2003/02/28 No.7788

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検証 1・29大渋滞 県民600人アンケート

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ゲスト:気象予報士 志摩恭臣(しま・やすおみ)さん

さて皆さんも記憶に新しいと思いますが先月の29日県内は午後から雪に見舞われ徳島市内の幹線道路を中心に路面が凍結し大渋滞を引き起こしました。

夕方から本当に大変でした。

この度その未曽有の大渋滞を検証しようと徳島市にお住まいの気象予報士の男性が29日に外出先から帰宅した県民600人余りを対象に所要時間や道路の渋滞状況などについてアンケート調査を実施しました。

今朝はそのデータを紹介しながらあの日県内はどんな状況だったのか関係者の声を交えながら振り返ります。

スタジオには今回調査を行った徳島市内にお住まいで気象予報士の志摩恭臣さんに来ていただいています。
志摩さんは現在司法修習生で秋から弁護士として活動することになっています。

なぜ、調査をしようと思ったんですか?

>気象予報士として何かテーマを設けて研究したいと考えていたところ、先月大雪で大渋滞が発生したので格好のテーマだと思ったから。

(視聴者からの情報や意見など募集)

あの日の天気をもう一度振り返ってみましょう
天気概況

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・地区別の気温の変化 午前8時に氷点下になり、午後4時には−3・4度
そしてこちらが徳島市内の様子です。
午前7時前から降った雪。
午後2時ごろから再び急に降り始めあっという間に一面真っ白
夕方の帰宅時間と重なり大渋滞。
四国放送前でも車が動かなくなった。
トイレを開放したりした。
この混乱が夜中まで続いた。

志摩さんは気象予報士という立場からあの日の天気があんな大渋滞を引き起こすような天気だと思われましたか?

>ここまでの大渋滞になるかどうかはともかくとして、気象条件として雪が降りやすかった。日中に氷点下3度を越える低温は南国ではないので渋滞に拍車をかけたんだと思う。

こちらが志摩さんが実施したアンケートです 
2月のはじめから今日までに600人以上の方から答えが返ってきています。
複数回答もありますので有効回答数は606人として集計しました。

それではアンケート結果を見ていきましょう。
まず、当日の交通手段を伺いました。
上の帯グラフがいつもの帰宅時の交通手段、下が29日の交通手段です。
ふだんの交通手段と比較してみた。

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自動車がいつもは397人 65%、29日は318人で52%。
自転車がいつもは103人 17%、29日は67人で11%
列車がいつもは40人 7%。29日は86人 14%
バイクがいつもは30人 5%、29日は10人 2%
徒歩がいつもは13人 2% 29日は64人 11%
29日だけの行動で、タクシーが12人 2%、宿泊した人が22人 4%、その他3人となっています。
   
このデータを見て特徴的なことはどんなことですか?
>車、バスやバイクなど道路を使うおよそ2割の人が列車、徒歩さらには宿泊へと移った。車を回避した人の方が早く着いている。

今度はそれぞれの交通手段での帰宅に要した時間です。
アンケートに答えていただいた方の普段の日と比較しました。

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自動車を利用した場合普段は平均27分が2時間27分と5・3倍
バスで36分が2時間20分で3・8倍
バイクで18分が48分 3倍
自転車が15分が26分と1・7倍

一方列車は51分が1時間21分通常の1・5倍
徒歩は7分が11分で1・4倍

志摩さんやはり道路を使った交通手段は時間がかかっていますね。
>雪の弱さが道路にそのまま出た

続いてのアンケート結果です。
あの日の所要時間を比べてみました

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普段は30分未満の人が350人
1時間未満が193人
1時間30分未満が46人
2時間30分未満が3人と
全員2時間以内です。

ところが29日には(黄色)
30分未満は127人
30分〜1時間 107人
1時間〜1時間30分 74人
1時間30分〜2時間 61人
2時間以上4時間未満 126人
4時間以上6時間未満 60人
6時間以上8時間未満が14人
8時間以上が9人
平均の所要時間はなんと1時間46分
最高は9時間30分。

