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どう守る 子どもの安全 〜奈良女児殺害事件を受けて
(VTR)
奈良市で小学1年の女の子が連れ去られ殺害された事件。
小林薫容疑は学校帰りの女の子に「家まで送ってあげる」と声をかけて車に乗せ、その後「忘れ物をした」などと言って自宅に女の子を誘い込み殺害しました。
小林容疑者は車でおよそ300メートルにわたって女の子の後をつけていたこともわかっています。
学校の帰り道で起きた今回の事件、改めて学校現場や保護者らに「子供の安全をどう守るか」という問題を投げかけています。
(スタジオ)
今朝の「おはようとくしま」は奈良の小学女児殺害事件を受けまして、県内の学校や地域が子供の安全を守るためにどんな取り組みをしているのか取材しました。
まずこちら見てください。
299件という数字。
これは県内にあります14の補導センターに寄せられた「声をかけられた」とか「つきまとわれた」などの不審者情報の総数です。
去年の4月から12月までの9か月間の数字です。
9か月間といいますとおよそ270日ですから299件という数字は県内で毎日1件は不審者に関する情報が寄せられていることになります。
毎日1件…
正直、徳島でもこんなに多いの!という感じですよねぇ。
そうなんですよねぇ。
中でも特に徳島市はここ数年、不審者の情報が急増しているんです。
(VTR)
徳島市の青少年育成補導センターは子供たちの下校時間にあわせて車によるパトロールを行っています。
しかし、ここ最近は不審者に関する情報が急増しています。
これまで70件前後だった不審者情報は昨年度は倍近くの139件に増え、今年度も去年12月末現在ですでに105件にのぼっています。
(徳島市青少年育成補導センター・インタビュー)
一番数が多いのが「声かけ」
「車に乗らんで?」
「お菓子を買ってあげる」 昨年度・1)声かけ・39件 2)尾行・29件 3)接触・22件
徳島市の補導センターでは昨年度から配布しているリーフレットを新しくしたほか、不審者情報が入った際の統一の様式を作成して、より正確に不審者の特徴などを把握できるようにしています。
(スタジオ)
「不審者情報」、徳島市では昨年度から急に増えているんですねぇ。
実際、去年は子どもが車で連れ去られそうになったことなどもニュースになりました。
内訳はやっぱり「声をかけられた」というのが多いんですねぇ。
さて、こうした不審者情報が急増している徳島市なんですが
その徳島市の中でも田宮や矢三などの加茂地区は地域が一丸となって安全な町を作ろうと動き出しました。
(VTR)
徳島市の加茂地区に先月7日発足した「子どもを守る会」です。
加茂コミュニティ協議会が中心となって、地区の防犯協力会や婦人会など22の団体や保護者が組織しました。

会員数はおよそ400人、子供が学校から帰る時間に通学路の見回りなどを行います。
「守る会」発足のきっかけは去年加茂地区で相次いだ子どもへの「声かけ」です。
この場所でも小学3年生の男の子を狙った連れ込み未遂事件が起きました。
(子どもの後を車で追いかけてきて、ドアをあけて、「ゲームを買うてあげる」などと声をかけてきた。)
(しつこく追われたが、通りがかりの人に助けられた。間一髪だった。)
加茂地区の中にある千松(せんしょう)小学校です。
昨年度からは不審者対策として子ども全員に、けたたましい音で不審者を追い払う防犯ブザーを持たせています。
学校内の購買でもその防犯ブザーは売られています。
また、この千松小学校では下校時に一人にならないよう子ども達に複数で帰るように指導しています。
(校長インタビュー)
これまで加茂地区は不審者対策に積極的に取り組んできました。
街角7カ所に設置された緊急通報装置、ボタンを押すと警察に通報ができて同時に備え付けの監視カメラが作動するようになっています。
その他、学校の保護者らが交代でパトロールなどを実施してきました。
それでも無くならない子どもへの「声かけ」や「尾行」。
今回の「子どもを守る会」の結成は学校側からの強い要望がありました。
(音トリキリ)
「子どもを守る会」の目印は黄色いジャンパーです。
会員には子どもの下校時だけではなく、買い物や散歩の時など、普段からもジャンパーを着用してもらうことにしています。
(音トリキリ)
子どもと近所の大人が毎日接することは密接な「地域の繋がり」を生んでいます。
加茂地区はこの地域の繋がりこそが防犯対策になると考えています。
(スタジオ)
子どもを守るのは学校、保護者、地域の住民、この3つの繋がり、連携ですか…
校長先生も「面、地域全体でないと守れない」とおっしゃってましたよねぇ。
とにかくその面というのを徹底していまして散歩する時間もどうせなら子どもが下校する時間にしてくださいと会員に呼びかけているようです。
なるほど。
そして、今月の18日には奈良市から学校関係者らがこの取り組みを視察にくることになっています。
あの事件があった奈良からですか。
全国的にもやっぱり進んでいる地区なんですねぇ。
なかなかあれだけできないですよ。
さて次は不審者の情報を素早く保護者に伝えようとあるシステムを取り入れた学校を取材しました。
(VTR)
小松島市大林町の新開(しんばり)小学校です。
児童数は189名、今年の1月からパソコンと携帯電話を利用した「電子回覧板」を試験導入しています。
(音トリキリ)

