2003/03/19 No.7801
疑問あり 県の特別昇給
放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
から
2003年3月5日
▼ 特別昇給の対象者10倍に
勤務成績優秀を理由に県の職員が特別昇給する制度の今年度の対象者が、前の年度のおよそ10倍にふくれあがっていたことがきょうの県議会で明らかになりました。 きょうの県議会で五月会の久次米圭一郎議員は、今年度、特別昇給を受けた県職員が1449人いたことを資料をもとに明らかにしました。これは県職員の総数のほぼ3人に1人にあたります。そして昨年度の特別昇給が136人であり、突如10倍にふくれあがっていることを明らかにし、あまりに不自然だと大田知事を追及しました。これに対し大田知事は、「特別昇給を決めるのは部長とのきまりになっている。私はまったくしらなかった」との答弁を繰り返しました。その上で大田知事は「前年度に比べ、大変多いと感じている。このことについて今後早急に報告をあげてもらいたい」と述べました。また県の迫田企画総務部長は、「各部の内申を経て決めたもので法的にも問題はない」と説明しました。県の特別昇給は、勤務成績が優秀な職員を対象に規則などに基づいて実施されていますが、議員からは「この不景気に許せない問題だ」との声があがっていて今後問題になりそうです。
2003年3月6日
▼ 県職員の特別昇給とは
県職員の今年度の特別昇給の対象者が、前の年度のおよそ10倍に増えていた問題がきのうの県議会で大きくとりあげられました。この県職員の「特別昇給」とはどのような制度なのでしょうか。 県職員の給与は基本的に12か月でランクが1つ上がる仕組みになっています。特別昇給は勤務成績が優秀な職員に限ってこの給与の引き上げを前倒しして行う制度のことです。今年度に県が実施した特別昇給は対象者の昇給の時期をすべて3か月前倒しするものでした。つまりことし4月に昇給することになっていた人は、特別昇給により1月から1ランク上の給与を受け取っていることになります。今年度の特別昇給の対象者は県職員の総数のおよそ3分の1にあたる1449人で、支給総額は2467万円でした。これは前の年度などと比べて人数で10倍以上、金額で2倍以上になっています。ただし過去2年は昇給時期を12か月前倒しするもので今年度の3か月前倒しとは条件が異なっています。きのうの県議会で五月会の久次米圭一郎議員は、「県職員の給与を2%カットしながら、一方でこういう特別昇給を行うのはおかしい」と批判しました。これについて県人事課では「給与面での環境が悪化する中で県職員の勤務意欲を高めてもらうため、特別昇給の対象者を多くする方法を選んだ」と説明しています。しかし野党議員はこの問題に反発を強めています。
福山議員
「うすく広くといっても10倍はあまりに異常」竹内議員
「県民感情として納得できない」この問題は来週月曜日の総務委員会で引き続き議論が行われる予定です。
2003年3月7日
▼ 委員会審議 実質ストップに
今回の特別昇給の問題について県議会は反発を強め、今日の委員会審議は実質ストップしました。 県議会の総務委員会と経済委員会は特別昇給の問題は、議案審議に関係する重大な問題であるとして審議に入る前に県側から説明を聞く場を設けました。この中で県側は今年度の特別昇給について、まず人事課で職員の約3割におこなう方針を決めたことを明らかにしました。そして「職責の重い職員を中心に候補者名簿を人事課が作成し、各部に伝えた」と説明しました。今回のように人事課が候補者を示すのは今までと違うやり方だということで、議員の多くは制度にまったくそぐわないと反発を強めています。
このあと、総務委員会と経済委員会の審議が開かれましたが、いずれもそれぞれの委員会に関係する警察と地方労働委員会で同じような特別昇給がおこなわれていたことを確認しただけで実質審議には入らず、来週に先送りしました。知事野党は、大田知事の責任をはじめ、今回の大幅増の背景を厳しく追及する構えで予算審議にも影響がでそうです。
久次米曰く
「大事なこと聞けていない」庄野曰く
「知事の苦渋の選択はどちらかといえばよしとしたい」
2003年3月7日
▼ 特別昇給は白紙、中止に
大田知事はきょう、緊急の記者会見を開き、前年度の10倍の人数が対象となった県職員の特別昇給について「今年度分の昇給は事実上、白紙に戻し、任期中は制度の運用を中止する」と述べました。 大田知事曰く
「平成14年度の特別昇給は、事実上白紙に戻す。任期中は特別昇給は中止する」この問題は優秀な勤務成績の県職員が対象となる特別昇給を今年度は前の年度の10倍にあたる1449人が受けていたものです。大田知事はおとといの県議会で「私は知らなかった」と述べ、県側は「各部の内申を経ていて法的にも問題はない」としていました。
きょうの知事の方針によるとすでに特別昇給を受けた職員は次の定期昇給を3か月先送りし、来月受ける予定の職員には特別昇給を実施しないことになります。大田知事の任期中は新たな特別昇給は行われません。
