2003/04/29 No.7829
ふるさと天気ことわざ
木屋平村 橡木(とちのき)柿平実さん
「タカが高うに舞ったら晴れ」
「山鳥がホロロうったら天気」
ほろろ=鳥が砂・土を浴びる(もとはキジ等が鳴くこと。)
木屋平村麻衣(あさぎぬ) 着藤(ちゃくとう)忠信さん
「鳥が遅うまで鳥屋(とや)に入らんと 食み(はみ)しょったら 雨が降る」
木屋平村 谷口 松家(まつか)ゲン子さん
「おごしの桜が咲いたら 芋苗ふせえ」
「桜の花まき」
「ゼンマイかぐ(摘む)なら 山桜の花を追うて行け」
視聴者からの情報
- 「お城山に雲がかかると雨」 (徳島市一宮) 一宮城のあった山を「お城山」と呼んでいますが、その山に雲がかかったら雨が降るといわれています。とくに夏場の夕立はよくあたります。<52歳女性>
- 「高越山の横に雲の一本線がでたら雨」(阿波町)
別名「阿波富士」と呼ばれる山川町の高越山の山の横に雲が一本の線が出たら2、3日のうちに雨がふるんです。だいたい当たります。- 「大麻山がガスったら雨が降る」(藍住町)
大麻比古神社のある奥の山に雲がかかっていたら雨がふります。- 「端山(はばやま)にある高丸山に霧がかかると台風が来る」(貞光町)
よくあたることわざです。- 「眉山がくっきり見えると晴れ」(徳島市)
徳島商業の野球部員は、みんな朝に眉山がくっきりと見えると雨は降らないといっています。- 「山が近くに見えたら雨」(三加茂町)
- 「太龍寺の山に雲がかかると雨」(阿南市)
大龍寺の山に雲がかかると雨が降ると言います。
それを「太龍寺まえり」と言います。- 「中津峰山に汽笛が響くともうすぐ雨」(小松島市)
小松島市では警笛が響いたら雨が近いといっています。
- 「雲が北から南に流れたら晴れで、南から北に流れたら雨」(徳島市八万町)
これはお年寄りから聴きましたがだいたいあたります。- 「秋北、春南」(阿波郡)
祖母が言っていました。
春と秋に使い、風の向きを表したのだと思います。
秋は北風、春は南風が吹くと天気が良くなるということです。
「あ、今日は 秋北春南じゃー」と言います。<70歳女性>- 「飛行機雲できたら、2〜3日後に雨」(徳島市)
- 「へんろと風は10時から」(徳島市)
漁師が川や海に行く場合は朝のうちに行った方がよい。
朝は風がないが、10時ごろから風が吹いてしまう。- 「汽車の汽笛の音がいつもより大きいと雨」(藍住町)
汽車が鉄橋を渡るときゴーという音がしますが、雨が降る前はカタコトと大きな音がしたのを経験しました。- 「いろりの煙が なかなか抜けなかったら明日は雨」 (西祖谷山村)かやぶきの家で、いろりの煙が屋根の上へ抜けて消えない時には雨が近い<60歳男性>
- 「阿波の夕なぎ」 (土成町)今まで吹いていた風が夕方になるとぴたっと止み、蒸し暑くなること。夏に使うことわざです。<58歳女性>
- 「朝ぐもりのかっぱの天気」(徳島市)
夏のことわざで、朝くもっていたら、その日は蒸し暑くなり晴れてくる- <牟岐町 73歳の男性が挙げたことわざ>
1 秋の夕焼け鎌をとげ(明日晴天)
2 川面に魚が多くはねると雨
3 猫が上を向いて寝たり、手で顔なでたりすると雨
4 朝焼けは雨、夕焼けは日より
5 雀が水を浴びると晴れ
6 鳥が夕方早くとまると翌日は晴れ
7 梨の花が多いと豊作
8 ビワの花が多いと豊作
9 雪が度々降ると豊作
10冬暖かいと凶作
11 朝雨に傘いらず(朝降り出した雨はすぐ止む)
12空梅雨は凶作(水が少ないと稲作ができない)
13 遠い山が近くに見えると雨
14 ムカデが出ると雨
15 蜂が低い所に巣を作ると台風が多い
- 「おんびきさん(カエル)が鳴くと雨が降る」(徳島市)
父母が「おんびきさんが鳴くと雨が降る」と言っていましたが、不思議とあたっていました。
遅くても半日以内には雨が降っていました。- 「カニが家や座敷に上がってくると大雨」(藍住町)
子供の頃、カニが家や座敷に上がってくると大雨や台風になると言われていました。- 「アマガエルも窓や家に上がってきたら雨が降る、雨が近い」(藍住町)
- 「ブト(ブヨ)が群れをなして飛ぶと2日後には雨」(鳴門市)
蚊のような小さな虫・ブト(ブヨ)が雨の気配を感じて交尾、産卵をする。- 「猫が朝に『顔を洗う』時いつもは目のあたりから洗うのが、耳の後の方から洗った日には雨になる」(小松島市)
漁師さんの家には必ず猫を飼っていて漁に出る目安にしていたそうです。
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再発見 ふるさとの天気ことわざ
