2003/06/30 No.7872

とっておきリポート 鳴門高校百人一首部

ハイライト  「かるた甲子園」とも呼ばれる「全国高校百人一首選手権」が7月に滋賀県で行われる。県内からは鳴門高校百人一首部が出場、9人の女子部員は練習に余念がない。「畳の上の格闘技」とも呼ばれるかるた競技を平石香奈子がリポートする。 >詳細
ゲスト 鳴門高校百人一首部(取材)
メモ  
 

とくしまの朝 から中継

 とっておきリポート

  とくしまの朝 阿南市山口町から中継

 お店発見 陶華

うちの
ワンちゃん

ミニチュアダックスの赤ちゃん6匹
なつかしの
徳島

 早堀りサツマイモ初出荷

けさの
生け花
華道創心流・埴渕喜代月さん

>とっておきリポート

 

「ありあけの〜・・バシッバシッ」

皆さん、一瞬で札を取っていくでしょう。まばたきする間の動きですよね。
けさ紹介するのは、百人一首の「かるた競技」です。
「かるた競技」は一試合、平均で1時間半かかります。大会になると
一日に6試合、7試合と続けて競技が行われ、その激しさから
「畳の上の格闘技」とも呼ばれています。

宗我部さん、これが「競技かるた」に使う百人一首です。
こちらの札には歌人の絵と名前、そして歌が書かれています。
そしてこちらの札は歌の「下の句」だけしか書かれていません。

百人一首の「かるた競技」は読み手が読み上げる「上の句」を聞いて、
向かい合った2人が相手より早く、「下の句」の札を取るというものです。
けさは「かるた競技」の全国大会、「かるた甲子園」に県代表として出場する、
鳴門高校百人一首部を紹介します。

 平石香奈子リポート
  「鳴門高校です。こちらでは百人一首部の皆さんが7月に行われる、
  『かるた甲子園』に向けて熱のこもった練習を繰り広げています」

県内の高校で百人一首部があるのは脇町と城東、徳島北、それに
こちらの鳴門高校の合わせて4校です。創部2年目の鳴門高校は今月21日の県予選で優勝し、7月に滋賀県で行われる「全国高校百人一首選手権」、
「かるた甲子園」に出場します。9人の部員は放課後、毎日2時間余り熱心に
練習しています。

三輪梨恵さん
「自分で思った通り札が取れた時とか
ぴったりのタイミングで取れたら
凄い気持ち良いし・・」

橋本朋美さん
「文化部は作品に残すだけで感情表現は余りない。私たちは自分の身体を
使って成績を残していく所が文化部と違う」

「かるた競技」はまず審判員から配られた「下の句」を自分の陣地に
25枚ずつ並べます。宗我部さんが座った場合は画面手前が自分の陣地になります。


楠智江さん
「自分は右利きなんですが、利き手で取ります。右に腕を振る方が早いので  右に反応の早い札を置きます。左はこう腕を回さないといけないので自分の
不得手な札を置きます」

そして読み手が「上の句」を読み上げると、選手は、続く「下の句」の札を
一瞬の早さで取りに行きます。この競技は自分の陣地の札を出来るだけ早く
無くした方が勝ちとなります。

このように相手の陣地から札を取る場合もあります。
(え?相手の札が減って相手に有利になりますよ!)
いえ、取った札の代わりに自分の陣地の札を一枚、相手の陣地に
置くことが出来ます。

楠智江さん
「基本的には自分の嫌いな札や苦手な札を相手に送るんですが、
相手も作戦を考えて送ってくるので駆け引きも重要になってきます」

(ルールは分かりましたが、それにしても選手たちのスピードは早いですね)
頭で考えてから取りに行くのでなく、音を聞いた瞬間、反射的に 札に手が
伸びないと勝てません。

「春の夜の・・バシッバシッ」

平石香奈子リポート
「皆さん、どれくらい早く札を払うのかちょっと測ってみます・・・
0・54秒!あっという間です。手で測ったので実際はもっと早いですよ」

実は部員の皆さんは百人一首を最初からおしまいまで完全に丸暗記している
わけではありません。「上の句」の頭の文字と下の句の頭の文字をつなげて
覚えているだけなんです。

鍋島百恵さん
「簡単な覚え方があるんですけど、例えば下の句が『われても』なら、
『せ』と言われたら取れるんです。上の句が『せ』の段階で下が『われ』しか
ないということですか?『せ』と言われたら全部覚えてなくても
『われ』を探せばいいんですね」


「かるた競技」では歌の区別をする文字を「決まり字」と呼んでいます。
この札の場合、「決まり字」は「せ」になります。ところが百人一首には
今の「せ」のように最初の一文字だけで下の句を当てられるのは
7枚しかありません。

中には「あさぼらけ」や「わたのはら」で始まる歌のように
6文字目まで読まれて初めて下の句が分かるものもあります。
このため「競技かるた」は札を取るスピードだけではなく、読まれた句を
聞き分ける集中力と一瞬の判断力が勝負の分かれ目となります。

美馬持仁さん
「攻めていって三字、二字を聞いてその時点で
ちゃんと戻る、その練習な」

県競技かるた協会の会員で週に一度、部員の指導をしている
美馬持仁さんは、相手の陣地にある札を積極的に狙っていけ、と
指導しています。

美馬持仁さん
「良く似て、分かれた札がある。『ありま』と『ありあ』の様に友札というが、
両方聞いてから取りに行くのでなく、基本は相手陣を攻めるんです。
こっちって分かった瞬間に戻ってくる。相手にぐっと行ったら相手がつられる。 攻めが基本で、それが出来ているかチェックしているんです」

練習中、部員の皆さんはずっと中腰の姿勢です。
足の甲は畳の上でこすれて赤くなっている選手もいます。痛くないか聞いた所、皆さん、けがを防ぐためにちょっとした工夫をしているんです。

  並木麻衣子さん
「畳の上でこすれるからサポーターを?ひざが痛くなってくるんですよ。
体重がかかってスレますから・・爪も長いと危ないので伸びとって危ないと
思ったら切っています」

激しく指が当たって突き指をすることも度々あります。ばんそうこうと救急用の
テープは欠かせません。
(まさに体育会系という感じですね)

美馬持仁さん「読んだ決まり字で払えよ、三字なら三字目で払えよ、ええな」

ちょっと珍しい練習もしていました。(あれ、札が置いてませんね?)
実はこれ、「素振り」の練習です。自陣と相手陣のいろんな場所に置かれた札が素早く正確に取れるよう、しっかりと腕を振るのが目的です。

美馬持仁さん
「始めの頃は一、ニ試合が限度でしたが、最近は決勝まで残っても最後まで  集中力が切れなくなりました。毎日練習していることが集中力にも体力にも
結びついている」

鍋島百恵さん
「粘って粘って粘いかるたを取って決勝リーグに進出したいと思います」

去年の「かるた甲子園」で鳴門高校は予選で涙を飲みました。
今年は初めての決勝リーグ進出を狙います。全国から30校が出場する
「かるた甲子園」は7月26日、滋賀県大津市の近江神宮で行われます。

(スタジオ)

私、初めて「競技かるた」の練習を見せてもらったんですが、
とにかくすごい気迫を感じました。大会では午前10時から午後7時、8時まで
ぶっとおしで試合をすると聞いて驚きました。

生徒の指導をしていた「かるた協会」の美馬さんによると、
「競技かるた」の愛好者は全国に百万人もいるということです。また県内でも
小学生を中心に競技かるたの普及に努めているということです。
(「かるた甲子園」では皆さん、頑張って欲しいですね。)

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


おはようとくしま 2003年の放送