2003/10/29 No.7957
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検証 Jリーグ誘致 J2甲府から見た徳島の課題 |
| ハイライト | Jリーグチーム誘致の実現に向けて飯泉知事が動き出した。徳島にJリーグはできるのか。人口88万人で徳島と同規模の山梨県甲府市を本拠地とするヴァンフォーレ甲府を取材した。甲府の現状を紹介するとともに徳島がJリーグを誘致する上での課題を検証する。 >詳細 |
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仙波教授の阿波弁講座 祭りの掛け声「ちょうさじゃ」「さーせー」 |
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| けさの 童 謡 |
沖洲小学校 |
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うちの |
アユ(スコティッシュ・テリア) |
| なつかしの 徳島 |
警察学校卒業式 |
| けさの 生け花 |
池坊・井内久美子さん |
(VTR)
おととい。
飯泉知事は定例記者会見で、Jリーグ誘致の実現に向けて
大塚製薬を訪問し働きかけを行う考えを示しました。
(スタジオ)
四国初のJリーグチームは実現するのでしょうか?
飯泉知事はきょう大塚製薬を訪れ、
Jリーグチームを誕生させる上で必要なチームとして
大塚FCを将来的に譲渡してもらえるよう求める予定です。
Jリーグについて徳島県は今から9年前に一度誘致に失敗しており
本当にできるの?という人もいる反面、
今度こそ成功させて欲しいという人も少なくないと思います。
こちらをご覧頂きたいのですが、
全国にJリーグチームはこれだけあるんです。
エリア別で見るとないのは四国だけなんですよね。
現在、J1は16チーム、J2は12チームあり、
チーム成績によって毎年2チームづつ入れ替えを行っています。
J1になるにはまずこのJ2で2位以内にならないといけないんです。
さてこのJ2ですが、日本プロサッカーリーグでは将来的に、
今ある12チームから16チームにまで拡大する予定でして
飯泉知事が目指しているJリーグとはここ、
J2のチームをまず徳島に誕生させようということなんです。
ではそのJ2の現在の順位表をご覧頂きましょう。
1位新潟、2位川崎と続いていますが、今回、番組ではこちら
現在5位のヴァンフォーレ甲府に注目しました。
といいますのもヴァンフォーレ甲府は、山梨県を本拠地にするチームなんですが、
県の広さや人口、それに県内総生産高も徳島県とほぼ変わらないんです。
徳島を一回り大きくした感じで地方の小さな町という点ではほんと似てますね
そこでけさは、山梨県を本拠地とするヴァンフォーレ甲府を通して
徳島県がJリーグを誘致する上での課題を検証します。
ヴァンフォーレ甲府は97年に発足し99年からJ2に参戦していますが、
おととしチーム存続が危ぶまれましたがなんとか建て直しに成功したんです。
山梨県に行って取材してきました。ご覧下さい。
(VTR)
レポート
山梨県と言えば風林火山の武田信玄
ヴァンは風、フォーレは林を意味している
ヴァンフォーレ甲府の本拠地、山梨県は富士山の麓に位置する
人口88万人の小さな県です。
今シーズンのヴァンフォーレ甲府は現在J2で5位と
上位を伺える位置につけています。
しかしそんなヴァンフォーレ甲府もわずか3年前までは
弱くて、人気がなく、万年赤字という状態で解散の危機に直面していました。
このどん底のチームを建て直したのは
南米やヨーロッパといった世界のトップレベルの監督でも選手でもありませんでした。
それまでサッカーという世界に全く縁のない人物でした。
(海野社長)
・全てダメだった
・つぶれても仕方ない
ヴァンフォーレ甲府は1997年に山梨県や地元のメディアグループなどが出資して発足。
2年後の99年からJ2に参加しました。
当初は一部リーグのJ1を目指して選手の補強などチーム力の強化につとめていました。
ところが営業収入や観客動員数が全く振るわなかったため、
やむなく優秀な選手を他のチームに売却。
これによってチーム力は低下し客足はさらに遠のくという悪循環に陥りました。
J2、2年目のシーズンとなった2000年にはチームは25連敗を記録。
そして解散寸前に追い込まれたのです。
迎えた2001年2月。
山梨県など出資者は当時ヴァンフォーレ甲府の
運営会社社長に就任したばかりの海野さんに対し厳しい条件をつけました。
それは1年で観客数、クラブサポーターの会員数、
それに広告料収入をいずれも前の年の2倍に増やすことができなければ
チームをこの年のシーズン終了後に解散するというものでした。
(スタジオ)
当時の状況をこちらにまとめました。
チーム成績はJ2で2年連続最下位、
観客動員数も1試合平均1000人台。
特にこちら97年発足から毎年赤字続きで2000年の段階で
4億5000万円もの累積赤字を抱えてしまったんです。
そもそもの出資金が3億3500万円ですからこの段階ですでに債務超過に陥っているです。
普通の会社だったらこの段階で倒産ですよね・・・
でもなんでたった4年でそんなに変わりますか?
