2003/02/06 No.7774
情報教育の先進地 三好郡の取り組み
小学校普通教育へのLAN整備率
全国平均:15.7%
徳島県平均:23.3%
三好郡:66.2%
高速インターネット整備率
全国平均:38.0%
徳島県平均:36.8%
三好郡:100%
ICTコーディネーター 生藤元先生。中川斉史先生
三好郡の情報教育年表
1991年パソコン通信を導入
1994年児童用パソコンを設置
1996年インターネットに接続
1998年「学校インターネット」指定
2001年全学校高速回線接続さて、学校の中でコンピュータが使われるようになって久しいですが、
テレビをご覧の皆さんの中でも自分より子どものほうがパソコンが上手という方も多いのではないでしょうか。
私でも子どものパソコンを覚えるスピードについていけないときがあってびっくりします。
最近は小学1年生くらいでもパソコンをどんどん使うそうですよね
さて、近年その重要性が指摘されている学校での情報教育ですが、徳島県内で全国でも有数の情報教育の先進地があることを皆さんはご存知でしょうか。
こちらの表をご覧ください。
これは、小学校の普通教室へのLAN整備率を表しているものです。
それぞれのコンピュータ間でいろいろな情報のやりとりができるLANですが、
全国では15.7%、県内全体でみると23.3%ですが、
一番下、三好郡では何と66.2%にもなっているんです。
また動画などをスムーズにやりとりできる高速インターネットの学校での整備率は
ご覧のように、全国38.0%、
県36.8%に対し三好郡は100%です。
というように、三好郡は全国でも屈指の情報教育の先進地なんです。
けさのおはようとくしまは、この三好郡の情報教育に対する取り組みをご紹介したいと思います。
早速三好郡内の学校の取り組みをご覧頂こうと思うんですが郡内の情報教育を見ていく上で2人のキーパーソンともいえる先生がいらっしゃいます。
箸蔵小学校のいけふじ生藤元先生と池田小学校の中川斉史先生。
このお2人は、ICT、情報通信技術コーディネータの肩書きを持って三好郡内全域の学校のネットワクを管理・指導する、いわばシステムエンジニアなんです。
それではまず三好郡の中でも進んだ情報教育が繰り広げられている池田町の池田小学校の例をご紹介しましょう。(VTR)
Real Playerでごらんいただけます。 この日、池田小学校のパソコン室では2年生の生活科の授業が行われていました。
テーマは「自分のアルバムを作ろう」です。
生まれてから今までを振り返る文章にデジカメで撮った自分の写真にパソコンで絵をかき、表紙にします。
この授業は、3人の先生によるチームティーチングです。
担任の先生に、ICTコーディネータの中川先生と生藤先生が加わわります。40台の子どもたちのパソコンの画面上には、 先生の「模範操作」が映し出され、
子どもたちはそれを見ながらパソコンの動かし方を覚えていきます。また、このチームティーチングは子どもたちにきめ細かい指導をするためだけでなく、一般の先生に、
情報教育の方法を伝える場でもあります。(こどもの感想)
(池田小学校・教諭)
自分のパソコン操作技術を覚えられるし、どういうふうに指導すれば子どもたちが楽しく、わかりやすく、操作が上手くなるかがわかる。
およそ30分後、子どもたちの作品ができあがりました。
パソコンは習いたての2年生ですが、絵をかくソフトを駆使して、かなりのものができあがりました。
一番最初パソコンを操作する入門としてお絵かきをすることが多いのは、マウスをどう動かすかとか、失敗しても元に戻せるとか、自分で好きなように加工できるというコンピュータの使うベースの要素が入っているからだ。
このように、小さいころから充実したIT環境に接することができる池田小学校ですが、何もパソコン室に限ったことではありません。
6年梅組の教室をのぞいてみました。
各教室には、子どもたちが自由に使えるパソコンがあり、授業で使われています。また、教室内どこへでも持ち運ぶことができるオーバーヘッドカメラを使えば、子どもたちのノートの内容を教室のテレビに映し出し、クラス全員で見ることができます。
また、職員室の前には、40台あまりのデジカメが並び、子どもたちが自由に使っています。
また先生には一人一台のノートパソコンが支給され連絡などは全てメールで行われています。
それに、これ見て下さい。
先生用のパソコンでは教室のパソコンで子どもたちがどのような言葉を検索したかがわかるようになっています。
(スタジオ)
三好郡で、いったいどういう理由から情報教育に力を入れるようになったんですか
パソコンを使うと広いところに学校や町が点在する不利を補ってくれるからです。
三好郡内には小中高校があわせて57校ありまして、広い範囲にちらばっています。
郡の中心ともいえる池田町の中心部から最も遠い、月曜日とくしまの朝で訪れた東祖谷山村の名頃小学校までは車でおよそ1時間半かかるんですね。
また小規模校が多いのも三好郡の特徴で、児童数10人以下の小学校も少なくありません。
確かに、「けさの童謡」で紹介していても小さな規模の学校が多いですね。
はい、また地理的に不利で社会見学などにもなかなかいけないことから、三好郡では、以前から情報教育に力をいれ、各学校間で情報のやりとりができるようにしてきました。
この年表をご覧下さい。
1991年にはすでにパソコン通信が行われ、94年には初めて小学校で児童用のパソコンが設置されました。
そして98年になって、政府が推進する学校を高速インターネット回線で結ぶモデル事業「学校インターネット」計画に手を上げ、今では三好郡内全ての公立学校が高速回線に接続されています。
小中高全てというわけですね。
そもそもパソコンを使った学習のメリットは何ですか
子どもたちは今年度からスタートした総合学習や、生活科などで「調べ学習」と呼ばれる勉強をすることが多いのですが、インターネットで検索したり、デジカメで撮った画像と自分で書いた文章をパソコンの画面上でまとめたりということが手軽にできるんです。
