2005/03/17 No.8286

ダウン症 翔生くん 新たな一歩へ  詳細 

ゲスト出演者 *阪野翔生さん

ちょっと行ってみませんか  *春・イチゴ三昧

うちのペット自慢 *セナ、アイレス(トイプードル)

なつかしの徳島 *眉山で桟敷作り始まる。*なすびの出荷

けさの生け花 *未生流笹岡・横田美香甫さん

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ダウン症 翔生くん 新たな一歩へ 

(VTR)

今月11日、一人の少年が阿南養護学校を卒業しました。
阪野翔生くん、18歳。
生まれつき知的障害を伴うダウン症という病気と闘っています。

翔生くんは2年前からトライアスロンに取り組んでいます。
水泳、自転車、ランニングを連続で行う過酷な競技ですが父親と厳しいトレーニングを積み去年夏、見事完走を果たしました。

18年間、いろんな人とふれあい、ゆっくりだけど着実に成長してきました。

そして去年秋、翔生くんにとってとても大きな出会いがありました。

去年10月。
徳島空港に父親の顕正さんの姿がありました。
誰かを迎えにきたようです。

現れたのは長い髪にサングラスの男性。

一体何者でしょうか?

東京・吉祥寺に住むこの男性、職業はシンガーソングライターです。

古代真琴さん。
静岡県生まれの50歳。
1977年「スター誕生」でチャンピオンとなりメジャーデビューしました。
現在はバンドを組んでライブを中心に活動しています。

古代さんは翔生くんを応援する歌を2曲書き下ろしました。

趣味で続けているトライアスロンが縁で、翔生くんが活躍する映像を見たのがきっかけでした。

(古代さんインタビュー)

翔生くんに直接会って話がしたい。
古代さんは、はるばる東京からやってきました。

(翔生くんの家を古代さんが訪問する)

自分の応援歌を作ってくれたことを知って、翔生くんも古代さんに会うのをとても楽しみにしていました。

2階にある翔生くんの部屋、古代さんはここの映像を見て曲を書きました。

(翔生くんと古代さんの会話)

翔生くんのために書いた曲の一つ「オール ユア ラブ」です。

(曲を聴く翔生くん)
(翔生くんの反応を見て父親顕正さんのことば)

次の日、仲間を誘って古代さんとサイクリングに出かけました。
これまで厳しいトレーニングばかりだった翔生くんですが、きょうは笑顔です。

古代さんとはもうすっかり友達になりました。

歌でも、スポーツでも、腹の底から声を出せば楽しい。
古代さんから、大切なことを教わりました。

翔生くんは高等部の3年生。
就職先を決めなければいけません。
この日はお母さんと施設の見学に来ました。

海部郡日和佐町にあるこの施設は、知的障害者の自立を支援するのが目的で約60人が働いています。

知的障害にとって一般企業への就職は厳しく、ほとんどがこのような施設に頼っているのが現状です。

仕事の内容や条件について説明を受けました。
お母さんは、熱心に聞いています。

ところが翔生くんは、あまり興味を示しません。

(やりとり)

あとから聞いて分かったのですが、翔生くんほんとうはこの仕事を気に入っていました。
この日はちょっと機嫌が悪かったようです。
気分にむらがあるのはダウン症によく診られる症状です。
しかし、共同作業をするためには克服しなければなりません。

(お母さん)

(クリスマス会の会場で)

翔生くんが手伝って欲しいと言ったのは、クリスマス会の準備。
障害のある子ども達と保護者らで作る「太陽の会」が毎年開いています。

翔生くん、飛び入りで何か出し物をやるようです。

いよいよ始まりました。
健常の子ども達もかけつけて、クリスマス会を盛り上げます。

翔生くんのお母さんが何者かに襲われました。

そこに翔生くん扮する仮面ライダー「ショウーキ」の登場です。

悪人を演じているのは、お父さん。
迫力あるアクションで会場を沸かせます。

(会場の様子)

メインイベントは古代真琴さんのライブショー。
この日のために東京からボランティアで駆けつけてくれました。

古代さんと交わした「いっしょに歌う約束」。
はたして翔生くんは守れるでしょうか。

(歌の様子)

なんと、こんなにノリノリで歌っています。
歌詞も完璧。
古代さんと約束した日から家で毎日練習したそうです。

これまで人前で歌ったことがなかった翔生くん。
こんなに大勢の前でも平気です。
またひとつ壁を乗り越えました。

古代さんのライブには、手話を取り入れた曲があります。
耳の聞こえない人にも楽しんでもらいたいとの思い10年前から始めました。

翔生くんも知らぬ間に手話を真似しています。

(古代さんへのインタビュー)

今年1月、翔生くんは学校の陸上クラブの練習に参加しました。

顧問の先生から地元の駅伝大会に出場しようと声をかけられたのです。

トライアスロンの経験はある翔生くんですが、陸上を専門に毎日練習している部員とはこんなに差をつけられてしまいます。

お父さん以外の人と、集団でトレーニングするのは初めてですが厳しい練習にも音を上げません。

いよいよ駅伝大会本番。
翔生くんは第5走者としてタスキを引き継ぎました。
この区間は1・5キロ。
トライアスロンで10キロ走っている翔生くんにとっては短い距離ですがその分スピードが要求されます。

参加しているのは高校生と一般のあわせて19チーム。
負けてなるものかと、ハイペースで足を運びます。

なんとかポジションを維持したままタスキをつなぎました。

チームのみんな8人が精一杯の走りを見せました。
結果は最下位に終わりましたが最後までタスキをつなぎました。

力を合わせることの喜びを知った駅伝大会。
高校生活最後の思い出となりました。

今月11日、ついに卒業の日がやってきました。

制服を着て学校にくるのはこれが最後。
ひきしまった表情で卒業証書を受け取りました。

18年間育ててきたご両親。
温かい目で我が子を見守ります。

3年間いっしょに過ごしてきたクラスメイト。
卒業後はみんなそれぞれ違う職場に分かれます。
最後の記念に写真を撮りました。

一番の仲良しだった藤原雅也くんともこれでお別れ。
堅い握手を交わします。

翔生くんは卒業文集に、将来の夢について書きました。

(翔生くんの文章・朗読)

(スタジオ)

今流れているのが、翔生くんの応援歌の一曲、「オール・ユア・ラブ」です。
古代真琴さん率いるバンド「クラウディラック」のコンサートが3月25日金曜日、阿南市文化会館・夢ホールで開かれます。
開演は午後6時30分。
チケットの問い合わせは事務局となっているオートランド ヨコタまで
電話は0884-233344です。

 

おはようとくしま 2005年の放送