今回の措置について大田知事は「今日的な経済情勢の中で、県民感情に配慮した」と説明しました。また、特別昇給の対象が職員のほぼ3分の1にのぼったことについては「条例・規則の範囲内」としながらも次のように述べました。
大田知事曰く
「解釈が拡大していると思う。運用方法について県民の不信を招かぬよう検討したい」知事が今年度分の特別昇給の白紙と当面の中止を打ち出したことについて県職労の澁谷良臣執行委員長は、「正直驚いている。特別昇給については誤解や認識の違いがあるのではないか。職場で意見収集して組合として対応を決めるが、毎日働いている優秀な職員のためにも制度自体は残して欲しい」とコメントしています。
2003年3月7日
▼ 県警でも特別昇給
特別昇給の人数の急増は、知事部局だけでなく、県警でも行われていたことがきょう、わかりました。県の知事部局とほぼ同じの職員の3割が特別昇給しています。 きょう開かれた総務委員会で県警は、今年度の特別昇給の対象者が526人だったことを明らかにしました。これは昨年度の182人に比べ、3倍近くに増えています。特別昇給に要した人件費は、昨年度の2倍の1460万円となっています。職員数に対する特別昇給者の割合が3割であること、特別昇給によって定期昇給が早められる期間が3か月が中心であることは、県の知事部局とほぼ同じです。県警の特別昇給は、県警本部長の決裁によっておこなわれますが、県警は、「知事部局から方針について連絡を受けた上で実施した。方針は信頼に足ると考えた」と説明しています。
2003年3月10日
▼ 特別昇給問題を集中審議
なぜ、突然10倍に増えたのか?県職員の特別昇給の問題です。今回の謎は次の3点です。 まず、この大幅な増加を誰が決めたのか?
次に特別昇給は職員数の15%という枠を越えたのは正しいのか?
3点目は、この大量昇給はなぜ公表されなかったのか
という点です。県議会は、きょう、この特別昇給問題について集中審議をおこないましたが、大田知事は「誰が決めたかわからない」と述べました。
長尾「立案責任者は?」
知事「わからない」
このあとの総務委員会は、人事委員会と県職員の労働組合から参考人を招いて質疑をおこないました。まず、規則では15%の範囲となっているのに、1人あたりの特別昇給額を少なくすることで32%の職員に適用したことについて、人事委員会側は、「人事委員会で協議して正式見解を示したい」と答え、明言を避けました。
次に誰が1449人に上る特別昇給を決めたのかとの質問に県側は次のように答えました。
県三木次長曰く
「職員の3割にしようと部内で決めた」一方、県職員労働組合の澁谷委員長は、「多くの職員の努力にむくいるため、できるだけ幅広くやって欲しいと日頃からいってきた」と述べて今回の対象者の枠拡大に理解を示しました。しかし、県側は、「今回の特別昇給は、労使交渉の結果ではない」と述べ、労使間の認識で食い違いが見られました。
また、今回の大幅増の公表について、県は「考えていなかった」と答え、人事委員会も労働組合も「まったく知らなかった」と述べました。総務委員会はきょうの県側の説明では到底納得できないとして来週改めて委員会を開き、審議することにしました。
2003年3月11日
▼ 特別昇給問題で採決を保留
県職員の特別昇給問題で、県議会の2つの委員会は、きょう、「問題の解明を見ないと予算は採決できない」として付託された予算案の採決を保留しました。 県議会の県土整備委員会はきょう、県の企業局関係の予算案を審議し、採決を行う予定でした。しかし、企業局でも、職員の特別昇給が昨年度の3人から今年度は12倍の38人に増え、それにともなう給与費も2倍以上に増えていることがわかりました。このため、議員から「重大な問題で予算にも関わりがある。この問題を議論している総務委員会での質疑が終わっていないので予算の採決はこれを待つべきだ」との意見が相次ぎました。保留について採決を行った結果、賛成多数で企業局の関連予算案の採決を保留しました。
また特別昇給が2128人にのぼった県教育委員会の関連予算案についても文教厚生委員会で採決が保留されました。ほかの委員会でも採決保留が相次ぐ見込みです。
2003年3月17日
▼ 知事自身の責任認める
また、きょう開かれた県議会の総務委員会で県職員の大量昇給問題について大田知事は自らの責任を認め、何らかの処分を検討していることを明らかにしました。 委員会ではまず県側から今年度の特別昇給者数について1416人に訂正が行われました。続いて大量昇給問題での自らの責任について大田知事は次のように答えました。
知事「私自身の責任もでてくる。自身もしかるべき処分を科さなければならない」
このあと、今回の問題を知らなかったとする大田知事と、これを疑問視する議員側との溝は埋まらず、委員会は特別昇給問題の結論と県予算についての審議をあす以降に持ち越しました。
放送記録 2003/03/19
けさの童謡 「翼をください」 撫養小学校(鳴門市)
うちのワンちゃん チビ(柴)
なつかしの徳島 優良校表彰式
けさの生け花 池坊・小山綾子さん