実はヴァンフォーレ甲府が発足した当時の社長は
サッカー関係者でして、サッカーのことは詳しいんだけれども
会社経営については全くと言っていいほどノウハウを持ってなかったのです。
2001年のシーズンを迎えるにあたって
出資者側がチーム存続のために出した条件がこれなんです。
1試合あたりの平均入場者数3000人以上、
クラブサポーターの会員数を5000人以上、
さらに年間の広告収入を5000万円獲得するというものでした。
これは前の年のいずれも2倍もの数字だったんです。
チームを存続させるための厳しい条件をどのようにして達成していったのか、
続きをご覧下さい。
(VTR)
チームの命運を任された海野さんは、
地元新聞の記者、広告代理店の常務というキャリアを持ち
山梨県内の政・官・財のあらゆる分野に人脈を持っていました。
社長就任後すぐに取り組んだのがこの人脈を生かしてのスポンサーの獲得でした。
(海野社長)
・「大変だねぇ、会社を整理するんだろ」
・「つぶれる会社のスポンサーにはならないよ」などと言われた
解散寸前のチームに対して世間の風は冷たかった。
でも、捨てる神あれば拾う神ありです。
選手のユニホームにかかれている平仮名の「はくばく」という文字。
このスポンサーもその1つでした。
はくばくは山梨県に本社のある食品メーカーです。
主に麦や米など穀物を原料にした製品を製造・販売しています。
2001年の開幕直前、ヴァンフォーレ甲府の海野さんから
はくばくの長澤社長に一本の電話が入りました。
(はくばく長澤社長)
・ユニホームスポンサーになってと頼まれた
旧知の間柄の海野さんからの頼みだけに断るわけにはいきませんでした。
しかし社員の間からは反発の声もありました。
(長澤社長)
・社員からは弱いチームのスポンサーになることに批判があった
・今では、試合の度にユニホームが新聞紙面に社名が載るので宣伝効果は計り知れない
(クリーニング店)
「お金は出せないが、チーム存続に少しでも協力したい」。
そんな会社も現れました。
甲府市内にあるこちらのクリーニング店では
選手のユニホームを週に1度無料でクリーニングしています。
(すわん 志村さん)
・それまでヴァンフォーレに関心はなかったがお手伝いしようと思って・・・
「はじめは1年だけのつもりが今年で3年目になってしまいました」
志村さんは笑ってそう話しました。
(YBS山梨放送 サブ、オンエアの模様)
出資者である地元のメディアはヴァンフォーレ甲府を支援する企業や人物をテレビや新聞で紹介。
それが支援の輪を広げました。
例えば練習後に選手たちが口に運んでいるパンやサントイッチ。
これは地元のパン屋さんが売れ残りの商品を毎日提供しているものです。
さらに選手の髪を無料で切ってくれる美容院や選手は無料で入れる銭湯が現れるなど、
地域がチームをサポートしました。
山梨県はヴァンフォーレ甲府が発足する際、8000万円の出資金を出していました。
しかしチームの経営が傾いたからといって赤字補填のために
これ以上の税金を投入することは許されませんでした。
そんな中県の職員は自らこんな取り組みをしました。
(山梨県企画課小島さん)
・サポーター会員証を持っています
・(個人の?)もちろんそうです
県庁の職員は身銭を切って年間に1万円するクラブサポーターの会員になりました。
その数およそ350人。
(山梨県企画課小島さん)
・やりすぎてもいけないし、傍観者でもいけないと行政の立場を考えて、これが私たちの選んだ道