「学校の帰りに声掛け事件発生」
これまでなら電話による連絡網で伝達しなければならなかった情報をこのシステムでは一斉に送ることができます。
(音トリキリ)
導入のきっかけはやはり奈良の事件です。
学校の近くでも実際「声かけ」事件が発生しています。
もともとこのシステムは台風などで警報が出たときの休校情報やPTAの案内などを保護者に連絡するものです。
しかし、これが不審者情報をいち早く保護者に伝える手段になるとして
この学校では、試験運用を行っています。
(音トリキリ)
しかし、問題もあります。
現在、このシステムに加入している家庭はおよそ4割です。
運用には何よりも保護者の理解が必要です。
(音トリキリ)
(スタジオ)
とにかく情報を親に素早く送れるというのが最大のメリットなんですねぇ。
そうです。
不審者がまだ近くに潜んでいるかもしれませんからねぇ。
不審者情報の場合、伝達のスピードが大事なんです。
この学校では幸いまだ、不審者に関する情報をメールで伝えたことはないんですが、石井町で同じように導入している学校がありまして、
そこでは去年、イノシシの出没情報を流したことがあるそうです。
気になる値段なんですが、1月1校で1万円のシステム料金…
だから各家庭の負担は数十円で済む今後導入する学校が増えそう…。
ここでちょっとこちら見て頂きましょうか。
最近ランドセルも防犯を意識した物が増えてきています。
1)前の肩ひもの部分に最初から防犯ブザーを取り付ける穴がある
・今までは横にぶら下げていたんですが前についていると、とっさの時にすぐにブザーを鳴らせる
2)こちらは「GPS機能」がついた携帯電話とセットになったランドセル
・携帯のあるボタンを押すだけで、自動的に「現在位置」が音声で親の携帯に送られるようになっている
・さらに各家庭のパソコンや携帯から、いつでも子どもの位置を確認できるようになっています。
・電話が防犯ブザーにもなっていて専用のホルダーで横にぶら下げる
さて、続いては子供らにアンケートをとって地域の危険場所を書き出した地図を作ろうという、取り組みを取材してきました。
(VTR)
板野郡土成町の阿北青少年補導センターです。
昨年から土成町の「地域安全マップ」の制作にとりかかっています。
(音トリキリ)
「地域安全マップ」の制作にあたってセンターではまず、地区の土成小学校や御所小学校の子どもおよそ420人にどんな被害にあったかなど、不審者に関するアンケートを実施しました。
町の地図も一緒に配られ、どこで実際に被害にあったか印もつけてもらいました。
(音トリキリ)
子ども達から帰ってきたアンケートは驚くような結果でした。
「胸をさわられた」、「男の人につきとばされた」、「車で後をつけられた」など、実に子ども達のおよそ38%が何らかの被害にあっていたのです。
(音トリキリ)
補導センターでは地図を作る前に保護者や民生委員らと一緒に、子ども達が危険な目にあった場所を見て回りました。
子どもの目線になってなぜ危険なのか確認してもらうと同時に住民に自ら改善方法を考えてもらうためです。
(音トリキリ)
今回、実際地図で危険とされた場所に行ってみました。

(音トリキリ)
この地図は今月中に完成する予定で、土成町内の全家庭に無料で配布されます。
今後は阿波町や、市場町の「地域安全マップ」を作ることも計画されています。
(スタジオ)
土成町でこれだけ熱心な取り組み…
おどろきましたねぇ。
実は県内でも阿北地区は不審者情報の多い地区、3番目に多い…
道路状況の良さが原因のひとつと指摘してましたね。
実際、不審者は車でやってきて声をかけたりというのが一番多いんですよね。
町内は、一見すると田んぼが広がってのどかなんですがそういう目で見てみると危険な場所がいっぱいあるなぁというのが今回よくわかりました。
子供にアンケートをしたり実際に住民を歩かせてみたりとこれも地域をうまく巻き込んだが取り組みですよねぇ。
今後の不審者対策のお手本となりそうですねぇ。
さて、最後に家庭でどんなことを子どもに教えればいいのか警察で聞いてきました。
(VTR)
(音トリキリ)
5つの約束
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知らない人にはついていきません
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誰かに連れていかれそうになったら「助けて!」と大声でさけびます
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外ではひとりで遊びません
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友達が知らない人に連れて行かれそうになったら大声で助けを呼びます
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遊びにいくときは、どこで誰と遊ぶか家の人に言ってから出かけます
(スタジオ)
「5つの約束」ですか…
教える、こつとしては手口をいかに具体的に教えるかと言うことでした。
声かけについても例えば、「『お母さんが急病やから車に乗って』とかそんな風に言ってくるよ」などと例をいくつも出して教えることが大事!
特にこれから入学を控えている保育園児や幼稚園児をお持ちの保護者の方はぜひ教えておいてください。
いろいろと取り組みを見てきましたが、やはり不審者対策というのは学校だけでなく保護者や地域の協力なくしては成り立たないというのを実感しましたね。
今はそれを大きな声で呼びかけないといけない時代ですね。
今朝は子供の安全をどう守るか、県内の取り組みをご紹介しました。
>>関連ページ(なぜ防げぬ・学校での惨劇 2月22日)
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