2003/04/22 No.7824

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新しい幼児教育 県内の幼稚園・保育所では

さて、おはようとくしまではこれまでにも、保育、教育の現場以外でおこなわれている子供の早期教育やスポーツ教育についてお伝えしてまいりましたがけさは、実際に保育園や幼稚園で実践されているさまざまな幼児教育をご紹介します。

今月は入園の月、初めての集団生活を経験する子供たちにとっては緊張することも多いと思いますがお父さん、お母さんもまた、今、保育の現場ではどんな教育がなされているのか、気になるところではないでしょうか、けさは4つの保育園、幼稚園の様子をVTRでごらん頂きます。

(視聴者から意見募集)

さて、全国でおよそ500箇所、園児総数2万3000人余りという全国的にも人気の保育園があります。
その人気の秘密とは?

(VTR)
去年6月、県内では初めてオープンした「ちびっ子ランド」です。
10年前、大阪に生まれてから全国に広まったフランチャイズの無認可保育園です。

無認可保育園のメリットは何ですか?

仕事をしていなくても預かってもらえることが大きなメリットでしょうね。

一時預かりもしていて、およそ100人の子供たちが登録しています。

現在、月ぎめ保育の子供たちは0歳から4歳までの9人、先生3人が保育にあたっています。

少人数保育ですね

それはこちらの保育園の理念とする「3育法」を実施するためにも欠かせない条件なんです。

3育法ってなんですか?

「知育」「徳育」それに「体育」をバランスよくおこなうことなんですって。

毎日、朝9時30分からおこなわれる「ちびっこ体操」が、体を育てる意味を持っています。
音楽に合わせて自由に体を動かしたり、決められた動作をしたりと、子供たちも楽しそうですよね〜。

体操のあと、知育の時間が始まりました。
フラッシュカードを使って漢字や慣用句を読んだり聞かせたりします。
知育を保育に取り入れていることも人気の一つです。
2歳や3歳の子供たちが、「歯が立たない」「へそを曲げる」などの難しい慣用句を、すでに知っていることに驚きです。

天気がよければ、散歩にも出かけます。
直線距離にして300メートルほど離れたところにある公園におよそ15分かけて歩いて行きました。
子供の年齢別にクラスを分けない混合保育を取り入れているので、散歩の時間には大きい子と小さい子の交流が活発におこなわれます。
この中から、思いやりややさしさが芽生え、「徳育」つまり、いい心が育くまれるということでした。

年齢を超えた子供同士の縦のつながりは少子化が進む今だからこそ貴重な体験なのかもしれません。

子供が無意識に吸収することを大切にしたいとの考えから、教室には一日中音楽が流れています。

シーンに合わせて曲が変わるんですねえ

昼食は1回300円で業者の給食を頼むことも出来ますがお弁当を持ってきても構いません。
月ぎめ保育は1ヶ月2万7500円から、一時保育は一時間500円からというリーズナブルな値段も
人気の要因となっているようでした。

(スタジオ)
園長の橋井さんは、子育てに疲れた人でも気軽に預けられる保育園でありたい、そして子供たちの成長が著しいこの時期にこそ、脳の質を高めるカリキュラムをふんだんに盛り込んだ保育をおこなっていきたいと話していらっしゃいました。

大きい子も小さい子も同じ部屋で保育するっていうのは一見、難しいようにも思うがメリットは大きいんですね。

カードを使って脳に刺激を与える方法は子供の早期教育の中でもよく取り入れられている手法ですね。

今月からはテレビ電話つきの携帯電話で保育園の様子をリアルタイムで見ることが出来るシステムも導入したということで、お母さんたちの不安解消に一役買っているようでした。

さて次は、普段の保育の中で英語を学び、そして英語で生活のマナーも身に着けていくというイマ―ジョン教育を取り入れている幼稚園です。

(VTR)

英語に包み込まれる環境を作ること、それがイマージョン教育です。
徳島市の生光学園幼稚園では、五感の発達が著しい幼児期こそが英語教育にもっとも適していると考え
10年前、全国の幼稚園では初めてイマージョン教育を導入しました。

全国の先駆けなんですね

生光学園幼稚園では挨拶はもとより生活の上での指図は英語でおこないます。
また教室の備品には英語の呼び方を表示するなど英語に包み込まれる環境を作っています。
今年、新しく入園した3歳児の教室にもすでに英語がちりばめられていました。

レッスンは一日におよそ40分あまり。
オーストラリア出身の先生がカードや絵本を使いながら英語を教えます。
入園してまだ間もない3歳児たち、聞き入る子もいればそうでない子もいますが英語が耳に入ってくる環境の中に身をおいているだけで効果があるといわれています。

これまで生光学園幼稚園では外国人教諭の確保や研究資金の問題などがあり希望する一部の子供にしか
イマージョン教育をおこなえませんでしたが時代が混沌とする中でどの子にも「生きる知恵」を持たせたいと3年前から全園児に対してイマージョン教育を取り入れ、今年からは外国人教諭を3人に増員しました。

5歳児にもなると体のパーツが英語で言えたり英語で歌が歌えたりと、その成果が早速現れていました。

(スタジオ)
外国の言葉が話せるというのはその国の文化を理解することにもつながる、外国の文化が理解できると
日本の文化や歴史への誇りを感じることが出来るようにもなると、園長先生はおっしゃっていました。

絶えず外国の先生と過ごしていると物怖じしない子供になるんじゃないかなと思いましたね。

さて、決して知識を詰め込むことをせず、「子供の意思」を育てることに重きを置いたシュタイナー教育を、皆さんご存知でしょうか。
シュタイナー教育?
シュタイナーって人の名前ですか?