ヴァンフォーレ甲府は解散の危機を乗り越えました。
存続をかけた2001年のシーズン、
入場者数、クラブサポーター会員数、それに広告料収入というチーム存続のための条件全てを
クリアしたのです。
(VF甲府 仲田主将)
・山梨県全体の注目度が上がっているのを実感
・いい成績をあげているから応援してくれるのか、応援してくれるから勝てるのか
そして今年。
チームは開幕から順調に勝ち星を重ね、現在12チーム中5位。
8月の新潟との試合にはホームゲームとしては過去最高の1万3043人の観客が
スタジアムに押し寄せました。
(VF甲府海野社長)
・ともかくありとあらゆる人にお願いした
・チームを潰すなというのが県民に広がった
(スタジオ)
これがヴァンフォーレ甲府のユニホームのレプリカです
この胸の「はくばく」かなり目立ちますねぇ・・・
他にもスポンサーの名前が入っているんです。
今度は背中のほうをみてもらいましょうか。
これはプリンセステンコー
山梨出身だったの?
いえ、本当は新潟出身なんですが、
山梨県内にもゆかりがあるということでスポンサーになっているんです。
こうしたこともあって2001年
ヴァンフォーレ甲府は
ホームゲームの平均入場者数、クラブサポーター会員数、広告収入ともに前の年の2倍になり
存続のための条件をクリアしたのです。
そしてこの年500万円余りですが初めて黒字に転じました。
万年赤字の会社をわずか1年で黒字に転換できたんですね・・・
そして今年は平均入場者数、広告収入ともにさらに伸びており
広告料収入も1億5000万円が見込まれるなど
3年連続での黒字がほぼ確実視されています。
まさに行政・企業・そして県民がチームを存続させたいという気持ちが一致した結果
そうなんです。続きのVTRをご覧下さい。
(VTR)
今シーズンJ2上位を伺える好位置につけているヴァンフォーレ甲府。
それだけに山梨県民の間からは1部リーグのJ1昇格への期待が高まっています。
(山梨県民)
・J1に行って欲しい
しかし海野社長の口からは意外な答えが返ってきました。
(海野社長)
・J2で中位定着が目標
・我々はJ1に行きたいなんて言ったことはない
・今はまだ基礎を作る段階
ヴァンフォーレ甲府の今年度の運営費は総額で4億円。
実はこの額はJ2でも最低レベルの額なんです。
仮にJ1に昇格するとなると選手の強化費用などがかさみ
今の数倍もの運営費が必要で
同時にそれに見合うだけの広告料や入場者数を集めなければならないのです。
また2001年度からは毎年黒字経営を続けてはいるものの、
それまでにたまった4億円余りもの累積赤字を返せる目処はありません。
さらにJ1昇格となると今のホームスタジアムの観客席を増やすなど
ハード面での整備も必要になってくるのです。
(海野社長)
・身の丈の経営が大事なんだ
・多少試合に負けても赤字を出さないのが基本
(スタジオ)
ヴァンフォーレ甲府は去年がJ2で7位、
そして今年は今のところ5位という順位で年々順位を上げていますから
地元のファンからはJ1に昇格できる2位以内への期待が高まっていることは事実なんですが・・・
でも海野社長がおっしゃっていた「身の丈にあった経営」という姿勢は
大事なんじゃないでしょうかね・・・
また再び赤字になってチームが存続できないなんてことになったら
それこそ山梨県民にとって大きな損失ですよね。
さて徳島では飯泉知事が就任以来Jリーグ誘致を進めていく考えを
