2006/02/16 No.8507

 

木曜日

社会人として 阪野翔生さん 詳細 >> 

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社会人として 阪野翔生さん

(VTR)

トライアスロンに挑戦している阿南市の阪野翔生さん19歳。
知的障害を伴うダウン症という障害と闘いながら、ひたむきに努力しています。

きょねん、養護学校の高等部を卒業し、阿南市内の授産施設に就職し社会人としての新しい挑戦が始まりました。

(スタジオ)

「おはようとくしま」では阪野翔生さんと家族の挑戦についてこれまで何度もお伝えしてきました。

ダウン症という障害をもものともせず、過酷なトライアスロンのレースを完走して私たちに感動を与えてくれました。

翔生さんは、きょねん養護学校の高等部を卒業し、社会人の仲間入りをしましたが仕事をするのは初めての経験です。

翔生さんと、家族の取り組みを取材しました。

(VTR)

もくもくと仕事をする阪野翔生さん。
養護学校時代と比べるとかなり大人びて見えました。

卒業後、翔生さんが通い始めたのは阿南市内にあるブルーツリー桑野。
知的障害者の自立を支援する目的で去年4月にオープンしました。
約40人がこの施設に通っていて、職員の指導のもと主に食品の製造と販売を行っています。

いなり寿司を作るのが翔生さんの仕事です。
通い始めて半年後にはもうすっかり、慣れた手つきで作業をこなしていました。

*作業の様子

言われたことをやるだけでなく、自分から仕事を見つけることもあります。
仕事に対して、責任を持って取り組んでいるようです。


「仕事は甘くない。
 ここは、次の職場への勉強の場と思っている。」

阪野さん一家は去年、新しい家を建て引越ししました。

両親は常に、翔生さんとのコミュニケーションを大切にしています。

本当は何をどうしたいのか。
どう考えているのか理解するのに今でも苦労します。

家ではなるべくたくさん話しかけます。

*「仕事をする自覚が出てきた」

去年11月、石井町内のパン屋さんに翔生さんの母・恵子さんの姿がありました。
ここのご主人にパンの作り方を教わっています。

恵子さんは去年の春、20年間勤めた勤務先を退職し、パン屋さんを始めようと決意しました。
翔生さんと一緒に働ける場所を作る。
親子の新しい挑戦です。

店は羽ノ浦駅近くの、恵子さんの実家に構えました。
いよいよパン職人になる研修です。

翔生さんはこれまでトライアスロンの技術や施設での仕事などを、ゆっくりですが着実に身に着けてきました。
パンを焼く仕事もきっとできるはず。
お母さんは、何度も熱心に教えます。

パンが焼きあがったころ、父親の顕正さんが様子を見に来ました。

*やりとり

恵子さんは、少し不満な様子です。

*インタビュー

店の名前は「こんがり卓急便」。
焼きたてのパンを食卓に届けるお店です。
オープンまであと1か月です。

*インタビュー

翔生さんのライフワークといも言えるトライアスロン。
トレーニングは今も欠かさず続けています。
最近は父親の顕正さんがいなくてもひとりで取り組むようになりました。

*やりとり

1月17日、いよいよオープンの日です。

養護学校でクラスメートだった藤原雅也さんも一緒に働きます。

パン生地に卵を塗り、トッピングを載せるのが翔生さんの担当です。

トッピングのチーズがこぼれていることを注意され、翔生さんは少し機嫌を損ねました。

恵子さんが納得いくように説明します。

なんとか気を取り直して作業を再開しました。

一歩方、藤原さんはパートで手伝ってくれる川上さんと、サンドイッチを担当します。

さきほどのチーズパンが焼きあがりました。
おいしくできたでしょうか・・・

ちょっとここで一休み。
藤原、川上ペアの様子を偵察です。

*やりとり

午前11時までに全てのパンが焼きあがりました。

初日は、売りに出ます。

店は、父親の顕正さんが勤める会社が支援しています。
障害を持つ翔生さんと藤原さん。
二人分の給料の支給と売り場を提供してくれます。

工場の食堂に一角に店を構えます。

よういしたパンは、18種類220円。
値段は菓子パンが1個・200円。
惣菜パンは1個150円から230円です。

午前11時半、準備が整いました。
こんがり宅急便のオープニングです。

さっそく女性のグループが買いに来てくれました。

翔生さんにとって初めての接客。
ちょっと声は小さかったけど、頭を下げてお礼を言いました。
このあとお客さんは、さらに増え忙しくなってきました。

手を休める暇もありません。

少しずつ声も出て気ました。

たくさん売れて思わず笑みがこぼれます。

買ったパンをさっそく食べている人がいました。
さて味のほうはいかがでしょうか?

*インタビュー

評判は上々。
売り始めてから約1時間で、用意したパン220個が全て売り切れました。

*インタビュー

母とパンの店を大きくすること。
父とトライアスロンに挑戦すること。
翔生さんは、今二つの大きな目標に向かって一歩ずつ歩き出しました。

 

 

おはようとくしま 2006年の放送