ドイツの思想家・シュタイナールドルフの教育理念で、子供が自分で自分をしっかり捉え自覚的に行動することを促すための考え方です。
この教育を取り入れている県内の幼児園の様子、ご覧ください。

(VTR)
徳島市の小羊幼児園は徳島キリスト教会の付属幼児園ですが、幼稚園としての認可がされていないので
無認可の保育園ということになります。
現在、2歳から5歳までの30人が通っています。

シュタイナー教育は芸術教育、感覚教育とも言われています。
子供の想像力や思考力を高めるため、園で使うクレヨンはドイツ製の蜜蝋クレヨン。
一般のものと比べると発色がよく色が混ざりやすいそうです。
また園のおもちゃは先生による手作りが多く、その中にはこんな面白い人形もありました。

もうすぐ10時という頃、先生が黙ってピアノを弾きました。
これがお片づけの合図です。
子供たちはそれぞれ自分のすべきことが分かっているので静かにおもちゃを片付け始めました。

先生が号令かけたり指図したりしないんですねえ

お片づけが終わると礼拝です。
当番の子供がろうそくを持って皆の輪の中を歩きます。
ほかの子は歌を歌ったり詩を暗唱したり。
心を静めてからきょうの健康を神様に感謝しました。

お祈りのあとには「ライゲン」と呼ばれるお遊戯をします。
これはギリシャ語で「輪になって踊る」ことを意味していて、シュタイナー教育ではよく取り入れられるメニューだそうです。
大きい子も小さい子も一つの輪になり、歌を歌ったり語りや詩の朗読を聴いたりしながら体を動かしました。

この日は民話「大きなカブ」の人形劇が演じられました。
ドイツの竪琴「ライヤー」の柔らかな音色が劇を盛り上げていました。

これって映画「千と千尋の神隠し」にも出ていた楽器じゃないですか?

癒しの効果がありさまざまな治療にも使われているそうです。
このあと子供たちは土粘土をしたり散歩に行ったりして過ごしました。
幼稚園や保育園だけではなく、家庭での子育てに取り入れている人も多いシュタイナーの教育理念は、
信仰とは全く関係ありません。

(スタジオ)
吉岡先生は、子供が持って生まれた「こんな風に育ちたい」という子供自身の気持ちを汲み取ってその成長のじゃまをしないような教育を心がけていると話されていました。

子供に任せた自由保育とでもいうべきか?

お行儀のいい子供たちが多いように感じました。

情緒が安定しているのかな?

「子供たちの友達は雑草なんです」
取材に伺ったら、そんな言葉で迎えてくれた保育園があります。
阿南市見能林町にある、ある保育園は昔ながらのありのまま自然体保育で人気を集めていました。

(VTR)
はだしにパンツ一丁。
ここで過ごす子供たちは、一年中、この姿で過ごしています。
鼻水なんてなんのその、体全体で自然の風や匂いを受け止めているのです。
阿南市の認可保育園の一つ、お山保育園では0歳から2歳までの子供たち30人と11人の保育士が過ごしています。

お山保育園は、園の理事長が所有する山の中にあります。
山全体が園の庭であり、山のものは全て子どもたちのもの。
靴下姿の保育士さんは自然にある何でもないものを楽しいおもちゃに変身させてくれます。

子供たちが全員揃ったら歌の時間です。
元気な唄声にびっくりです。

これ、みんな2歳児でしょう?しっかりしてますね〜

お山保育園では紙おむつは禁止です。
おしっこに失敗しても構わない、だけど気持ち悪さを感じて欲しい。
23年前の開園当初からの方針です。
おしっこを済ませたらお散歩に出かけます。
お散歩にはさすがに靴を履くだろうと思いきや・・・
なんと履いているのはわらじ!

ええ〜?山道でしょう?!
園の近くに住むおばあさんが編んでくれるんだそうです。

へええ、未だにあるんですねえ 
この4月に入園した明日香ちゃん、初めてのわらじが上手に履けて嬉しそうでした。

気合を入れて、さあ出発!
あえて十分な整備をしていない、でこぼこの山道を寄り道しながら、たくましく歩いていきました。

お山の上の原っぱでは理事長先生がいいものを見つけました。

見つけてくれたのはイタドリ。
子供たちは、先生が皮を剥いてくれたイタドリを慣れた手つきで食べていました。

こんなものを運んできた子もいました。

理事長先生が掘っておいたタケノコも子供たちのいいおもちゃです。

自由にお山のはらっぱを駆け回る子供たち。
ずっこけたって大丈夫、少し泣いたら痛みもどこかへ吹っ飛びました。

野山の生き物こそが子供たちの遊び相手だった頃は、テレビもゲームも無いけれど心が満腹になっていたはず。
お山の子供たちは今、あの頃の満足感を体験しています。

さて、子供たちが担いでいたタケノコはこの日の給食のおかずになりました。

まああ、取れたて!贅沢ですねえ

お山で取れる旬のものがたびたびメニューに登場します。

ご飯を終えた子供たちが寝床についたのは午後1時。
十分お昼寝したらまた、元気に走りまわるのでしょうね・・・。

(スタジオ)

きょうは、県内の保育園、幼稚園でおこなわれているユニークで新しい幼児教育をご紹介しました。

 

 

 

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


放送記録 

 あすに残そう 貞光町エドヒガンザクラ  

けさの童謡 「花」城南高校合唱部

うちのワンちゃん 小美之介(ちびのすけ)、娘小夏(ここなっつ)(=ミニチュア・ダックス)

なつかしの徳島 人形浄瑠璃大会(徳島市文化センター)

けさの生け花 青山御流・竹田美代子さん


おはようとくしま 2003年の放送