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2004/02/27 No.8033 |
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なつかしの徳島:就職中学生を励ます会(徳島中学校) | |
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けさの生け花:月輪未生流・沢田智代宗さん |
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古くから着物の染料などに使われ江戸時代には徳島の産業の
基盤だった「藍」。
安い化学染料の普及や着物離れ、長引く不況などから藍産業
は厳しい状況に立たされていますがここ数年、天然の藍の良
さが見直されつつあります。
けさは逆境の中、藍染めという伝統の技術を新しい分野に応
用し市場の新規開拓を目指す業者の取り組みを紹介します。
スタジオには徳島市国府町にある岡本織布工場(おかもとし
ょくふこうじょう)の社長、岡本政和さんに起こしいただき
ました。
(あいさつ)
岡本さんは創業120年という岡本織布工場の4代目社長で
す。
「しじら織り」などの藍染めの織物を中心に作ってきました
。
岡本さんの工場では長い歴史がありますが藍染め産業も今は
不況なんでしょうか?
>厳しい。
逆境の中、岡本さんの工場では伝統にとらわれない新しいこ
とに取り組んでいます。
ご覧下さい。
(VTR)
徳島市国府町にある岡本織布工場。
糸を藍で染めるところから布を織るまでの作業を20人尾従
業員で行っています。
この工場では「しじら織り」と呼ばれる織物を中心に作って
きました。
しかし時代の流れから着物の生地の需要は減少する一方。
20数年前、岡本さんは新たな素材に注目しました。
(インタビュー)
岡本さんが目をつけたのはジーパンの生地であるデニムです
。
通常、デニムは化学染料で染めますが岡本さんはこれを天然
の藍で染めた糸で織ろうと考えたのです。
(インタビュー)
藍で染めることに加え、通常より太い糸を使うことで独特の
風合いを出すことに成功しました。
左が一般のデニム、右が岡本さんが作ったデニムです。
一般のものは色がほぼ均一なのに対して岡本さんのデニムは
微妙に色むらがあり生地の凹凸がはっきりしています。
デニムを織るこの機械は30年以上前に作られたもので、今
では生産されていない機械です。
太い糸を使うにはこれでなけらば織れません。工場には17台ありますが作業が途中で止まっているものが
たくさんあります。
機械の調整が難しく手間がかかり過ぎるため価格は通常のデ
ニムの10倍にもなります。
しかし天然素材の良さが徐々に広まりアパレルメーカーとの
取引が増えてきました。
今月20日。
岡本さんのファンション関係の業者が集まってきました。
新製品の開発の打ち合わせです。
高松市内でジーンズショップを経営する十河秀史さんは岡本
さんのデニムに魅せられた人の一人です。(インタビュー)
>工芸品でもある。人間を感じる生地
去年秋、十河さんは岡本さんのデニムを使い店のオリジナル
ジーンズを作りました。
生地から縫製までこだわり抜いた作品。
なんと、3万円から7万円の値段がつけられましたが発売か
らおよそ半年で600本が売れました。
またファッション雑誌に取り上げられるなど地方発のジーン
ズとしては異例の注目度です。
(インタビュー)
>藍は、こすれると青くなる
裏地には岡本さんの工場の屋号である、「藍布屋(らんぷや
)」の文字が書き込まれています。この作品に関わったすべての職人に対する敬意の表れです。
岡本さんは阿波藍の伝統技術がブランドになれると手ごたえ
を感じ、新たな商品開発への提案を続けています。
(スタジオ)
・岡本さんへインタビュー
・岡本さんの生地で作ったジーンズ
岡本さんが新しく取り組んだのはデニムだけではありません
。
次なる素材を探して研究を続けているんです。
(スタジオ)
今月20日。
徳島市内のしじら織り業者を対象にしたセミナーが開かれ岡
本さんも参加しました。
これは伝統工芸の活性化を図ろうと徳島市地場産業振興協会
が今年から月に1回開いているものです。
大手アパレルメーカーのアドバイザーが講師に招かれました
。
他県の業者が作った生地が紹介されると岡本さんの目つきが
変わりました。
新しい物への探究心が湧いてくるようです。
岡本さんはデニムに次ぐ素材の研究に取りかかっています。
それは、繊維ではなく革です。
(インタビュー)
>これはダチョウの革。オーストリッチ
>革には脂肪分があり固体によって違うので回数を重ねて染
めることで調整する
布と同じ要領で「染め」と「洗い」を繰り返していきます。
この革の場合、20回くらい繰り返すようですが革の状態に
よって差があるため微調整が必要です。
染め上がったら日陰に干します。
見事な藍の色に染まりました。
これは問屋を通してバッグメーカーに送られるそうです。
>オーストリッチ
染めた革でバッグを作るとこんな感じになります。
化学染料では出せない深みのあるブルーです。
またこの技術はスポーツメーカーにも注目されました。
これは、ミズノからの依頼で作った藍染めのグローブ。
あの、イチロー・モデルです。
すでにシアトルマリナーズのイチロー選手の手に渡っていて気に入ってもらえれば今季から試合で使われるということです。
(インタビュー)
この他、竹の繊維を使った素材にも取り組んでいます。
独特の光沢を持ち、綿の2倍の吸湿性を持つことから夏物衣料の新しい素材として期待がかかります。
(インタビュー)
>生き残るため、ローテクで味のある商品をつくる
(スタジオ)
・イチロー選手のために作ったグローブ
いろいろ取り組んでいるのは岡本さんだけではありません。
ある藍染め業者は藍の可能性を広げようと新しい試みに挑戦しています。
(VTR)
徳島市応神町にある阿波友禅工場。
着物の生地をはじめ、のれんやハンカチ、ネクタイなど藍で染めた製品を専門に製作しています。
社長の香川文孝さんは藍染め業界の将来に危機感を覚え今月新会社を設立しました。
新会社の名前は「エー アイ」
良い藍という意味です。
藍染め業者の香川さんを中心に藍作農家や薬品メーカーの研究者ら6人が共同出資して設立。
藍の新しい用途を開発しようと探っています。
現在研究しているのは藍の葉をいったん冷凍し再び解凍することで染色物質を効率よく取り出す手法です。
(インタビュー)
古来から伝わる製法では、藍の葉を寝かせて発酵させ、染色材料の「すくも」になるまでには半年かかります。
しかし新しいこの方法では発酵させる行程を省き繊維を丸ごと砕くことにより約1週間で成分を抽出することができます。
抽出した成分は濃度が非常に濃いため紙などの表面に吹き付けるだけで藍の色がつきます。
パウダー状にして壁紙や漆喰など住宅素材の中にも練りこむことも可能で藍の応用範囲が広がりそうです。
(インタビュー)
>藍を有効利用したい
>藍にほれ込んだ・・・
(スタジオ)
・岡本さんにインタビュー
>織物業者が集まる徳島市国府町を東洋のミラノにしたい。
>ミラノは小さな職人の町だが世界のブランドとして定着している。空気や湿度が変わると品質に関わるのでタイルのあの製品はミラノでしかできない。だからミラノには人が集まる。国府町もそのようになればいいと思う。
けさは、藍染め業者の新しい取り組みについて紹介しました。放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
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