ほんとにこの日ほど家が遠いと思ったことはないのでは・・・・・
誰がこんな事態を予想できたかでしょうか。

>ここまでのひどい大渋滞になるとは予想の範囲外ですね。

この中で小松島市から徳島市津田本町まで7時間50分かかった男性にお話をうかがいました。

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(VTR)

  • 仕事していたとき、「早く帰らないと家に帰れない」と言われて2時間仕事を早く切り上げた
  • 小松島市役所前まではノロノロながら順調にすすんだがそのあとは渋滞に巻き込まれた
  • 橋の手前でトレーラーが立ち往生していた。その横を1台づつ対向してかわした
  • バッテリーがあがったらどうしようもないと思い、暖房を弱め、ライトを消した。
  • ラジオ番組を聞いていたら大渋滞の個所を伝えていた。今日中に帰れるのか不安に思った
  • (江田の交差点では)四方八方から車が信号無視して、早い者勝ちで交差点に入ってくる。仕切る人がいればスムーズにいくと思った。

コンビニエンスストアーでトイレを待つ列ができていた。温かいものや弁当は売り切れだったのでしかたなく、菓子で空腹をしのいだ。

志摩さんどう思われますか
>このケースはその日の問題点すべてを網羅したようだ。橋の通行止めと大渋滞、空腹、トイレの問題。

さて続いてのアンケート結果の紹介です。
一体どの路線が渋滞していたかです
こちらもドライバー本人の普段の所要時間との比較です
徳島市内の国道11号など北向きの道路国道55号など南向きの道路国道192号など西向きの道路の
3方面のそれぞれ上り下りで比較しました。

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まず国道11号など北向きの道路です。
鳴門方面など郊外に向けて利用した場合は所要時間は49分で普段のほぼ2倍ですが
鳴門方面など郊外から徳島方面に向けては普段は23分ですが1時間53分とおよそ4・8倍の時間がかかりました。
車の平均時速はおよそ5キロ

今度は国道55号など南方面の道路です。
徳島市内から小松島方面への路線は普段25分のところがなんと3時間4分と7・4倍
そして小松島方面から徳島市内へ向けては普段39分かかるところが5時間15分こちらはおよそ8・1倍です。
車の平均時速はどちらも普段は24キロなのが徒歩並の3キロ

今度は国道192号など西方面のの道路です。
徳島市内から国府、鴨島方面への路線は普段35分のところがなんと2時間45分。4・7倍
そして国府、鴨島方面から徳島市内へ向けては普段46分かかるところが4時間15分でおよそ5・5倍です。
車の平均時速はどちらも普段は24キロ徒歩並の4キロ。

ずいぶんひどいですね。
>特に本来のラッシュ時である4時から6時台の人は平均時速1キロはざらでした。南方面は。

鳴門方面に向けてはあんまり渋滞がないが・・・
これはどうしてですか?
>まず、この日気象状況によると考えられます。
鳴門では昼以降雪が降っていない。路面は乾く状況にあった。
    
さてこちらをごらんください。

徳島市南前川町17:00−小松島市櫛淵町02:30 9時間30分(普段 40分)
阿南市富岡町16:15−徳島市上八万町01:20 9時間5分(50分)
徳島市川内町17:15−徳島市多家良町02:20 9時間(50分)
阿南市富岡町17:30−名西郡石井町02:30  9時間(1時間20分)
徳島市万代町18:20−小松島市坂野町02:40 8時間20分(35分)
阿南市富岡町16:00−板野郡北島町00:10  8時間10分(1時間)
阿南市富岡町15:00−徳島市上八万町23:00 8時間(45分)

帰宅までの所要時間が8時間を超えるケースです。
最高が徳島市南前川町から小松島市櫛渕町までで9時間30分かかっています。
すべて県南がからんでいます。

なぜだと思いますか?

