2003/04/04 No.7812
画像は拡大できます
牟岐の海に魅せられて 奥野喜信さん
未更新です。
(VTR)
色鮮やかな魚たちとサンゴ礁。
と、言ってもここは沖縄や海外の南の島ではありません。
海部郡牟岐町の牟岐大島周辺の海なんです。
ここはスキューバダイビングのポイントとして人気が急上昇しています。
けさは、この牟岐の海に魅せられた一人の男性を紹介します。
(スタジオ)
牟岐の海ってきれいですね。
牟岐町では3年前からダイビング事業を始めていて関西方面の方に好評なんだそうです。
牟岐のダイビングポイントは大島周辺の10か所です。
びしゃごやアッシャウラとか、へんてこなカタカナ名がついていますが、地元の漁師さんがつけたようです。
今回紹介するのはこちらの男性。
奥野喜信(おくの・よしのぶ)さん。
県外から、3年前に牟岐に引越ししてきました。
牟岐の海にどんな魅力があるのか、奥野さんを密着取材しました。
(VTR)
奥野喜信さん33歳、大阪府出身。
牟岐町にあるダイビングサービスのチーフインストラクターを務めています。
東京でのサラリーマン生活に疑問を感じ、3年前牟岐にやってきました。
(奥野さん・インタビュ)
奥野さんが勤めるのは海のすぐそばにある「クラブノアむぎ」。
2000年にオープンしたダイビングショップです。
もともとあった町営の、貝の博物館を改造して作られました。
スタッフは通常5人が在駐しています。
朝のミーティングでは1日のダイビングプランを確認した上でそれぞれの仕事の担当が決められます。
奥野さんは、必ずゲストが来る前に海に出ます。
牟岐大島周辺にはダイビング客に解放されたポイントが10か所あって海中の景観がそれぞれ違います。
この中からその日の天候や海の様子、ゲストのリクエストなどをもとに潜るポイントを選びます。
安全に楽しんでもらうためにこの調査は欠かせません。
ここは水が少し濁っているようです。
ここは、透明度がよくなかったためダイビングのコースからはずすことにしました。
ダイビングポイントへの拠点となるのはショップのすぐ近くにある古牟岐港です。
この日は関西方面や岡山、広島などから11人が訪れました。
大島周辺までは船で約20分。
二手に分かれて出発です。
ダイビングでは数人でグループを作りインストラクターが引率します。
今やっているのは潜るポイントの説明。
これをブリーフィングといいます。
岡山から来たこの女性は、牟岐の海は初めて。
肌寒いこの時期に潜るのもあまり経験がなく、かなり緊張している様子です。
奥野さんの興味深い話に笑顔がこぼれるようになりました。
ダイバーの緊張をほぐすのもインストラクターの役目です。
なるべくにごりのないポイントを選んだつもりでしたが、透明度は6メートル前後と
あまりよくありませんでした。
奥野さんは常に周囲を見渡し、全員がはぐれないように注意を払います。
海中では声による会話ができません。
このため手で合図をしたりホワイトボードに文字を書くことで意志を伝えます。
カメラを持ったダイバーのために奥野さんはなるべく珍しい被写体を探して回りました。
ここからは奥野さんがこの1年間牟岐で撮影した映像をたっぷりとご覧下さい。
春先にダイバーを夢中にさせるのが貝の一種 ウミウシの仲間です。(シンデレラウミウシ)
美しい色の魚たちはダイバーの目をひきつけます。
心を和ませてくれる愛らしい姿の魚たちもたくさんいます。
別の種類の生き物同士が助け合いながら生きる光景も見られます。
イソギンチャクを住処にしているクマノミ。
岩についているのは卵です。
これは、クマノミの幼魚。
この2匹、実は同棲しているのです。
住むための穴をテッポウエビに掘ってもらう代わりにダテハゼは敵を追い討ち用心棒の役割をしています。
体長2メートル近くあるアカクラゲ。
よく見ると小さな魚を守っています。
黒潮に乗ってやってくる回遊魚の群れが見られるのも牟岐の特徴です。
牟岐では午前と午後に1本ずつ合わせて2本潜るのが通常のスタイルです。
この日のゲストも2本潜りました。
(県外からの客にインタビュー)
ダイビングサービスが忙しいのはお客さんが帰ってからです。
施設の掃除に始まり、あすのゲストの機材の準備などやることは山ほどあります。
あっという間に日が暮れてしまいましたが、奥野さんは帰りません。
まだ大事な仕事が残っています。
(予約電話の応対。お客は仕事が終ってから・・・)
ゲストの人数が決まれば翌日のダイビングプランを作成します。
天候や海の状況も確認が必要です。
この日、奥野さんが家に帰ったのは8時すぎでした。
奥野さんはショップから少し離れた町中に民家を借りて他のスタッフと共同生活しています。
2階にある8畳間が奥野さんの部屋です。
>スタッフは男ばかり一つ屋根のしたで暮らしています。
>もう、慣れました。
奥野さんの愛車は大きなワゴン車。
人や機材の運搬など仕事で活躍します。
朝、出勤するのもこの車です。
この日は平日で雨のためお客さんはいませんでしたが海の調査は休まず行います。
(漁師さん「風が東より・・・」)
牟岐のダイビングサービスは町の漁業組合が事業主体となって3年前にスタートしました。
ポイントまでのゲストの運搬は地元の漁師さんが請け負っています。
竹本春茂さん。
漁を始めて30年になります。
奥野さんが牟岐に来た時からのつきあいで親しい漁師さんのうちの一人です。
海の天気や漁のことなどいろいろと相談に乗ってくれます。
>若い人がやるのだから力になろうと
>始めはどんな人が乗ってくるのか心配だったけれど牟岐の海がきれいなどと言われたときにはうれしい。
牟岐町で一番大きな港、牟岐漁港です。
お昼過ぎになると漁を終えた船が一斉に入ってきます。
素潜りで貝を取る海士(あまし)のみなさんです。
今はナガレコやアワビがちょうどシーズンです。
奥野さんはゲストがいない時など暇を見つけてはちょくちょく港に足を運びます。
いっしょに仕事をする仲間ですから漁の状態も知っておくべきだと奥野さんは考えています。
気安く話し掛けられる漁師さんも増えてきました。
親しい漁師さんとは時々こうやって酒を交わします。
お互いの親睦を深めるにはこれが一番です。
自分の知らないことを教えてくれるので海の知識を広げるのにも役立ちます。
>奥野さんは「カリスマ・インストラクター」
>この仕事が好きでやっているのがそばにいるとよくわかる。
>漁師とともに海が好きなんだろう
(奥野さんインタビュー)
>牟岐の海の美しさは、自慢できる徳島の宝だと思う。
>徳島市からわずか1時間半でこれる場所にこんなに自然が残っている。
(スタジオ)
「徳島の宝」ですか。県外の方に言われて改めて気がつくことがありますね。
奥野さんは、とても親しみやすそうな方ですね。
地元の人の中にもすっかりとけこんでいるような感じです。
漁師さんとダイビングのインストラクターとがうまく協力しているんですね。
ダイビングショップは、海の一部をポイントとして解放してもらう。
その代わりに漁師さんはゲストの運搬をしてもらう。
この共同で運営するスタイルがうまくいっている要因なんでしょうね。
自然だけでなく、地元の方の人情も牟岐の魅力だと奥野さんは話していました。
Real Playerでごらんいただけます。(未更新) 放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
放送記録
なつかしの徳島 鳴門市新庁舎、落成式
けさの生け花 小原流・辻野豊賀さん