2003/04/01 No.7809

おはようとくしま 司会者の3人 04010.JPG (73547 バイト) 3人揃ってのスタジオ

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打倒とんこつ 徳島ラーメン博多へ

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徳島中華そば徳福 齋藤憲市さん

取材ゲスト:徳島中華そば 徳福 斎藤憲市さん(39)


(VTR)

とんこつラーメンの本場、九州博多です。
この博多に先月18日なんと、「徳島ラーメン」の店が出店しました。
横浜でチェーン展開をしている「徳島中華そば・徳福」です。

出店した場所は九州のとんこつラーメンと
全国のご当地ラーメンが味を競う「ラーメンスタジアム」。
毎月、お客さんの投票でどちらが勝つか決まります。
豚バラ肉に生玉子果たして徳島ラーメンはとんこつに勝てるのか?

博多を舞台に徳島ラーメンの熱い挑戦が始まっています。

(スタジオ)

冒頭からワクワクしてきましたけど、
「徳島ラーメン」という言葉、もうすっかり定着しましたよねぇ。

豚バラ肉に生玉子、全国的に有名になったのは
99年に「いのたに」が新横浜のラーメン博物館に出店した時だったんですが、
もう4年前になるんですねぇ。

もうそんなになりますか。今や徳島の顔ですからねぇ、徳島ラーメンは…。

まぁブーム自体、今は県内では落ち着きましたけどねぇ、
しかし、どっこい県外では熱いことになってるんですねぇ。

そうなんですよ
なんと徳島ラーメンの店がとんこつの本場、博多に先月進出したんです。
場所は博多でも「キャナルシティ」という巨大なショッピングビルの中、
こちら、「ラーメンスタジアム」という場所です。

 

ラーメン店が8軒入っているんですが、
九州のとんこつラーメンの店と
全国のご当地ラーメンの店が対決するという設定でして
毎月、お客さんの投票でどっちが勝ったかが決まります。

とんこつラーメンといえば白いスープでこってりとした味ですけど、
それに豚バラに生玉子の徳島ラーメンが挑むわけですね。

そうです。
そしてこの方が博多に店を出した斉藤 憲市さん39歳、
徳島市助任橋の出身です。
「中華そば・徳福」という徳島ラーメンの店を横浜で4年前から経営しているんです。

横浜…徳島にあるお店じゃないんですねぇ。

徳島の代表として横浜で頑張っている方と…。

そうなんです。
今回、おはようとくしまではこの斉藤さんが
とんこつの本場博多に出店するまでを密着取材しました。
はたしてとんこつラーメンに徳島ラーメンは勝てるのか?
横浜、博多と取材しました。

(VTR)

電話の相手は新しく取引をはじめた福岡の食品業者です。
3月はじめ、斉藤さんはすでに横浜と博多を往復する生活をはじめていました。
横浜の保土ヶ谷区にあるこの店が斉藤さんの「徳福」です。

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徳島中華そば徳福 横浜市保土ヶ谷区

リピーターも定着して地元でもおいしいと評判のラーメン屋です。
もちろん麺の上には徳島ラーメンならではの生玉子と甘辛く煮込んだ豚バラ肉がのっています。

斉藤さんが横浜にお店を出したのは
「いのたに」が新横浜ラーメン博物館に進出した99年です。
まさにご当地ラーメンブームのまっただ中、順風満帆のスタートでした。
しかし、「いのたに」が横浜から撤退した後は一気にお客さんが減ってしまいました。

斉藤さんは徳島市助任橋の出身です。
横浜の大学を出てから会社勤めを1年した後青年実業家として独立。
これまで横浜でカラオケボックスやレンタルビデオなどの店を次々にオープンさせてきました。
徳島ラーメンの店もその延長線上ではじめたものでした。

しかし、徳島ラーメンのブームが去ってからはカラオケなどの店は精算し、
ラーメン屋一本にしぼりました。
徳島県人として「ブームで終わらせたくない」という思いがあったからです。

