第29回 昭和37年(1962年)

出来事 「キューバ危機」
  「キューバにソ連のミサイルが持ち込まれている」という情報から、
  アメリカのケネディ大統領が「海上封鎖」を表明。核戦争の危機に。  
「1000万都市誕生」
  東京の人口が1000万人を突破。要因は他地域からの流入・転入によるもの。
  人口の増加で「住宅不足」、産業の発達による自動車の増加で「大気汚染公害」が問題に。
「三宅島・雄山が22年ぶりに噴火」
  新火口の出現や地震頻発のため島の小中学生1879人などが島外へ避難。
「受信契約数1000万を突破」
  本放送開始の昭和28年2月には、わずか866だったものが、この9年で、
  全国世帯数の50%近くにまで普及し、ほぼ2軒に1軒でテレビが楽しめるようになった。
「YS11披露」
  戦後初の国産旅客機で1200m以下の滑走路で離陸できジェット機より経済的だった。
  昭和48年までに182機生産された。「YS」は「輸送機設計協会」の「輪」と「設」の頭文字。
流行 「ツイスト」
  1960年アメリカ生まれのやや早めのリズムに合わせて体をひねるダンスで若者の間で大流行。
「ムームー」
  鮮やかな色彩と手軽さで100万着を売る大ブームとなった。
「おそ松くん」
  赤塚不二夫原作のギャグ漫画で少年サンデーで連載開始。
  チョロ松・トド松・カラ松・一松・十四松・おそ松の六つ子のほかイヤミ・ちび太が人気。
スポーツ 「東映が日本シリーズ制覇」
  東映フライヤーズが、セ・リーグを覇者の阪神を4勝2敗1分けで下して初の日本一に輝く。
「三振奪取世界一」
  国鉄スワローズの金田正一投手が、対巨人戦で3509三振の世界記録を樹立。
  昭和44年の引退までに4490個の三振を奪う。
「作新学院春夏連覇」
  春は日大三を、夏は久留米商業を破って達成。高校野球史上初の快挙。
  エースの八木沢荘六投手は、春の準々決勝で延長18回(翌日再試合)を投げ抜いた。
「19才の世界チャンピオン誕生」
  プロボクシング世界フライ級で挑戦者のファイティング原田が、
  タイのポーン・キングピッチに11回2分59秒KOで勝ち、日本人で2人目の世界チャンピオンに。
「若乃花引退」
  体力の限界を理由に引退を表明。第45代横綱として栃錦と「栃若時代」を築く。
芸能

映画
「美空ひばりと小林旭結婚」
  約450人を招いて披露宴も開いたが、結婚生活は長続きせず昭和39年6月に離婚。
「フランク・シナトラ来日」
  世界10ヵ国での孤児救済慈善公演の一環として東京で3日間公演を行う。
  出演料1000万円は67ヵ所の東京近郊の施設に寄付された。
「てなもんや三度笠」
  藤田まことの「あんかけの時次郎」と白木みのるの「珍念」が繰り広げる珍道中。
「ニッポン無責任時代」
  クレージーキャッツの植木等演じる主人公が、調子の良さと行動力で社長に取り入り、
  仕事やトラブルあっさりと片づけて、またたく間に出世するというストーリー。
「座頭市物語」
  勝新太郎主演。居合い抜きの名人で盲目のやくざの活躍が人気でシリーズ化された。
「切腹」
  仲代達也主演。封建社会に反抗して敗北する浪人の人生を描く。
  カンヌ映画祭で「審査員特別賞」を受賞。
「世界残酷物語」
  ヤコペッティ監督が世界中から30あまりの奇習風俗を集めたイタリアの記録映画。
  残酷な場面が「怖いもの見たさ」で話題になってヒットした。
  
新商品 「週刊テレビガイド」
  東京ニュース通信社から創刊。テレビと視聴者を結ぶ雑誌。
  1週間の番組表と解説欄がついていた。創刊号の表紙は、司会者の高橋圭三。
「リポビタンD」
  従来のアンプル剤に代わる瓶入り栄養保健ドリンク剤として大正製薬が発売。
  巨人の王貞治選手を起用したCMで評判。疲労回復を求めるサラリーマンの間で流行。
「ランチクラッカー」
  人気番組「てなもんや三度笠」の主役・藤田まことを起用したCMで、
  「当たり前田のクラッカー」というフレーズがヒットし手軽な食事やおやつ代わり人気。
「スライスチーズ」
  パン食の広がりで一般家庭にもチーズが普及し始め、雪印乳業が国産初として発売。
  薄切りにしたチーズが、サンドイッチやハンバーガーなどに便利と主婦に喜ばれヒット商品に。
「スチール製学習机」
  伊藤喜工作所が発売した「イトーキジュニアデスク」で、
  子供の成長に合わせて高さを調節できる児童用机の第1号。
「T型カミソリ」
  貝印刃物が発売。主に銭湯の番台で売られ「銭湯のかみそり」の愛称でロングセラーに。
「バービー人形」
  アメリカで大流行した着せ替え人形で、専門のデザイナーが手がけた
  仕事着や夜会服、ウエディング・ドレスなど約100種類の衣装があった。
  このタイプの人形は日本で初めてで、小学校高学年の少女を中心に人気を集めた。
「スカイラインスポーツ」
  後に「日産」と合併した「プリンス」が販売したスポーツカーで、
  イタリアのジョバンニ・ミケロッティがデザインした。185万〜195万円。
「コーラ自販機」
  引き抜き式瓶詰め飲料自動販売機で、縦に細長い窓を開けて瓶を引き抜くもの。
流行語 「スモッグ」
  「スモーク(煙)」と「フォグ(霧)」の合成語で、ロンドンでは古くから使われた。
   この頃、スモッグに含まれる有害物質による健康被害も出始め都市で流行した。
「セルフサービス」
  この頃から急増したスーパーマーケットの販売方式から流行。
  安さの代名詞のように使われ、食堂などでも採り入れられた。
「わかっちゃいるけどやめられない」(スーダラ節)
「サラリーマンは気楽な稼業」(ドント節)
「ハイそれまでヨ」(ハイそれまでヨ」)
「そのうちなんとかなるだろう」(だまって俺についてこい)
  いずれも「無責任時代」で人気を博したクレイジー・キャッツの歌から流行した。
「吹けば飛ぶよな」
  前年に発売された村田英雄の「王将」の歌詞で、「吹けば飛ぶよな課長の椅子」など
  存在の軽さを自嘲的に表現し「一寸の虫にも五分の魂」の意味でも使われた。
ヒット曲 赤いハンカチ/石原裕次郎
明日もきっといいことが/島倉千代子
いつでも夢を
/橋幸夫、吉永小百合
江梨子/橋幸夫
可愛いベイビー/中尾ミエ
霧子のタンゴ/フランク永井
コスモスの駅/島倉千代子
寒い朝/吉永小百合、和田弘とマヒナスターズ
下町の太陽/倍賞千恵子
島育ち/田端義夫
人生の並木路/石原裕次郎
遠くへ行きたい/ジェリー藤尾
ハイそれまでヨ/クレイジー・キャッツ
ふりむかないで/ザ・ピーナッツ
星屑の町/三橋美智也
夜霧のブルース/石原裕次郎
ルイジアナママ/飯田久彦
若いふたり/北原謙二

※ ピンク色のタイトルは放送された曲です

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