>やはり夕方徳島市南部から小松島、阿南方面で雪が強く降ったのと南部の方は雪に対する備えが充分でなかったのかと思う。

(VTR)

県警交通管制センター

  • 中央表示板、渋滞を識別する色がすべて赤、管制機能を上回った
  • 55号の大野橋や勝浦橋といったように橋梁部分に進入する車がスリップして立ち往生。物損事故もかなり起きている
  • 車自体、前に進まないことが橋を中心に発生している

大野橋たもとのラーメン店の人にインタビュー

  • ガソリン切れの人が一人いた。またトイレを貸して欲しい、JAFを呼んで欲しいという人が何人かいた。それから車を置いて歩いて帰った人が丈六と中田駅近くと2人いた。

川島警察署 交通課長にインタビュー

  • 徳島道が雪で通行止めになったため長距離の大型トラックや観光バスが192号に迂回したため渋滞に拍車がかかった。
  • 貨物車は荷物を積載して重いために坂の途中で立ち往生し、車線をふさぎ相互通行になったり移動させるために通行が止まり渋滞になった。

(視聴者からの情報、意見)

  • 市場町60歳男性 徳島市国府町から市場町まで国道を通らずに農道を使って帰ったのでよかった。
  • タクシー運転手:阿南市橘町を午後5時40分に出発してから徳島市川内町の車庫に帰るまで約12時間かかった。いつもの12倍かかり着いた頃には薄明るくなっていた。対応の遅さが原因だと思う。

続いてこちらはどこが渋滞したのを聞きました。<放送で紹介していない部分>

  • かちどき橋22人
  • 大野橋13人
  • 勝浦川橋8人
  • 徳島市幸町の立体交差8人
  • 川島警察署前6人
  • 吉野川大橋5人
  • 津田橋5人
  • 園瀬橋5人

このあとは今回の経験をどう生かしていったらいいのか考えます

今回のアンケートには各方面に対しての意見や要望についても書いてもらっています。

まず道路管理者に対してです
意見紹介
・道路の凍結防止剤を事前にまくことはできなかったか
・案内板(電光表示板)で具体的な情報が欲しかった
・歩道は次の日も凍結したままだった

国道を管理する国土交通省でうかがいました。

(VTR)

徳島工事事務所

(今回のケースは経験と予測を上回ると認識しているのか?)

  • 凍結防止剤の散布車も渋滞で動けなかった。道路パトロールカーも動かなかった。
  • 対応する車が全然動けなかったのが今回のようなことになったのかと思う。

(当時、雪雲があったし気温が氷点下だったなど路面凍結の条件は整っていたと考えられるが、事前に気象台などと連携して道路管理、凍結を予防することを今後できないのか?)

  • 当然、午前と午後の2回パトロールして、路面を見ながら管理しているが気象台も当然他の管理者の連携が大事だということと同じように気象台は管理者ではないが、予報の関係機関とも相談させてもらい今後管理をしていきたい。

また警察に対してはこんな意見、要望が出ています
・せめて主要交差点で交通整理ができなかったのか
・坂道立ち往生した車(トラックなどを)早く移動させて欲しい 
・より詳しい渋滞情報が欲しかった

県警本部交通安全対策官に聞きました 
(VTR)

(警察官が現場に出て、渋滞していない方向に車を誘導することはできなかったのか?)

  • 今回は凍結による広範囲の渋滞で、交通事故のような局地的なものなら警察官が迂回させるなど渋滞解消の措置はとれるが今回のような場合は非常に難しい

(今回の経験を生かすとすれば)

  • 今回の経験を踏まえてできるだけ早く気象状況を見極めて道路管理者等々と連携しながら交通情報の提供、情報板による広報をしていきたい。

行政が行政としてやることもあるかと思うが県民一人ひとりが気を付けることもあると思う。

  • 情報収集を早く、正確に

大雪注意報がでているときは積雪があるという気構えが必要

  • 交通ルール、モラルを守る(渋滞している交差点には突っ込まない。雪に弱い車は走行は控える)
  • なるべく自動車に乗らない(公共交通機関や徒歩)

可能な人はできるだけ車を減らすようにしなくてはならないと思う。

今朝は先月29日の大雪の日の大渋滞について県民600人アンケートから考えました。
志摩さんどうもありがとうございました。

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


放送記録 2003/02/28

  100円のおかず 

うちのワンちゃん ジャック(ウェルシュ・コーギー)

なつかしの徳島 お休み

けさの生け花 小原流・橋本真弓さん


おはようとくしま 2003年の放送