今までだとグループで大きな模造紙にかいていたものがひとりひとりのパソコンの中に自分だけの無限大の模造紙があってそこで、切ったり貼ったりできるようになりました。
こうすることで、失敗を恐れずに文字や絵を自由自在に動かせることができ、わかりやすいレイアウトを学習できるほか、データベースに保存することもできます。
またインターネットにのせれば遠くの人からでも評価を受けることができるわけです。
そういった新しい学習法の「伝道師」として2人の先生がいるわけですね。
経験の蓄積が少ない情報教育の水先案内人といったところですね。
はい、三好郡ではこの「学校インターネット」計画の運用にあたり、「教育ネットワークセンター」を作り、2人の先生を配属させました。
このように、ハード面での高速回線とソフト面で専任の先生のサポートがうまくかみあって、充実した環境が生まれているわけですね。
また、先生の活躍はチームティーチングだけではありません。
郡内の学校を東奔西走して情報教育を「伝道」しています。
Real Playerでごらんいただけます。 (VTR)
先生たちがやってきたのは三好町の昼間小学校です。
手にカバンを持った2人はパソコンルームに入りました。
実はこれ、動かなくなったパソコンの具合を見にきたのです。
結局このパソコンは、ハードディスクの交換が必要ということになりました。
本来ならば、専門の業者に頼むこのような初期段階の対応も、2人の先生の重要な仕事です。
続いては井川町の辻小学校です。
放課後、2人の先生は、新しく導入する動画編集ソフトの使い方を小学校の先生に教えます。このような活動は「出前研修」と呼ばれICTコーディネータの先生が持っている知識を広める役割を果たします。
また、研修は個人単位でもできます。
池田町・白地小学校の松下先生は「情報モラル教育」の授業について生藤先生に見てもらいました。
さて今度は2人の先生がベランダで作業をしています。
いったい何をしているのでしょうか。実はこれ、三好郡の駅伝大会の模様をインターネットで中継するための実験なんです。
池田ダム湖畔の駐車場から発射された電波を白地小学校で受信して、さらにインターネットに配信されます。
このようなインターネット中継はイベントのときだけでなく普通の授業の中でも役立てられています。
(スタジオ)
この駅伝大会は今月15日に行われるもので当日はインターネットの画面上に子どもたちが走っている様子が映し出されます。
ほぉ、家にいながらにして子どもが走っている様子が手に取るようにわかるとは時代も変わりました。
これまで三好郡の様々な情報教育に対する取り組みをご紹介してきましたが、続いては今ある情報環境を最大限に生かし県外の学校と共同作業に取り組んでいる学校をご紹介しましょう。
(VTR)
Real Playerでごらんいただけます。 (リポート・情報活用室)
これは、東京の南砂小学校、岡山の平福小学校とここ加茂小学校の3校が共同で行っているものです。
「ウォーター・カンパニー・プロジェクト」とは、水にまつわるエピソードを集め、このようにテレビ会議などで情報や意見を交換しあい、一つの物語として作り上げます。
最終的には、300ページほどの本として出版させようとしているんです。
どうやら加茂小学校の意見に対し反論されたようです。
会議は中断します。
こうやって、お互い顔を見ながらのテレビ会議は、議論が白熱することも珍しくありません。
また、日常的な情報のやりとりはインターネットの掲示板を使っています。
去年4月以来、交わされたやりとりはおよそ6000回。
情報のまとめにもパソコンを使うため子どもたちのキーボード使いもなれたものです。
テレビ会議で実際に話をするのは代表の子どもたちだけ、
回線が切れるときには、みんなでカメラの前におしかけます。
先進地、三好郡の例をご覧いただいていますが続いては、パソコンやインターネットを完全に道具として使いこなし、他県の子供たちと情報のやりとりをして共同作業をしている、ある小学校の例をご紹介しましょう。
その学校は三加茂町の加茂小学校です。
そして最終的には300ページほどの本にして出版しようとしているのです。
(テレビ会議の様子)
どうやら加茂小学校の意見に対し反論されたようです。会議は中断します。
こうやって、お互い顔を見ながらのテレビ会議は議論が白熱することも珍しくありません。
(インタビュー)
また、日常的な情報のやりとりはインターネットの掲示板を使っています。
去年4月以来交わされたやりとりは約6000回。
情報のまとめにもパソコンを使うため、子供たちのキーボード使いも慣れたものです。
インタビュー)
テレビ会議で実際に話をするのは代表の子どもだけ。そこで会議が終わるときにはみんなでカメラの前に押し掛けます。
(テレビ会議の様子)「1、2、3、たましー!」
(スタジオ)
300ページの本ですか!
これは、加茂小学校以外の2つの研究校が昨年作った「米米ワールド」という本です
このように中は字だらけぎっしりと埋まった感じですが、
今回「ウォーターカンパニープロジェクト」で作ろうとしている本もこれとほぼ同じ厚さになる予定です。
最後に、情報教育の意義について2人の先生にお話を伺いました。
(インタビュー)
Real Playerでごらんいただけます。(未更新) けさは、全国の最先端を行く三好郡の情報教育についてお伝えしました。
放送台本から抜粋。細部では実際に放送された内容と違うところがあります。
(This is an uncorrected transcript for site edition ,different from real program. )
放送記録 2003/02/06
ちょっと行ってみませんか 民話の古里 海南町
けさの童謡 「おうま」 成稔幼稚園(鳴門市)
うちのワンちゃん ネネ(ミニチュア・ダックスフント)
なつかしの徳島 お休み
けさの生け花 小原流・吉積貞子さん