2003/02/14 No.7779
脱サラでイチゴづくり 石井町・敦見知仁さん
ゲスト:イチゴ農家 敦見知仁さん(あつみ・ともみ)
問い合わせ・敦見さん TEL 090-9458-1745
さて、戦後日本が経済成長を続けるに伴い農業や漁業など自然を相手にした第一次産業の従事者は急速に減りました。
しかし21世紀を迎えてこの情報社会の中でこんな時代だからこそあえて自然の中で働くことを望む人たちが少しずつ増えているといわれています。
ある種の自然回帰と呼ぶ人もいますが・・
なんか失われたものを取り戻したいって感じもあるのかなあ・・・。
今朝はそういう機運が少しずつ出ている中でふるさと徳島県にUターンしてイチゴ作りに挑戦している若者をご紹介します。
現在在石井町にお住まいでイチゴ農家の敦見知仁(あつみ ともひと)さんです
(あいさつ)
ちょっと敦見さんの経歴をご紹介しておきましょう。
現在29歳、来週には30歳になります。
・1996年 工業大学を卒業後東京の商社に勤める
・1999年 26歳でUターンして徳島市内の種苗・農業機器メーカーに就職。
この会社勤めで会得したイチゴ作りの技術をいかして
おととし2001年 28歳で独立してイチゴ農家になりました。
この冬が 2度目のイチゴの出荷時期になる独立してすぐに結婚した奥さんと現在は石井町で2人でくらしている。
こちらが、敦見さんがつくったイチゴ『さちのか』と『アスカルビー』
今シーズンのイチゴの出来は?
>寒かった分、大きな玉ができた
色んな人に聞かれたかと思いますがどうして『農業』という仕事に就こうと思ったのですか?
>農業に将来性を感じた
(その他インタビュー)
さてこちらの表をごらんください。
徳島県の農家の戸数です
1995年では4万5954戸だったのが5年後には8・4%減っています。
専業農家になると同じ5年間で22・9%も減っています。
そして2001年の県内の農業所得の平均は、101万1000円です。
敦見さんは専業農家ですか?
あえてこの厳しい農業の世界に飛び込もうと決断されましたがどうしてイチゴづくりを選んだんですか?
>答え
ほかの種類は考えなかったのか?
いつごろから決めていたのか?
>答え
さて農業への転進を考えている方が実はここ最近、増えているんです。
こちらのグラフをごらんください。
「農業をしてみたいな」という方の相談を受け付ける徳島県新規就農相談センターに寄せられた相談件数の推移です。
・1998年から一気に増えている
・県外の人も多いそうです
・会社員の人も多い。転職を考えているのでしょうか・・
しかし実際に就農した人は・・・少ない。
敦見さんもこちらに相談をしたということですが就農センターで相談を受け付けている丸山県農業会議事務局次長に傾向をお伺いしました。
(VTR)
丸山さんの話を元に農業を始めるにあたって必要なものをこちらにまとめてみました。
まず、何よりも意欲。
そして資金、農業を始めてから2、3年の生活費も含めて大体1000万円から2000万円。
そして農業の技術や経営の知識
大変ですね、憧れだけじゃ無理ですね。
>答え
そして敦見さんの場合は就農費用の約1700万円を県の農業改良資金による無利子融資と自己資金で用意しました。
農地はイチゴづくりに適している場所を探し上板町に3800uの土地を県の農業開発公社から年間約15万円で借用しました。
技術面は会社勤めですでに会得していました。
さきほど就農センターの丸山さんもおっしゃっていましたが敦見さんの場合は意欲が強かったこと、技術があったこと、そしてイチゴを作るんだという気持ちが決まっていたからうまく滑り出せたとおっしゃっていました。
インタビュー
資金繰りは苦労しましたか?
いわゆる農業そのものに必要な資金は?
結婚されてすぐに独立したということですが独立してすぐ収入はありましたか?
生活費はどうされたんですか?
資金以外で不安な所はありましたか?
さて独立して2年目を迎えた敦見さんのイチゴ作りの様子をごらんください。
(VTR)
敦見さんが石井町にある自宅を出発するのは大体朝の8時前後です。
農業を始めるにあたって買った軽トラックで上板町の農地に出勤です。
休みはありません。
毎日見る朝の風景です。
およそ20分で現地に到着です。
阿讃の峰が奇麗に見える見晴らしのいい場所です。
イチゴを作っているビニールハウスは全部で12棟、2年目を迎えた敦見さんのハウスイチゴは12月末から収穫時期に入っており真っ赤な実をつけ始めています。
これから6月ころまで順に花が実になっていきます。
さて敦見さんが取り組んでいるイチゴの養液栽培を簡単に説明しておきましょう 。
そのまま地面に植えるのではなくおよそ1mの高さの発泡スチロールの箱にイチゴを植え常に水分と養分を提供しながら栽培します。
こうするとイチゴの表面が傷まず、実の大きいものができます。イチゴの収穫は敦見さんがひとつひとつ丁寧にとっていきます。
自信たっぷりの敦見さん、それだけ愛情がこもっているということでしょう・・。
収穫すると今度はハウス横の作業場で箱詰めです。
自然さを出すため大きさにばらつきのあるイチゴをバラ詰めします。さて敦見さんの後ろで箱詰めしているこの方、実は敦見さんのお母さんなんです。
お母さんも初めての農業経験なんだそうです。
お父さんや親戚の人も手伝うそうでまさに一家総出のイチゴ作りです。
(お母さんへのインタビュー)
・今まで勉強したことと全然違うから最初は何でかと思った
・それでも、本人が決めたことだから手伝おうと思った。
・なんでとたまに思うこともある
・「おいしい」と言ってもらえるのがうれしい
箱詰めしたイチゴは近くの板野郡農協松島支所に出荷します。
思いのこもった2年目のイチゴ、自信を持っての出荷です。
こうやって出荷がおわるとやっとひと段落です。
(敦見さんのインタビュー)
・(出荷時が)一番うれしい瞬間
・ここに持ってきたら出荷だ
・このあとは安全に運んでもらい早く消費者に買ってもらい早く食べてもらいたい。
・新鮮さが大事だ
(スタジオ)
家族で作っているんですねえ。
やっぱり人手はかかりますか?
>
販売ルートの確保はどうしたんですか?
>知り合いにもたのみましたし農協を通じてお願いした。
さて敦見さんと家族の思いのこもったイチゴちょっとわれわれも食べさせてもらいましょうか。
(試食)
敦見さんのイチゴはどこで売っていますか?
>県内の大手スーパーマーケット
直接買うことは出来るのですか?
>できます。
これからの目標を聞かせてください。
>
今朝は脱サラをしてイチゴ農家を始めた石井町の敦見知仁さんに来ていただきました。放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
放送記録 2003/02/14
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