四国放送ウェザーキャスター 気象予報士・山下勇 さて、今朝は土地土地で昔から語り継がれているお天気のことわざにスポットを当てます。
「近くの山に雲がかかったら雨」とか、「こんな虫が鳴いたらあしたは天気」とか特定の地域、地方だけで使われていることわざです。
天気予報が進歩する一方で、県内にあるそんなことわざも徐々に消えつつあるんですよねぇ。
そうですねぇ。
絶滅の危機にあるお天気ことわざを今朝は救いたいと思います。
そしてお天気といえばこの方ですね。
気象予報士の山下 勇さんです。
けさは解説・案内役です。
よろしくお願いします。
※昔から語り継がれている天気ことわざにはそれなりの根拠がある。
実際にことわざが使われている現地に行って専門的、気象学的に検証もしています。
そして今朝もテレビの前のみなさんから「お天気ことわざ」に関する情報を受け付けます。
あなたの住んでいる町や村で昔から語り継がれているお天気ことわざを教えてください。
「昔おばあちゃんやおじいちゃんが、こんなん言よった」
そんな情報でも結構です。
そして山下さんへの質問もお待ちしています。
さて、ホットラインは先週から募集していましたのですでに頂いています。
「お城山に雲がかかったら雨」(徳島市一宮町)
「高丸山に霧がかかると台風が近い」(貞光町)
「いろりのけむりがなかなか抜けないと明日は雨」(西祖谷山村)
山下さん、なぜこうなるのか理由はありますか?
※湿度の関係…
さて、今回実は山下さんと私ふたりで県内各地に残るお天気ことわざを探しにいってきました。
今回訪ねた場所は美馬郡の木屋平村です。
剣山の麓の村でお天気に関することわざもたくさん見つけることができました。
(VTR)
Real Playerでごらんいただけます。 まず最初はここ木屋平村で長年、たばこやこんにゃくなどを作ってきた岩雲さんに話を聞きました。
「彼岸過ぎても七雪半」
さらに響きのきれいなことわざも教えてくれました。
「八十八夜の名残の霜」
剣山に近い木屋平ならではのこんなことわざもありました。
「見ノ越に雲が出たら雨が降る」
(スタジオ)
それにしてもやっぱりそれなりの根拠があるんですねぇ。
>改めて感心した…
最後の「見ノ越に雲が出たら雨」ということわざも、言い得てましたね。
ひとつ考えられるのが雲が厚くなって見ノ越まで降りてきたら雨
(見ノ越峠1420m)
そしてもうひとつ考えられるのが…
・雲は剣山の山の斜面で発生
・剣山を越えて見ノ越まで来たら雨
いずれにせよ言い得てる
「雲が北から南に流れたら晴れ、逆は雨」(徳島市八万町)
「阿波のゆうなぎ」(土成町)
さて、お天気を見極めるのに昔の人は動物の行動も参考にしていたようです。
そんな動物にまつわるお天気ことわざを同じく木屋平で探してきました。
(VTR)
Real Playerでごらんいただけます。 見晴らしのいい山の南斜面に母屋を構える柿平さんのお宅です。
「タカが高うに舞うたら天気」
「山鳥がホロロうったら天気」
さらにもうひとつ動物に関係したおもしろいお天気ことわざを見つけました。
「鳥が遅うまで鳥家に入らんと食みしよったら雨が降る」
(スタジオ)
山下さん、「次の日雨降るから今日食べとこう」鳥は、本当にそんな予知能力があるんですか?
※本能的にあるんでしょう。
動物に関係したホットライン頂いています。「カニが家に上がってくると大雨」(藍住町)
「猫が耳の後ろから洗ったら雨」(小松島市)さて山下さんと二人で今回木屋平へお天気ことわざを探しに行ってきたんですが、村の方は桜で農作業の時期を見極めていたようなんです。
こんな面白いことわざです。
(VTR)
Real Playerでごらんいただけます。 木屋平村の谷口地区に住む松家ゲンコさんは昔から近くの桜を農作業の目安にしてきました。
「おごしの桜が咲いたら芋苗ふせえ」
「桜の花まき」
「ゼンマイかぐなら山桜の花追うて行け」(スタジオ)
これ「生活の知恵」というか伝統というか面白いでしょう。
今やったら最高気温とかの予報を見て種植える時期とか決めてるんでしょけど昔はやっぱりちゃんと目安をつくってたんですねぇ。
山下さん、こうしてふるさとのお天気ことわざを見直してみるというのもいいですねぇ。
>ホントに消えかけている
>親や祖父母との思いでも詰まっていたりする
>是非とも残していきたい!
今朝は地域、地域に残るお天気のことわざを取り上げました。
放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
放送記録
けさの童謡 「野ばら」 小松島高校合唱部
うちのワンちゃん 姫(雑種)
なつかしの徳島 「ゴールデンウィーク」
けさの生け花 嵯峨御流・福谷明甫さん