「香奈子のとっておきリポート」です。宗我部さん、「起業(きぎょう)」という言葉を
知っていますか?
(新しく事業を始めることですね。最近では「週末起業」とかよく耳にします)
リストラや賃金が上がらないなど、サラリーマンを取り巻く環境が厳しさを増す中、
どうせなら自分のやりたいことをビジネスにしたいと
考えている人が増えています。
けさ紹介するのが、こちらの田中勝さん、そして佐藤あすかさんです。
元は会社員だったんですが、自分の夢ややりがいを求めて独立。
新しい事業を始めようと毎日、奮闘しています。
起業を目指す2人を取材しました。
【VTRスタート】
先月28日、新しく事業を始めようと考えている人たちを集めた
セミナーが徳島市で開かれました。参加したのは16人、福祉関連や住宅リフォーム、
飲食店などの分野でそれぞれ起業を考えている人たちです。
専門の講師から分野ごとに事業展開の方法や、
商品開発のノウハウなどを教わりました。
桂勤さんセミナー音生かし
「ある時間かかるとしたら、面白い商売であればあるほど
他の人が参入してきますよね。他の人に負けない
何かを
生かしているかで差がつきます」
起業を支援し、経済の活性化につなげようと
全国で起業家を育成するセミナーが数多く開かれています。
県が後援する、このセミナーも一年に4回から5回、開催されていますが、
いつも定員一杯の参加者で
賑わっています。
参加者音生かし
「エステとかメイクの勉強をメインにやっています」
「住宅リフォームに関心があって、バリアフリーとか老人介護の流れで
そういう方面に進出したい」
セミナーの参加者の一人が、田中勝さん34歳。
田中さんは徳島伝統の藍染めを使った、洋服ブランドを
立ち上げようと考えています。
田中さんのオフィスは徳島市福島の市立木工会館にあります。
知人が代表を務める会社に居候して、洋服のデザインを描いています。
(今は肩身が狭い思いをしているワケですね)
田中勝さん音生かし
「これはしじら織りを使ったワンピースです。(全てしじら織り?)
藍染めはこの青い部分に使っている」
実は田中さん、藍染め職人でもファッションデザイナーでもありません。
高校を卒業後、大阪の専門学校でインテリア・デザインを学んで、
内装やリフォームを手がける県内の工務店に就職しました。
しかし自分の仕事が会社の仕事としてしか残らないことに
やりがいを感じられなくなり、退職。
徳島の伝統産業を使ってビジネスにならないかと考えていた所、
これまで小物や和装に使われることが多かった藍染めを
若い人向けの洋服に使うことを思いつきました。
(伝統的な藍染めとはちょっと趣が違いますね)
田中勝さん音生かし
「柄のパターンの織り方とか、いろいろ考えないといけないので、
そういうのは誰も考えてなかった。
(ビジネスとしても)充分成立する。いろんな所で話を聞くと反応は上々。
そういう商品が一般に出回れば
、どんどん広がっていくと思う」
といっても藍染めに関しては全くの素人。
去年から田中さんは藍染め職人の加藤雅郁さんの家に出入りし、
藍染めを基礎から教えてもらうとともに、どんな布地が
藍染めに合うか試しています。
この日は綿や麻、シルクなど14種類の布地を持ち込んで
それぞれどんな色に染まるかを確かめました。
(布によって色合いが違うでしょうね)
田中勝さん音生かし
「想像以上に派手、青の中にキラキラ光るのが良いと思ったけど、
このままでは使えない、派手過ぎて・・」
田中さんは早速、染め上がった布を藍染めに詳しい
専門家に見てもらいました。
田中さんは起業で大切なのは、適切なアドバイスをくれる友人だと話します。
徳島市内で藍染めのブティックを経営する堤さんは伝統にとらわれない、
新しい感覚を持つ田中さんをサポートしてきました。
堤千恵子さん音生かし
「若い子にうけるものでないと、これから藍は広がっていかない。
古い伝統を守るのも良いが、それプラス、現代的にデザインする人が
出てきて有難い、と思う」
若い人が伝統を意識せず、さらりと着られる洋服を作りたいと話す田中さん、
インターネットを使うネットショッピングで
ビジネスを展開していく考えです。
勝算は充分にあると
自信をのぞかせます。
田中勝さん音生かし
「今、いろんな情報社会の中で、それぞれがこだわりを持って
良いモノ、自分に合うモノ、自分だけのオリジナリティーを求められる。
こだわりを持って(商品を)出していけたら充分いけると思う」
ところで徳島市川内町の
健康科学総合センターでは、
新しく事業を始める人たちに、部屋を月々2万円でオフィスとして貸してくれます。
その中に去年、事務所を構え、徳島で初めて
「キャラクター・デザイナー」として事業を起こしたのが
佐藤あすかさん28歳です。
(キャラクター・デザイナーですか?)
