2004/03/15 No.8044
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bulletかかしが村の新名所(東祖谷山村名頃)>詳細

取材
bullet綾野月美さん(54)

 
bulletとくしまの朝 徳島市東新町、銀座から中継

 
bulletお店発見 県内花店めぐり 花屋さん3軒
bulletフラワーファーム赤石(小松島市赤石)電話090-5141-3154
bullet森の風(勝浦町棚野)電話08854-2-4987
bulletフラワーかごせ(徳島市蔵本駅前)電話 088-632-2799

 

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うちのワンちゃん:ケイン、ピーチ姫(ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)

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なつかしの徳島:葛城神社の復興祭(鳴門市北灘町粟田)

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けさの生け花:草月流・堀部実萌さん

 

>詳細

続いて「香奈子のとっておきリポート」です。
三好郡東祖谷山村の国道沿いの畑に人間にそっくりな「かかし」が
たくさん並べられていて、村のちょっとした観光名所になっています。
(本当だ、遠目に見ると人と間違えそう)これらの「かかし」、近所の主婦が
作ったものですが、「面白いかかしがある」と登山客らの間に口コミで広がり、
県外から見物に来る人が年々、増えているということです。
早速、取材してきましたのでご覧下さい。



    平石香奈子リポート

    「三好郡東祖谷山村です。こちらの『かかし』、ご覧下さい。
    いろんなポーズをしていて、畑仕事をしている所なんですけど、
    生き生きしていて今にも人間のように動き出しそうです」

東祖谷山村名頃の国道沿いの畑に合わせて25体の 珍しい
「かかし」が並んでいます。普段、私たちが田んぼや畑で見かける
普通の「かかし」と違って、垣根によじ登っていたり畑仕事の合間に
一服してくつろいでいるもの、楽しそうにおしゃべりをしているものなど
どこかユーモラスな仕草が特徴です。
(のんびりした表情も見ていて楽しいですね)
これらの「かかし」、おととしから
少しずつ畑に並べられましたが、
近所の人も最初は、びっくりしたそうです。

    近所の人音生かし
    「朝、(間違えてかかしに)挨拶しました」
    「ここらの人は(かかしを)作ったことがなかったので、それでびっくりして。
    人が来て立っとるか、と思った」 「最初はびっくりした。もう慣れて
    逆に本当のおばあちゃんがいて、動いたら余計にびっくりします」




ユニークな「かかし」を作ったのは近所の主婦、綾野月美さん54歳です。
綾野さんはもともと趣味で ぬいぐるみの人形を作っていましたが、その技術を
応用しておととしから「かかし」を作り始めました。
(へ〜、こちらも良く出来てますね)
 

    綾野月美さん音生かし
    「畑に大根の種を蒔くでしょう、カラスやハトが一杯飛んできて
    種を蒔いてもすぐに食べられた。それで最初に2体作ったのが始めです」

綾野さんに「かかし作り」の様子を見せてもらいました。
木片を組み合わせた骨組みの周りに使わなくなった座布団を巻きつけて、
ひもで縛ります。これが「かかし」の胴体になります。(なるほどね〜)
人形の頭は胴体と分けて作ります。針と糸を使って顔の表情を付けていくんですが、
ここが一番の腕の見せ所だそうです。
   
    綾野月美さん音生かし
    「ここに綿を入れてこういう風にすれば、お婆さんみたいでしょう。
    何にも糸がない時と比べて若さが違う。(右と左で全然違いますね)
    綿の入れ方で表情が全然違ってくるんです。
    (綿の量でですか?)そうなんです」

あとは使わなくなった古着を「かかし」に着せて行くんですが、
今では近所の人が「かかしに使って」と古着を持ってきてくれるそうです。
(へえ、助かりますよね)
一体作り上げるのに最低でも一週間はかける、というこだわりようです。
(好きじゃないと出来ないですね)

    綾野月美さん音生かし
    「普通の(かかし)だと面白味がない。より一層、人間に似せてあるのが
    面白いかなと思って作っている。自分でも(かかしを置いておくと)
    びっくりする時がある。あれっと思ってね(笑)。」

    綾野月美さん音生かし
    「おばあちゃん、傘!」

綾野さんにとって「かかし」は家族のようなもの。これまで作った「かかし」の中で
特に思い入れの強い作品を綾野さんに教えてもらいました。

    綾野月美さん音生かし
    「ここに最初は座っていたかかしですが、猪が出てくるようになって
    貸し出しで川の向こうに2、3ヶ月、(出張で)行っていたことがあるんです。    猪の通る道に立てたら猪が来なくなって、ジャガイモが食べられなくて喜ばれた。
    猪も人と間違えたのかも(笑)。
    これは私と友達がモデルです。 (これがお母さん?良く似ています)
    いつも畑とか手伝ってくれて、それで二人が休んでいる所を
    作ってみました(笑)」

綾野さんは東祖谷山村出身ですが、父親の仕事の関係で
14歳の時に村を出て大阪で暮らしていました。結婚し、2人の子供が独立してから
おととし、40年ぶりに東祖谷に帰ってきました。



    綾野月美さん音生かし
    「今も時々、大阪に帰りますけど、帰ったら疲れます、車や人とかに。
    ゆっくりしたこういう生活の方が 向いているのかな、と思う」

最近、剣山の登山客の間で「綾野さんのかかし」が口コミで広がり、
県外から大勢の観光客が畑を訪れるようになりました。
観光客が送ってくれた写真や手紙は綾野さんの大切な宝物です。
またこんな贈り物もありました。

    綾野月美さん音生かし
    「『私を作っといて』と大阪の友人が送ってくれました。
    ハイヒールが入ってるんです。(本人のですかね?)そうです(笑)」
 

他にも近所の人からもらった古着もたくさんあり、
綾野さんの「かかし」は今後、ますます増えていきそうです。(面白いですね)

    綾野月美さん音生かし
    「もっとかかしを増やして 山の方まで木に登ったのとか、
    都会的でヒール履いた観光客みたいな、畑のかかしでなくて、
    かかしを見に来たかかしを作りたい」

東祖谷山村は人口2300人余り、過疎化が進む村の中で
綾野さんの「かかし作り」は近所の人たちに活気を与えています。
綾野さんは今後、地域ぐるみで「かかし」を作って、
少しでも村をにぎやかにしたい、と意欲的です。



    【VTR終了 → スタジオへ】

(かかしとはいえ、表情やポーズもあって等身大の人形といった感じですね)
綾野さん、「かかし」の表情に一番気を遣います。出来上がった「かかし」には
ちゃんと自分の化粧品を使って化粧をしてから畑に並ぶというこだわりです。
(目はボタンが入っていましたし、間違って挨拶する人がいるのも分かりますね)
綾野さんの家の近くには奥祖谷二重かずら橋や 温泉施設などがありますが、
その帰りに「かかし」を見に立ち寄る団体客も多いでそうですよ。
(3年後、5年後には「かかし」もかなり増えているかも知れませんね)
以上、「とっておきリポート」でした。

おはようとくしま 2004年の放送