の健康に興味のある女性です。しかし、地元の特産を使った商品開発は全国各地で行われており、市場では他の地域との競争にさらされることになります。
(音生かし)
このため商工会では旅行コンサルタント会社や料理研究家など外部の専門家のアドバイスを受けながら販売戦略を立てることにしました。
その中で出てきたのが「物だけではなく人を売り込む」という方針です。
(音生かし)
新しく作られた美郷のポスターは、風景や特産品といった従来のパターンを避け地元の人々の姿や表情を中心に据えています。

(音生かし)
キャッチフレーズは「キレイのさと 美郷」。
外見の美しさだけでなく、美郷の産物や自然、人とのふれあいを通じて、体や心もきれいにしてもらおうという思いが込められています。
(音生かし)
こちらは烏梅といって、薬草を燃やした煙で梅を5日間いぶしたものです。
古くから薬として用いられてきました。
(音生かし)
人を売り込むという方針に基づき、来年から東京を中心に販売される、これらの新製品のパッケージには、作った人の名前を表示しています。

そして、「キレイのさと」プロジェクトの中核を担うのが、都会の人々を美郷に呼び込むツアーです。
(音生かし)
美郷でとれたものを味わうツアーとして着目したのが、マクロビオティックです。
マクロビオティックは玄米を中心とした自然食で、近年、若い女性を中心に関心が高まっています。
料理の指導に当たったのは、マクロビオティックの世界でカリスマ的な人気のある中美恵さん。
中さんは、ツアーが都市と美郷をつなぐ架け橋になればと期待しています。
(音生かし)
この日の講習会では美郷の梅を使った玄米の炊き込みごはんを教わりました。
梅の生産農家の皆さんにとっても初めて作る料理です。
(音生かし)
(スタジオ)
遠藤
地域のセールスポイントというと特産品や自然の美しさに目が行きがちですが、その土地に住む人が、特に大都市のお客さんに対しては大きな魅力になるということですね。
佐久間
そして、こちらが来年発売予定の、美郷の梅や薬草を使った新製品です。

こういった品の販売とともに「キレイのさと 美郷」の大きな柱として考えられているのがツアーです。
美郷の良さを知ってもらうには直接来てもらうのが一番というわけです。
宗我部
マクロビオティック料理や農作業体験などを中心としたツアーの実現に向けて、美郷では今月中旬、国土交通省の支援のもとで試験的なツアーが行われました。
(VTR)
モニターツアーには関西方面などから20人余りが参加しました。メンバーはマクロビオティックに興味のある若い女性や、旅行会社の企画担当者などで、ツアーについて
意見を聞き、今後の参考にするのが狙いです。
(音生かし)
一行は、まず、石垣で有名な高開地区でソバの収穫を体験しました。
(音生かし)
都会から来た参加者たちにとって、ソバの収穫は初めての経験です。

収穫方法を教える地元の人たちとの間に、自然と交流の輪が生まれていきます。
(音生かし)
収穫の後は、農家の庭先でお昼ごはんです。
今回のツアーの売り物・マクロビオティックの料理法で作られたもので、ソバ米雑炊はシイタケでダシを取り、おにぎりは玄米を使いました。
美郷のお母さん方が作ったマクロビオティック料理は、日ごろからマクロビに親しんでるツアー参加者たちに受け入れられるでしょうか。
(音生かし)
また、美郷の薬草の一つ、葛の新芽のお茶も提供しました。
(音生かし)
こういった新しい形のツアーには、旅行業界も注目しています。
(音生かし)
一方、薬草研究会の皆さんは、夕食の準備をしていました。
料理方法は健康志向の最先端マクロビオティックに則りながらも、美郷でとれた無農薬野菜や薬草をふんだんに使った、美郷流マクロビです。
(音生かし)
この日、ツアー参加者が収穫したユズは中をくりぬいてプリンに仕立てました。

今回はバイキング形式で10種類の料理が作られました。
季節の野菜がたっぷり入ったけんちん汁は梅干が隠し味になっています。
山の保存食・切り干し大根はトマトピューレを加えてイタリア風に仕上げました。
美郷の食材がマクロビオティックとの出会いで新たな一面を引き出されています。
(音生かし)
今後、年間を通じてマクロビオティックのツアーを組み、商品を出荷するためには、季節に応じたメニューの開発と食材の確保が必要です。
(音生かし)
ツアーでは、この他、美郷の山を散策したり、地元の人から美郷の暮らしについて話を聞くなどのプログラムもありました。

一般の参加者人たちからは「また来たい」などの好意的な声が多く聞かれました。
一方、ツアーに同行した旅行代理店からは、課題を指摘する意見もありました。
(音生かし)
(スタジオ)
(感想)
遠藤
今朝は、吉野川市美郷で始まった「キレイの郷 美郷」の取り組みを紹介しました。