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けさは、プロ野球選手としての生活にピリオドを打ち、今年から新たな人生を歩み始めた徳島出身の元ピッチャーをご紹介します。
これまでに「おはようとくしま」でも現役時代、何回か紹介したことがあります。
みなさん、覚えているでしょうか?その人の名は、加藤竜人さんです。

(VTR)
加藤竜人、
1976年、吉野川市生まれの29歳。
高校時代は、名門徳島商業で活躍。
中日ドラゴンズのエース、川上憲伸投手の1年後輩でした。
その後、流通経済大学を経て社会人のNKKに所属。
エースとして都市対抗野球などで頭角を現し、プロ球界から注目を集めるようになりました。
2000年、日本ハムファイターズからドラフト3位指名を受け憧れのプロ野球の世界に飛び込みます。
即戦力として期待され、ルーキーイヤーから1軍で登板。
2年目のオープン戦では、県営鳴門球場で凱旋登板も果たします。
貴重な中継ぎサウスポーとして一昨年には23試合に登板。
1勝1敗、防御率3・60の成績を残しました。
しかし、そのオフには持病の腰痛が再発、自分の持ち味を生かすためのストレートのキレがなくなります。
シーズン中には肘までをも痛めてしまい、ついに昨シーズン、1軍マウンドで投げることはありませんでした。
そして、10月4日、突然の戦力外通告・・・。
新聞たった一行の通達でした。
その後、12球団から戦力外通告を受けた選手を再テストする
合同トライアウトを受験。
他球団での現役続行を希望します。
しかし、「加藤投手を使ってみたい」と名乗り出る球団はありません。
それが意味するものは、現役生活をわずか5年で断念すること、そして、仕事を失うことでした・・・。
職を失ってから3ヵ月が過ぎようとした頃、四国アイランドリーグがコーチを募集していることを知りました。
また、野球の仕事ができる。
そう思っただけで迷うことなく指導者への転身を決めました。
所属することになったのは、愛媛マンダリンパイレーツ。
加藤竜人、第二の野球人生、指導者としての第一歩は、これまで縁もゆかりもなかった松山から踏み出すことになりました。
(スタジオ)
けさは、元日本ハムの加藤竜人投手をご紹介しています。
私が加藤投手を取材したのは、去年の沖縄キャンプが最後。
そのとき既に腰の調子が悪かったのですが、まさか戦力外になるとは思わなかった。
厳しい世界とは分かっていても・・・。
(感想)
四国アイランドリーグ、愛媛マンダリンパイレーツのピッチングコーチとして再出発した加藤コーチ、その後をご覧いただきましょう。
(VTR)
愛媛マンダリンパイレーツのコーチに就任が発表されたのと時を同じくして加藤家は早速、松山へ引っ越しました。
奥さんの温子(あつこ)さんと二人三脚、新たな生活の始まりです。
おやおや、この引っ越しの様子を見る限り加藤コーチ、家では監督気取りのようですね・・・。
これは加藤コーチが現役時代、こだわって買ったというプラズマテレビ。
家のことには無頓着ですが、ことテレビに関しては率先して手が出ているようです。
引っ越しが一段落すると夫婦でホームセンターにやって来ました。
奥さんのリード通りに店内をついて歩く加藤コーチ。
これぞ名バッテリーといった光景です。
今度は食材を買いにスーパーへやって来ました。
もうここまで来ると奥さんの独壇場。
加藤コーチ、為す術もありません。
元プロ野球選手も普段は典型的な日本のお父さん・・・。
すごすごと奥さんの後ろをついて行くばかり・・・。
でも、家庭でのこうした姿こそが夫婦円満の秘訣なのでしょう。
奥さんの手料理が始まりました。
現役時代は、生活リズムの違いからか奥さんの手料理はもちろん、一緒に晩ご飯を食べる機会も少なかったそうです。
松山に引っ越してきて案外喜んでいるのは、奥さんなのかもしれません・・・。
次の日から早速、練習が始まりました。
11人の投手陣をたった1人で見て、個々の能力と調子を把握しなければなりません。
それだけに加藤コーチ、真剣な眼差しで投手陣を見つめていました。

オープン戦も6試合経験しました。
しかし、負けた試合にもかかわらず、加藤コーチは投手陣にうまくアドバイスができません。
それにひき換えさすが監督、選手たちに厳しい言葉を浴びせ、チームの雰囲気を引き締めます。
この日は寒空の中、ナイター練習を行いました。
当然のことながら朝から晩まで選手に付きっきりの指導。
プロを目指す若者達にトコトン付き合うのが加藤竜人、今年からの新しい仕事です。
(スタジオ)
(感想)
現役時代、去年の年収と比べると3分の1以下になりました。
それでも野球に携わる仕事ができる喜びを噛みしめているようでした。
ちなみに今年から加藤家はお小遣い制に変わったとか・・・)
また、当然、四国アイランドリーグですから生まれ故郷のチーム、徳島ISとの対戦もありました。
(VTR)
加藤コーチが愛媛のユニホームに身を包み徳島と対戦するのは、この日が初めてです。
試合中、加藤コーチは、徳島のバッターの特徴から細かい配球まで、気になった点を手帳にメモしていきます。
コーチ業に転身してからというもの、この手帳が何よりも大切な仕事道具となり、片時も手放せなくなったそうです。
試合は、徳島・渡邊、愛媛・浦川両投手の投げ合いとなりました。
徳島の攻撃を抑えてベンチに引き上げてくるバッテリーに加藤コーチは毎回、声を掛けていきます。
特に浦川投手に対しては、たびたび細かいアドバイスをしていました。
いくら先発ピッチャーの出来がよくてもブルペンで次のピッチャーの準備を怠ることはできません。
試合中、1人でベンチとブルペンの行き来をして戦況を読むのも加藤コーチの大事な仕事なのです。
両チーム無得点で迎えた8回裏、徳島のミスから愛媛は2アウト3塁のチャンスを掴みます。
ここでバッターは4番・林。
この絶好のチャンスに林は貴重なタイムリーヒットを放ち愛媛、遂に均衡を破ります。
最終回、簡単に2アウトを取った愛媛の浦川投手ですが、突如としてこの試合初めてのフォアボールでランナーを許します。
思わずマウンドに駆け寄り一呼吸入れる加藤コーチ・・・。
加藤コーチの一言が効いたのか次のバッターを空振り三振に斬ってとりゲームセット。
1対0で愛媛、完封勝ちをおさめました。

激闘を終えた翌日、マンダリンパイレーツの練習がまた始まりました。
良き兄貴分として、良き理解者として、そして、プロを目指す若者達を支える指導者1年生として・・・。
加藤竜人、その新たな野球人生は、今、開幕したばかりです。
(スタジオ)
(感想)
今年、まだ県内で、徳島IS対愛媛MPの試合は行われていません。
徳島での対戦は、5月5日、県営鳴門球場での試合が初めてとなります。
加藤コーチが育てたピッチャーですから今年からは徳島も愛媛も両方応援してほしいですね。
けさは、元日本ハムのピッチャーで今年から愛媛マンダリンパイレーツのコーチに就任した加藤竜人さんをご紹介しました。
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2001年1月5日放送 プロ野球入団の直前の加藤竜人さんへのインタビュー>>>
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