(VTR)
インドネシア共和国のスマトラ島北部で去年の12月26日に起きた観測史上、最も巨大な地震と言われるスマトラ沖大地震。
死者・行方不明者は約30万人、被災した7カ国の被害総額は、約7500億円。
津波は最大で50mの高さまで達するなど未曾有の大惨事となりました。
(スタジオ)
そのスマトラ沖地震で被災したタイを訪れ、現地の状況や支援体制などを視察した徳島市のNGOが、津波で両親を亡くした子どもたちのための施設を建設するため来週、再びタイを訪れます。
けさは、スマトラ沖地震の被災孤児救済へ乗り出した徳島市の民間活動団体、NGO「ハーモニーワークキャンプ」の代表、長尾洋子さん、幸治さんご夫妻にお越しいただきました。
長尾さんご夫妻は、1月10日から6日間、スマトラ沖地震で被災したタイを訪れ、現地の状況をご覧になったそうですが、どうしてタイまで行ってみようと思われたのですか?
>12年前から必要なくなった楽器を贈るとともに、音楽を教えてきた。
>年3回はタイに音楽指導に行っていた。
>被災したのを知って、いてもたってもいられなくなった。
状況が状況だっただけにタイに行くこと自体、まわりの人に止められたりしたのでは?
>猛反対された。マラリアなどの感染病心配。
長尾さんが行かれたのは、タイの中でも最も被害が大きいと言われるパンガー県カオラック村とナムケン村です。
長尾さん、実際現地に行かれてそこで見た現実は、どんなものでしたか?
(VTR 撮影:長尾幸治さん)
>まるで戦場のようだった。
>すべての家が流され地面が広がるだけ。
>道路沿いの至る所にスクラップになった車が並ぶ
>海から2`も離れた民家に大きな漁船がつっこむ光景が広がる。
>津波がくるはずもないのにあまりの恐怖に襲われ、車から一歩も出ることができなくなった。
実際にタイに行かれて、現状を見て、津波に対する認識も変わったのではないですか?
>洗濯機の中のような大きなうねりが起きているんだなと感じた・・・。
>いままでの津波に対する認識は甘かった。
およそ2千人がテントで暮らす避難所では、親を亡くした子どもたちがたくさん居たそうですね・・・。
子どもたちを見てどんなことを感じましたか?
>昼暑くて夜寒い・・・。
>こんなところで生活続けていたら6月頃から始まる雨季になるとマラリアなどの感染症になる可能性が高い。
>なんとかしてあげたいと思った。
そうした現状を見たからこそ、津波で両親を亡くした子どもたちを支援する施設を建設しようということになったわけですね。
>津波の中、命からがら助かったのにその後の感染症などで命を落とすようなことがあってはならない。
>だから、避難所に担当者と協議して孤児専用施設の建設に乗り出した。
そういった決意をしてタイから帰国されたのが1月15日ですが、帰国してからは建設のための募金活動など忙しくされていたそうですね。
募金活動は順調に進みましたか?
>建設費は約120万円だが、ハーモニーワークキャンプの会員らの寄付で集まったのは約50万円。
>70万円不足していたので県民に協力を呼びかけた。
>募金で60万円くらい集まれば・・・と思っていたが、100万円を超える募金が集まった。
募金活動のほか、被災地の写真を展示した報告会なども開かれたそうですが、報告会ではどんなお話をされたんですか?
>海外から次々と訪れる支援団体に無邪気な笑顔をふりまいている孤児達が、夜になると親の名前を呼びながら泣きじゃくっている・・・。
そうした報告会や募金活動を通じていろいろ感じたこともあったと思いますがいかがですか?
>いつ自分にふりかかるかもしれないことと不安を感じている人が多い。
>だからこそ募金に協力してくれる人が多かった。
>報告会では自分たちが気づかなかったこと、職を失った人の今後のことなどを聞かれ、ハッとさせられた。
>だからこそタイの現状を聞いてもらえて有意義だった。
長尾さんが建設しようとしている施設は、どれくらいの規模のものになりそうですか?
>鉄筋コンクリート平屋約120平方メートル。
>ベッド、トイレ、バスルームなどを設けて避難所で暮らす孤児30人が住めるようにする。
来週火曜日には、再びタイへ行かれるわけですが、目前に控えた今のお気持ちはどんな感じですか?
>施設がタイの人に受け入れられるいいものに仕上がるようにがんばる。
>施設できあがったあとの子どもたちの笑顔が早く見てみたい。
被災した子どもたちを救済する施設を建設するのが長尾さん夫婦の一つめの目標ならば、今後、第二、第三の目標も見えてきていると思います。
これからはどんなことをしていこうと考えていらっしゃいますか?
>現地の被害は想像を絶するもの。
>復興には時間がかかりそうなので息の長い継続的支援が必要になる。
>職を失った人を助けたり、これから現地の人とコンタクトをとりながら支援策探りたい。
>顔の見える支援をしていきたい。
なお、スマトラ沖地震で被災したタイの人を支援するための募金は継続的に受け付けています。
募金は銀行振込で「ハーモニーワークキャンプ代表 長尾洋子さん」宛て。
口座番号は、「四国銀行川内支店普通 0089805」です。
通信欄に「スマトラ沖地震救援募金」と明記してください。
そのほか、募金やボランティアなどのお問い合わせは、長尾さん、090・3188・7467番までお願いします。
けさはスマトラ沖地震の被災孤児救済へ乗り出した徳島市のNGO、「ハーモニーワークキャンプ」の代表、長尾幸治さんと洋子さんのご夫妻にお越しいただきました。