2003/02/27 No.7787

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”建設” 市長公約から10年 どうなる音楽・芸術ホール

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取材 徳島市長 小池正勝さん

    徳島県音楽協会 会長 吉森章夫さん「 “建設” 市長公約から10年 どうなる音楽・芸術ホール」

(VTR 小池市長インタービュー・ダイジェスト)
・白紙に戻すのではない
・(公約は守ると?)私はそう考えている

(スタジオ)
このところ「政治家の公約」が1つのキーワードになっています。

小泉総理にしてもそして徳島県の大田知事にしても
公約を遵守できるかどうかが問われるケースが多くなっています。

そんな中この人、
徳島市の小池市長にも公約がありました。
今からちょうど10年前に初当選した時、
小池市長はこんな公約をあげていました。

それは、「音楽・芸術ホール」の建設です。
しかし10年が経過した今も
建設の目処は全く立っていません。

そこで今朝はこのほど「おはようとくしま」が行った
小池市長に対するインタビュー取材を交えながら、
「音楽・芸術ホール」の今後の行方について考えたいと思います。

(視聴者からの意見を募集)

ではまず音楽・芸術ホールを巡るこれまでの動きを
VTRにまとめましたのでご覧下さい。

(VTR)
・小池氏初当選

1993年2月徳島市長選挙で初当選した小池正勝市長。
当時「一流アーティストに来てもらえる音楽・芸術ホール」を建設することを
選挙公約の目玉の1つにあげていました。

(当選直後の小池さん)
・市民に約束したことを実行します

選挙公約の実現に向けて小池市長は就任直後から行動を開始しました。
音楽・芸術ホールの規模について検討するため市の諮問機関「建設検討市民会議」を発足させます。
市民会議は94年6月に1800人規模の大ホールと300人規模の小ホールを併設した施設にすべきとの意見書をまとめました。
さらに97年には市が設置した「基本構想・基本計画策定委員会」の提言を受け徳島市はこの年度内に
音楽・芸術ホールの基本構想・基本計画をまとめることにしていました。

(旧動物園閉園)

折りしもこの年の12月、音楽芸術ホールの建設予定地である徳島市中徳島町の旧徳島市立動物園が移転のため閉園。
音楽芸術ホール建設はいよいよ秒読み段階かと思われていました。

(リポート)
・音楽芸術ホール建設予定地の旧動物園跡地
・あれから6年、しかし音楽芸術ホール建設に向けての扉はいまだ開かれる気配はない

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(小池市長インタビュー)
・(公約は守ると?)そう思っている
・決して今ストップしているわけではない

(スタジオ)
ストップしているわけではないと小池市長は話していましたが、
徳島市に限らずどこの自治体も財政は厳しいですね。

この音楽・芸術ホールについて改めて説明します。
建設予定地は中徳島町の旧徳島市立動物園跡地です。
計画では1・8ヘクタールの敷地に1800人収容できる大ホールと
300人規模の小ホールを併設することになっています。
次に建設費なんですが、おおよそで150億円かかると見られています。
市はホールの建設費として96年から98年までの3年間に
建設基金として15億円を積み立てていますが
99年以降は市の財政が苦しくなったこともあって
建設基金の積み立ては行われていません。

このため市では建設費の9割に当たる足りない135億円分について
国の「地域総合整備事業債」で賄うことにしていました。

この「地総債」なんですが、名前に「債」がついていることから想像できますように
徳島市の“借金”という形にはなるんですが、
将来そのうちのおよそ44%つまり60億円が
交付税として国から補助を受けられることになっていたんです。

実質90億円で150億円の音楽・芸術ホールを建設できるということなんですね。

そうだったんですが・・・
小泉総理が進めている構造改革のあおりで実はこの「地総債」、
今年度から廃止されてしまったんです。

つまり建設しようとすれば市が150億円まるまる負担しなければならなくなったんです。

さらに徳島市は今後市民病院の建て替えや徳島市立高校の改築といった大型事業がめじろ押しで、
今すぐ音楽・芸術ホールを建設するというのは大変厳しい状況なのです。

こう並べて見ると病院や学校のほうが優先されるというのも分かりますね

でも音楽・芸術ホールの建設を望んでいる人も多いんじゃないですか?

そうなんです。
徳島市内でも文化センターなどオーケストラのコンサートが開くことのできる施設がなくはないんですが、設備が十分でないこともあって新しいホール建設を望む声が強いんです。

(VTR 音楽ホールを望む声)
徳島市の文化センターです。
徳島市内のホールの中では
オーケストラの演奏会を開く際、
最もよく利用されるホールです。
しかし座席数は計画されている音楽・芸術ホールより600席あまり少なく、
音楽関係者は規模が小さすぎると話します。

(音生かし・県音楽協会会長吉森さん)
・招待するのに高額が必要なので座席数が少ないとチケット単価高くなる
・1800席のホールが欲しい

(リポート)
・オーケストラの演奏会の準備作業。反響板を取り付けている

文化センターの舞台の広さはおよそ250平方メートル。
そんなに広いほうではありませんが、
この反響板を取り付けることでさらに狭くなります。
この写真は93年に文化センターで開かれた
120人編成のオーケストラの演奏会の様子ですが、
演奏者が舞台の上であふれんばかりの状態になっています。

(県音楽協会吉森会長インター)
・文化センターの舞台は高さ、奥行きがない
・ぎゅうぎゅうに詰めればいいってもんじゃない

文化センターにはさらにこんな問題点もありました。
(リポート)
・文化センターでは1年前から予約を受け付けている
・しかし土日を中心に予定が詰まっている

こうした現状から音楽・芸術ホールの建設については
92年に市議会で建設を求める陳情が採択され、
その翌年ホールの建設を公約した小池市長が誕生したのです。
まさに市、それに議会とも推進姿勢だったにもかかわらず、
今なお建設の目処が立っていないことについて県音楽協会の吉森さんはこう嘆きます。

(県音楽協会吉森会長インタビュー)
・市長が公約したので信じていた
・思わせぶりで待たせるだけだと罪だ

(スタジオ)
わたしも文化センターには
コンサートや講演会を見に出かけたことはありますが
こんな問題点があったんですねぇ・・・

でも今から40年前にできた施設ですから
多少、今のニーズに合わなくなるのは仕方ないことかもしれませんね

でもいわゆるホールは何も文化センターだけではないでしょ?

