2003/06/23 No.7867

とっておきリポート 「シーズン到来、阿南のタコツボ漁」

ハイライト  阿南市の福村漁港でタコツボ漁がシーズンを迎えた。タコツボ漁は70個ものタコツボを1本のロープに結んで海底に沈め、3日おきに船で引き上げてゆく。漁をはじめて50年になるという、阿南市はり町の漁師・押上守男さん(72)に平石香奈子が密着、経験と勘が頼りの漁の様子を取材する。 >詳細
ゲスト  
メモ  
 

とくしまの朝 徳島市南沖州から中継

 お店発見  ペットの店「アミーゴ徳島店」

   

うちの
ワンちゃん

 モモ(雑種)

なつかしの
徳島

 日和佐・大浜海岸にキャンプ村準備

けさの
生け花
小原流・横井豊香さん

>とっておきリポート

 

阿南市の淡島沿岸でタ コツボ漁がシーズンを迎えています。
阿南で捕れたマダコは主に関西方面に出荷されますが、身が締まって
味が良いことから、明石のタコに次いで人気があるそうです。  
けさの「とっておきリポート」は阿南市のタコツボ漁を紹介します。
 

宗我部さん、これがタコツボなんですよ。中にはセメントが入っていて
これで重さは大体2キロあります。けさは長年の経験と勘を頼りにタコツボ漁を続ける漁師さんを取材しました。

阿南市の福村漁協では、これから8月にかけてタコツボ漁のシーズンを迎えます。
午前5時すぎ、漁協は前の日に捕れたタコを市場に出荷
するために
集まった漁師で賑わいます。去年、福村漁協で水揚げしたマダコはおよそ16トン、
そのほとんどがタコツボ漁によるものです。


横手茂組合長
「今は小ぶりのタコが多い時期。毎年、漁獲量は増えるので期待している」

タコツボ漁の漁師は合わせて8人、中でも最も古くから漁を続けているのが
阿南市ハリ町の
上さんは父親の甚八漁を教わり、12歳から海に出ています。

この日は荒れ模様の天候ですが、波が高い日はタコが活発に活動するため、

「漁に向いている」と話します。

押上守男さん
「波があったら場所を避けとるわけ。台風前はタコが岩場の中におらんと外に出てくる。ほんでツボに入る確率が高い」

昔のタコツボは素焼きのツボでしたが、壊れ易かったため、
今はすべてプラスチック製のツボになっています。太さ3センチのナイロン製のロープに6メートル間隔でタコツボを一個ずつ結んでいきます。

一本のロープに付けられるタコツボは70個、ロープの長さは500メートルを越えます。押上今は3日から4日おきに仕掛けを引き上げています。

押上守男さん
「仕掛けの先に、この旗がつくということ。これが仕掛けの一個やな」

平石香奈子リポート
「ちょうど最盛期を迎えたタコツボ漁に私も行ってきます」

今回、仕掛けを上げるのは亀崎「丸島港から5分くらいで到着です。見えてきたこのピンクの旗に仕掛けが
ついています。この日は押上さんの長男・真さんの奥さんが手伝いに来てくれました。ローラーにロープを引っかけるとタコツボが
次々と上がってきます。しばらくするとツボの中からタコが姿を現しました。

平石香奈子さん
「可愛らしいですね。あっ、出てきた。子供のタコです」

生きたタコは初めて触ったんですが、軍手の上からでも吸盤でピタッと
吸い付いてくるのが分かりましたよ。(吸盤は痛くはないんですか?)
痛くはありませんが、見て下さい、身体に引っ付いたら取れないんです。
真寿美さんの身体に引っ付いちゃって、引き離すのが大変そうでした。

押上守男さん
「どうしてタコがツボに入るんですか?人間で言うと家じゃ、家の代わり。
自分が巣を作らんでもこの中に入ったら巣になるでえ」

タコツボを全て引き上げると、船を操縦する押上
仕掛けを元の場所に戻します。タコツボの沈む場所がずれると、ほかの船の仕掛けと絡まったり、また海中の磯に引掛ってロープが切れてしまうこともあります。
12歳から漁に出ている押上さんは海の深さや海底の地形、潮の流れなど全て
分かると言います。

押上守男さん
「向う手に椿の鼻が見えるだろ、あれがもっと出るまで行かんと磯があるのや、
この間に磯がある。磯の位置が皆、分からな漁師は出来ん。
底にどんなモンがあるか皆分かる」

経験と勘がモノをいう世界、60年漁師を続けてきた押上息子や孫に漁師になって欲しいとは思わなかったと言います。

押上守男さん
「これで会社に行くより収入が良かったら漁についとれるけど。
やっぱり漁したって生活できん」

この日、押上タコツボを500個余り引き上げ、28匹のマダコを取りました。
率にして6パーセント足らず、サイズも小さめのタコが中心です。

押上守男さん音生かし
「例年に比べて今年は少ないな、おらん時は不漁というよりしょうがないんちゃうけ?」

港に帰ってくると漁協の組合員や婦人部の人たちが捕れたばかりのマダコで
いろんな料理を振舞ってくれました。(あら、天ぷらまでありますね)

平石香奈子レポート
「タコづくし料理、捕れたてのタコを早速、頂きます」

この乳白色の色、きれいでしょう?刺身でも充分、美味しいんですが、
「しゃぶしゃぶ」に挑戦しました。コンブのダシにさっと通してパクッといただきます。

平石香奈子リポート
「美味しいです。しゃぶしゃぶいけます。身を茹でたことで柔らかくなって
ほのかな甘さがあります」

しゃぶしゃぶ」のほかに天ぷらや刺身、酢の物まで作っていただきました。
こんな新鮮なタコを食べたのはもちろん初めてだったので、どの料理も
美味しく頂きました。(素材の良さと漁協の皆さんのお陰ですよ)

一方、大事な仕事がまだ残っていました。押上さんはフジツボやカキに
覆われたタコツボを2ヶ月に一度、綺麗に削り落としています。
タコツボが綺麗でないとタコは中に入ってくれないそうです。

押上守男さん
「タコは綺麗好きなもんやけん、中がこないなって汚れるのよ。ツボの中がこうなったら
タコ入らん。大分マメでなかったらタコの漁は出来ん」

タコツボ漁は今、始まったばかりです。押上
8月頃には3キロの大物も捕れるということです。長年の経験と勘を頼りに漁を続ける押上体が続く限り、海に出たいと意気込んでいます。

【VTR終了】

阿南のタコは主に関西市場に出荷され、1キロ800円前後で
取引されるということです。このタコツボ漁は9月初旬まで続きます。

タコツボ漁を続けて欲しいですね。

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


おはようとくしま 2003年の放送