示しているだけにサッカーファンの間にはJリーグへの期待が高まっています。
(VTR)
アマチュア最高峰のリーグJFLに参加している徳島の大塚製薬サッカー部。
大塚は現在JFLで1位。
この日の試合も序盤から得点を重ね快勝しました。
J2に昇格するにはJFLで2位以内に入ることが条件です。
しかし、大塚FCの場合独立したチームの運営会社を持っていないことなどから
仮に今年JFLで優勝してもJ2に昇格することはできません。
(大塚サポーター)
・徳島には強いチームはあるので何とかして欲しい
飯泉知事はおととい、徳島に誕生させるJリーグチームについて
今日大塚製薬を訪問し、県が設置を検討しているチームの運営会社に
大塚FCの譲渡を求める考えを示しました。
(飯泉知事)
・大塚にチームを譲渡してくれるようお願いする
知事の求めに対し大塚側がどんな返事をするのかが注目されます。
(スタジオ)
今回の取材を通じてどのようなことを感じましたか?
飯泉知事がきょう大塚製薬を訪れるなど
四国初のJリーグチームを誕生に向け着々と進んでいるようにも見えます。
しかし今のところ行政が先行しているものの、
県民の間からの盛り上がりはまだまだという印象がぬぐえません。
さて今回取材した山梨県のヴァンフォーレ甲府には、
「1ミリ、1センチの努力」というキャッチコピーがあるんです。
解散寸前だったチームに県民、企業、それに行政が小さくても可能な限りの支援を続け、
それがわずか1年で黒字に転じる原動力になったんです。
徳島でJリーグを成功に導くには
行政だけでなく県民や企業が「1ミリ、1センチの努力」をどれだけできるかどうかが
大きな鍵を握っていると思います。
それだけに飯泉知事には県全体の盛り上がりを十分見極めた上での
慎重な判断が求められると思います。
けさはJ2に参戦している
山梨県のヴァンフォーレ甲府の取材を通じて
徳島県がJリーグを誘致する上での課題を検証しました。
放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
から
▼ Jリーグチーム実現に前進
| Jリーグチームの誘致問題で飯泉知事は、きょう、大塚製薬に対し、協力を要請しました。要請後、記者会見をした飯泉知事はチーム受け皿となる運営法人へのチームの譲渡などについて、「理解は得られた」と述べ、Jリーグチーム実現に向けて前半の大きな山場を越えたという考えを示しました。
きょう、午前、徳島市川内町の大塚製薬を訪ねた飯泉知事は、次のように述べました。 知事 この後、飯泉知事は、大塚製薬の真鍋義あき常務執行役員と会い大塚のチームの譲渡やJリーグチーム実現を目指す協議会への参加などについて理解と協力を求めました。 午後、県庁で記者会見に臨んだ飯泉知事は、次のように述べました。 知事 飯泉知事は、大塚製薬からのチームの譲渡を受ける時期について、前提として受け皿となる運営法人の設立後になるという見通しを示したほか、運営法人の設立にあたっては、甲府や新潟など他地域の成功例を参考にしたいと企業や県民の協力を得て検討を進めたいとしています。また、運営法人の設立時期について質問された飯泉知事は、「できるだけ早くと思っているが前回、構想が実現できなかった経緯もあり、時期尚早であってはならない、県民の気運の醸成が先だ。」と述べました。県では、来月24日に、徳島市内で「Jリーグチームの実現」をテーマにシンポジウムを開き、県民世論の盛り上がりを図りたいとしています。 |