はい。
こちらに徳島市内にある主なホールをまとめました。
1番大きいのが93年にオープンしたアスティとくしまで5000席、
次いで文化センターの1151席、そして県郷土文化会館の792席などと続いているんですが、
県音楽協会会長の吉森さんによりますとこのうちオーケストラで実質的に使えるのは
文化センターだけだというんです。
つまりアスティとくしまと県郷土文化会館は音の反響があまりよくなく
そもそも生の音を聞かせるオーケストラには向いていないというんです。

文化センターは音質はこの中では一番いいのですが、
ステージが狭いこととあと客席が500から600席ほど足りないと言うんです。

こうした中、徳島市は
市民を対象に「音楽・芸術ホールに関するアンケート調査」を実施したんです。
アンケートは無作為に抽出した市内の有権者3009人にアンケート用紙が郵送され、
うち全体の49%にあたる1471人から回答がありました。
このアンケート結果はおととい公表されました。
その結果を見てみますと、
音楽・芸術ホール建設計画についてこの4つの中から選ぶ回答で
「計画をぜひ推進すべき」を選んだのは全体の19・7%、
「需要や財政を考慮して計画を工夫して推進すべき」が50・4%でした。
逆に「推進する必要はない」が16%でした。

こうみると造ったほうがいいという人が多いんですね・・・

そうですね、
「ぜひ推進すべき」と「工夫して推進すべき」を合わせると
全体の7割が推進意見だということになる・・・

ただ全体でみると財政を考慮して計画を工夫すべきというのが一番多い
これは財政的に許されるなら造ってもいいんじゃないかということでしょうか。

そう見るべきでしょうね。
また今後のどのようにして音楽・芸術ホールの計画を策定していくべきかという質問では
「ホールの専門家や文化団体で計画策定を推進する」が37・5%、
市民の公募の委員会でするが40・4%と意見は二分されていました。

さて今からちょうど10年前の選挙で
音楽・芸術ホールの建設を公約に当選した小池市長ですが、
今後、ホールの建設は進めるんですか?

そのあたりを小池市長にインタビューしてきました。
ご覧下さい。

(VTR 小池市長インタビュー)
・アンケートをした理由は時間が結構経過したためもう一度市民の意向を聞くもの
・あくまでも推進の立場で
・過半数の人が「工夫せよ」と答えているので工夫して推進する
・専門家と公募市民を集めた委員会を作って検討し直す
・委員会は新年度に設置したい

音楽・芸術ホールについては
市が設置した「建設検討市民会議」や「基本構想・基本計画策定委員会」が
これまでに施設の規模や中身について検討を行い、小池市長に答申しています。

新年度、新たに設置する委員会との整合性について小池市長は
次のように話しました。

(VTR 小池市長インタビュー)
・過去の委員会の答申を白紙に戻すのではないが、時間が経過しているのでもう一度検討する
・(時間の引き延ばしでは?の質問に)決してそんなことはない

(スタジオ)

ちょっとこちらをご覧下さい。
これまでの音楽芸術ホール計画についての動きをまとめました
お伝えしていますように94年には建設検討市民会議が
ホールの規模について1800席の大ホールと
300席の小ホールの併設にするべきとの意見をまとめ、
さらに97年には基本構想・基本計画策定委員会が
計画の大本となる提言書をまとめているんです。

しかし今回「おはようとくしま」のインタビューでの小池市長の発言は
この段階、ホールの規模を決める段階まで遡ってもう1度市民を交えて議論をしたいというんです。

これでは建設するとしても今以上に遅れてしまうんじゃないでしょうか?

その恐れは十分考えられます。
このため音楽関係者の間からは反発の声が上がっています。

(VTR 県音楽協会吉森会長インタビュー)
・市長が「造る」というのを信じたいが、疑わしい
・新委員会の議論が建設に前向きの議論ならいいが反対の方向に行くかも

(スタジオ)

(視聴者の意見)

宗我部さんは今回の取材を通じてどんなことを感じましたか?

音楽・芸術ホールの計画は白紙にこそ戻されてはいませんが、
小池市長の考えでは事実上一から議論を始めることになるわけで
建設するにしてもまだだいぶ時間がかかることは否めません。
小池市長が選挙公約してから10年、
ホールにとっては失われた10年になってしまいましたが、
ホール建設を望む声が多いのも事実です。
市長の言う「市民参加型」の議論を新たな仕切り直しとして、
少なくともいつできるのかどうかも分からないような今のこう着状態を打破すべきだと思います。

けさは小池市長が公約してから10年になる音楽・芸術ホール計画について考えました。

放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。

(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )


 

放送記録 2003/02/27

 ちょっと行ってみませんか 八万町散策(徳島市) 

けさの童謡 「うれしいひなまつり」 藍住南幼稚園

うちのワンちゃん ナナ、ベン(シーズー)

なつかしの徳島 40年前、汚かった頃の新町川の様子

けさの生け花 池坊・近藤京子さん


おはようとくしま 2003年の放送