平石香奈子リポート
「こちらが佐藤さんの作ったキャラクターですが、
目元がクリクリッとしてとても可愛らしいですよね」
(こういうイラストを描くのが仕事ですか〜)
キャラクター・デザイナーは企業が広告で使う、
いわゆる、マスコットを描くのが仕事です。
佐藤さんの描くキャラクターは大きな目と曲線を多く使った
親しみやすいデザインが特徴です。
(見たことあるものもありますね)
佐藤さんは大学を卒業後、3年間、県内でタウン誌の編集をしてきましたが、
デザインの仕事に興味を持ち、25歳で会社を退職。
大阪の専門学校でデザインを勉強してから去年1月、事務所を開きました。
佐藤あすかさん音生かし
「キャラクターで仕事がしたいと漠然と考えていましたが、
それを受け入れてくれる企業が徳島にない。
それなら自分でやるしかない、と思って起業しました」
県内で広告のキャラクターだけを専門に手がける人は佐藤さんが初めてです。
「オンリー・ワン」を目指して起業した佐藤さんですが、
最初はやはり大変だったと話します。
佐藤あすかさん音生かし
「何を描いているのか分からないと言われたし、
それがどのように受け入れられるか分からないという状況で始めたので、
こういう風に使えますよと説得するのに時間がかかって大変だった」
今では順調に仕事が入り、会社員の時と変わらない程の収入があるそうです。
(それじゃ、起業して良かったですよね)
佐藤さんが打ち合わせのために訪れた、「ワイヤーママ」の編集部。
ここで発行する主婦向けのタウン誌にも
佐藤さんのキャラクターが使われています。
(あっ本当だ)
中込弘兆編集長音生かし
「ワンポイントとしてイラストがポンとあると紙面が引き立つ。
(佐藤さんのイラストは)ポップだけど人物の特徴を
バシッととらえている所がスゴイですね」
佐藤あすかさん音生かし
「起業に向いているの人?意欲だけではダメだけど、
自分がこれをやりたいと思ったらそれを信じて後ろ向きなこと考えず、
むしろ良い方に変えるエネルギーを持った人が一番良いと思う」
将来は仲間のデザイナーとともに様々なキャラクターを管理し、
依頼主に提供する、
「キャラクター・プロダクション」を
立ち上げたいという佐藤さん、毎日、こつこつと準備を進めています。
(頑張って欲しいですね)
【VTR終了後、スタジオへ】
(事業を立ち上げようと考えている人は多いんですね)
世間では不況、不況と言われていますが、
逆に『今こそビジネスチャンス』と思っている人も多いようです。
(藍染めの田中さんもそうですが、実際に起業するとなると大変ですよね?)
本当に準備が大変なんですが、でも2人からは
『好きなことを仕事にしたい』、という熱い想いが感じられました。
(2人ともこれからも活躍して欲しいですね)
そうですね、以上、「とっておきリポート」でした。