2003/01/22 No.7763

0122c.JPG (70399 バイト)

流行の兆し インフルエンザにご注意

古川一郎さん

ゲスト:古川病院・副院長 古川(こかわ)一郎さん

全国的にインフルエンザが猛威をふるいはじめています。
そしてこの冬は特に、ここ数年の中で最も流行する冬になるかもしれません。

0122B.JPG (59825 バイト)

こちらをご覧ください。
これは県内のインフルエンザ患者数の累計を表したグラフです。
県に報告があった数だけ表しているんですが、去年、平成12年度の患者数は合計で4132人、
一昨年の平成13年度は4638人で、ここ最近の2年間はインフルエンザはあまり流行しませんでした。
しかし、今年度は1月の第1週目ですでに患者数1036人患者数が7千人を超えた平成11年度を上回るペースとなっています。

今年はこれ、気をつけないといけませんね。

これから大学受験を控えている高校生なんかは特にですよねぇ。

県内の幼稚園や中学校では学級閉鎖のところもあります。
今朝は今年のインフルエンザの傾向や予防・治療についてこの方に教えてもらいます。

古川病院の副院長で小児科医の古川 一郎(こかわ・いちろう)先生です。
古川先生は県医師会の副会長もされています。今年はインフルエンザ、大流行するんじゃないんですか?

患者は多いと実感2年間あまり流行しなかったので
予防接種を受けてない人も多い反動は大きい

視聴者の質問受け付け

ではまず、インフルエンザがどんな病気なのか詳しく見ていきましょう。
知っているようで知らないんですが普通の風邪と比べてみます。

普通の風邪は・・・

  1. 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
  2. のどの痛み・頭痛・38度程度の発熱
  3. 声がれ・せき

一方インフルエンザは・・・

  1. まず40度近い高熱が出る
  2. そして筋肉痛や関節痛などの全身症状
  3. 最後に咳や鼻水が出る→安静にしても1週間はしんどい

症状の順番も違うが40度近い熱が突然出ることと
筋肉痛などの全身症状が特徴…

古川先生、なんで突然こんな高熱が出るんですか?

・空気中に拡散されたこのウイルスを鼻腔や気管など気道に吸入して感染する
・このウイルスは増殖が速いので一気に高熱が出る1個が8時間で約100倍になる24時間後には1万個…

先生、インフルエンザにもいくつか種類があるんですよねぇ?

・A型は感染力強く世界的に流行変異もしやすい
・B型はA型ほど感染力強くない
・C型は症状が軽いという特徴

一番流行っているのはA香港型
昨年11月に韓国で流行して入ってきた
今年は香港A型…
香港・ソ連という名前はウイルスが発見された場所が由来

さて、先ほどインフルエンザの普通の風邪との違いを説明しましたがインフルエンザは風邪以上に侮れない病気なんです。
気管支・肺炎などのを合併

実はインフルエンザが原因で、気管支炎や肺炎などを引き起こしてしまうんです。        
そしてこの肺炎などが原因で亡くなる方がいるんです。
その数、をご覧ください。

平成4年:177人。5年:519人。6年:65人。7年:1244人。8年:166人。9年:815人。10年:528人。11年:1382人。12年:575人。13年:214年。

・厚生労働省が調べた全国のインフルエンザの死亡者数
・毎年、何百人もの方が亡くなっている
・平成7年や平成11年は1千人を超えている

先生、最近では平成11 年がひどいですね?
この年は全国的に大流行した年だった
そして、その死亡者数に関係するこちらのグラフをご覧ください。

0122d.JPG (62100 バイト)

・これはインフルエンザのかかる割合、罹患率を年代別に表したもの10万人に対する人数
・やはり0歳から15歳ぐらいの罹患率が高い
 →これは学校で集団生活しているので高い
そして実はこの罹患率のグラフにもう一つの死亡率のグラフを加えると、あることがわかってきます。
ご覧ください。

・注目は75歳以上の高齢者、非常に死亡率が高い
・高齢者は罹患率が低いのに死亡率が高い
→つまり高齢者はインフルエンザにかかると亡くなるケースが多い
・インフルエンザは「お年寄りの最期の命のともしびを消す病気」と言われる

先生、お年寄りがインフルエンザでどうして亡くなってしまうんでしょうか?