(インタビュー)

「でもそこから必死になっていろいろ手を加えたり、変えたり」

「もう何十回もいろいろ変えましたもんね」

「作り方から材料から」

「基本は味」

徳福・海老名ビナウォーク店(神奈川県海老名市)

その努力が去年の4月、ひとつの実を結びました。
同じ神奈川県の海老名に2号店をオープンさせることができたのです。
「ブームではなく味で認められた」
2号店のオープンはその証です。
さらに斉藤さんはこんな顔写真入りの即席ラーメンもつくりました。

(インタビュー)

よくカップラーメンでも顔写真入りがある。自分の商品への自信、責任を持っていることになるから出した。

そんなラーメンへの熱い思いが認められたのか
去年の11月、博多のラーメンスタジアムから「店を出さないか」と誘われました。
とんこつの本場だけに、はじめこそ迷いはあったものの、これも運命だと飲み込みました。
博多へは家族を残しての単身赴任です。

この日も夜遅くまで博多の店の図面をにらみながら
奥さんと厨房機器を選んでいました。

(インタビュー)

妻「兼ねてから県外に出たいという声はあったので良いチャンスだと思った。

「スープ自体に自信を持っていたので他のラーメンと比べてみたい、どのくらい支持されるか試してみたい」

自信は?「半々ですね」

どこまで徳島ラーメンは通用するのか?
とんこつの本場博多はあまりにも大きな舞台です。

斉藤さんが店を出すのはこの巨大なショピングビル
「キャナルシティ」の5階、「ラーメンスタジアム」です。

ここには北海道や尾道などのご当地ラーメンが6軒、
そしてそれを迎え撃つように地元の九州とんこつラーメンの店が2軒出店しています。

おもしろいのはお客さんの投票で毎月一番人気の店が決まる
「ジャッジメン」というシステムです。
投票の基準は味の他に価格や接客態度。
残念ながらオープンしてからずっと地元のとんこつラーメンの店が優勝しています。

そしてここ7か月間連続でトップの座を守っているのが
とんこつラーメンの発祥地、久留米の「大砲ラーメン」です。
一日の売り上げは1000杯以上、一時間待ちなどは当たり前です。

香ばしく炒めた豚の背脂が絶妙にとけ込んだとんこつスープと
九州独特の歯ごたえのある細麺が人気の秘密。
まさに、とんこつラーメンのディフェンディングチャンピオンです。

この「大砲」のななめ向かいに
斎藤さんは店を出そうとしています。
店内は横浜の本店よりはるかに広く椅子も38席。
ここで大砲の1日1000杯を目指します。

しかし、開店を2日後に控えたこの日、
斎藤さんはスープの寸胴鍋の前で悩んでいました。
本店と同じ味が出ないのです。

徳福のスープは豚骨と鶏ガラが7対3の割合です。
それに野菜や果物、昆布を加えてじっくりと時間をかけて煮込みます。
味の決め手はまるごと一羽入れるこの福島産の地鳥です。
頭も足も切り落とさない丸鳥からはバランスのとれた甘みが出るのです。
しかし、この店の寸胴鍋はできるだけお客さんに新鮮なスープを味わってもらおうと
回転の速い小さなサイズにしました。
これが大きな誤算でした。
地鳥を一羽丸ごと入れると鶏の分量が多すぎるのです。
しかし一羽丸ごと入れないと徳福自慢の
まろやかな甘いスープが仕上がりません。