やはり体力が弱い気管支炎や肺炎で呼吸困難で亡くなってしまう。

・老健施設などは気をつけないといけない

高齢者は気をつけないといけない
先週も長野県の老人ホームで集団感染して7人がなくなった

先生、高齢者の罹患率が高いほかに0歳から5歳くらいの子供の罹患率が高いのも気になりますがなぜですか?

・インフルエンザによる急性脳症が原因
・平成11年には217人が罹患 そのうちの80%が0〜5歳児
・死に至ったり、後遺症の残る場合もある
・兆候はいろいろあるがインフルエンザにかかって1〜2日後

突然かかって因果関係も不明→だから予防接種が必要

高齢者や小さいお子さんは気をつかないといけない

さて、テレビの前の皆さん、インフルエンザの全体像をここまでで大まかに理解して頂けましたでしょうか?

ここからは実際の予防法や治療について見ていきます。

まずインフルエンザの予防法から見ていきます。
こちらまとめてみました。

・ワクチンの予防接種を受けておく
・人混みをさける
・外出時にマスクをさける
 →とにかく感染するのを予防
・加湿器をつかって湿度を保つ
・バランスのいい食事
・手洗い
・うがいも効果的
→だいたい風邪の場合と変わらない

先生、加湿器はインフルエンザ予防に効果的なんですか?

インフルエンザウイルスは低気温、乾燥を好むので…

それにしてもやはり、インフルエンザの予防接種が一番と…
先生、この予防接種は一回でいいんですか?

・基本的に間隔を開けて2回
2回すると免疫力がアップするから

・ただし65歳以上の人や最近かかった人は免疫力があるので1回でもいいとされています
・しかし効果は予防接種を受けてから2週間後からだから年末までに受けておくのがベスト

ということはインフルエンザはもうだいぶ流行っているので手遅れじゃないんですか?

手遅れということでなく、受験シーズンもまだまだ続いているし受けることは予防になるので大事なことだ
それに予防接種を受けておくとかかった後の重症化を防げる

そして気になるのはこの3つめですよね。
予防接種は保険がきかないので全額自己負担…
だいたい1回の予防接種はいくらぐらいかかりますか?

病院によってまちまちだが4000円前後

そしてその下に65歳以上は補助有りと書いてあるんですが65歳以上の人が予防接種を受ける場合は
市町村から補助がおります。
各市町村によってその補助の金額は違うんですが、
だいたい1000円〜2000円くらいの自己負担で予防接種が受けられます。
全額補助してくれて、無料になるところもあります。
しかしこの補助を受けての予防接種は各市町村で受けられる期間が何月何日から何月何日までと決まっていますのでお住まいの市町村でご確認ください。(ほとんどの市町村では12月中に受付終了)

先生、予防接種はわかったんですがインフルエンザにかかってしまった後、治療法ってありますか?

今までは安静にするくらいしかなかったが2年前に「ノイラミニターゼ阻害剤」という特効薬が健康保険の適用になった→それ以降比較的簡単に治るようになった

・これがその薬、カプセルが大人用で顆粒は子供用
・発症後48時間以内にこの薬を飲めば劇的に治ると、期待される

48時間以内というのはどうしてですか?

それ以上になるとウイルスが増殖しすぎて効き目が劣る

インフルエンザかな?と思ったらすぐ病院に行かないといけませんね。我慢してても手遅れになるばかりだと…。

最後インフルエンザにかかった後についてまとめておきます。

・早めに病院へ行く→薬があるなしにかかわらず、
 放っておくとひどくなるばかりちゃんと見てもらうことが合併症も防げる
・安静にして休養をとる→特に睡眠をたっぷりと…
・部屋の湿度を保つ
・水分を十分に補給すること
 →お茶でもジュースでもスープでもOK
 水分を取る理由は脱水症状を防ぐ

とにかくこの冬は気をつけましょう

けさはインフルエンザについて詳しく見ていきました。
古川先生、どうもありがとうございました。


放送記録 2003/01/22

 仙波教授の阿波弁講座 「かまびしい」 (=ご飯が少なくて わびしい。貧乏な)  

けさの童謡 海部西小学校

うちのワンちゃん 龍(パピヨン)

なつかしの徳島 雪の1日

けさの生け花 未生流文甫会・瀬尾瞳甫さん


おはようとくしま 2003年の放送