博多にきてもう4回も試作のスープをつくりましたが、どれも失敗です。

結局このスープも捨てることになりました。
また一からやり直しです。

斎藤さんは店から歩いて5分のところにマンションを借りています。

今は博多の店長をまかす鈴江さんとふたり暮らしです。

鈴江さんは大学の後輩で同じ徳島の出身、何でも話せる仲です。

たかがとんこつ、されどとんこつ。
博多の名物、中洲の屋台はこの日の夜も大勢のお客さんで賑わっていました。

あけて次の日、斎藤さんは地元テレビ局の取材をうけていました。
この日、地元のマスコミやキャナルシティの関係者を招いて試食会を開いたのです。

中には同業者の姿もあります。
あのとんこつラーメン「大砲」の店員も食べに来ていました。

チャンピオンという余裕からくるコメントかそれでもまずまずの評価です。
しかし、斎藤さんの顔に笑顔はありません。
納得のいくスープがまだできていないからです。

この日は思い切って丸鶏を3分の2に切って入れてみましたが
やはりバランスのとれた甘みがでませんでした。
どう鶏の分量を調整すれば本店の味がでるのか?
オープンは明日です。

このままでは「大砲」の1000杯を目指すどころではありません。
ごった返すスタジアムの中で斎藤さんはひとり焦っていました。

オープンの朝。
一番に向かったのはやはりスープの前です。
斎藤さんはこの日、思い切った決断をしました。
鶏の分量を調整するために普段豚骨7に対して
3の割合で入れていた鶏ガラを全く入れなかったのです。

鳥はあの福島産の丸鳥一羽だけです。

オープン当日の一か八かの賭け。
これで本当に徳福自慢のほのかで甘いスープはできあがるのか?    
失敗ならオープンを延期する覚悟もできています。

最後の味見が終わりました。

(これ、最高だよ!)

厨房内に響いた斉藤さんの力強い声。
博多に来て初めて納得のいくスープが仕上がりました。
鶏ガラをやめたことで丸鶏の甘みがより際だったのです。
しょうゆダレとの相性も抜群、「本店よりもおいしいラーメンができたかもしれない」と
斉藤さんは太鼓判を押しました。

店は開店にむけて一気に動き出します。

そして真新しい濃紺の大きな暖簾がかけられます。
午前11 時、いよいよとんこつの本場博多に
徳島ラーメンの店がオープンです。

(開店直前の注意、あいさつ)

斉藤さん、気合いが入りました。

開店と同時に待ち時間が出るほど満員となりました。
しかし、気になるのはラーメンの評価です。

(客の声)

こってりとんこつ味に慣れた九州の人には
徳島ラーメンといえど、あっさり味に感じるようです。

(毎日食べるなら、とんこつ。たまになら徳島ラーメン)

さすがとんこつラーメン処、
シビアな意見も飛び出します。
それでも店の前にはご覧のとおり長い行列ができていました。

しかしここは博多ラーメンスタジアム他の店が気になります。
中でもとんこつラーメンの「大砲」が一番気にかかります。

やはり、ここはいっこうにお客さんが途絶える気配がありません。
しかし、ここに勝たなくは博多にまで来た意味がない。

斎藤さんは歴代のチャンピオンが書いてある賞状の前で足がとまりました。
賞状にはズラリ九州麺の文字。
スタジアムがオープンしてから1年半どこのご当地ラーメンもとんこつに勝っていません。

はたして、とんこつラーメン「大砲」を超えられるのか?

この日、残念ながら徳福の売り上げは
大砲の1000杯に遠く及ばない600杯でした。
しかし、初めての日曜日。なんと986杯まで売り上げを伸ばしました。
1000杯は目の前です。

打倒とんこつ。
九州博多で徳島ラーメンの熱い挑戦が続いています。

(スタジオ) 

感想

徳島の代表としてとんこつに勝って欲しいですね。
けさは打倒とんこつを目指して九州博多に進出した徳島ラーメンをご紹介しました。

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


放送記録 

 あすに残そう 着藤(ちゃくとう)家の石倉 木屋平村  

着藤(ちゃくとう)家の石倉(木屋平村)

うちのワンちゃん チビ(雑種)

なつかしの徳島 北京曲技団徳島公演

けさの生け花 池坊・大東史子さん


おはようとくしま 2003年の放送