第25回 昭和50年(1975年)

出来事 「第一回サミット開催」
  フランス・パリ郊外のランブイエ城に西側6ヵ国の首脳が集まる。
  ジスカールデスタン仏大統領、フォード米大統領、シュミット西独首相、
  ウィルソン英首相、モロ伊首相、日本からは三木武夫首相が出席。
  西側経済圏の諸問題に日本が大きく関わっていることが示された。
「三木首相襲われる」
  佐藤元首相の国民葬が行われた日本武道館の玄関で右翼の男に。
  この事件を契機に「セキュリティーポリス(SP)」が警護するようになる。
「天皇訪米」
  天皇・皇后が米大統領の招きでワシントン、ニューヨークなどを訪問。
  晩餐会で、天皇は、太平洋戦争を「私が深く悲しみとするあの不幸な戦争」と述べた。
「エリザベス女王来日」
  エジンバラ公とともに来日。46年の天皇・皇后訪英の答礼訪問で、
  オープンカーパレードなど公式行事を行い京都・伊勢などを訪れた。
「サイゴン解放」
  南ベトナムの首都サイゴンが陥落。ベトナム戦争が完全に終結。
  米軍の死者5万6697人。戦費1389億ドル(約42兆円)。
  北ベトナム兵の死者66万6000人。南ベトナム政府軍兵士死者41万5000人。
  南ベトナムでの民間人の死者も41万5000人にのぼり被害も甚大だった。 
「第12回国勢調査」
  沖縄復帰後初。総人口1億1193万9643人。
  核家族化などで世帯数が増加、大都市人口集中が鈍化し周辺地域の人口が増加。
「山陽新幹線 岡山−博多間開業」
  東京−博多間1176.5キロを約7時間で結んだ。
「東北自動車道延伸」
  福島県郡山−宮城県白石間83.1キロが開通。関東圏から仙台までが直通に。
「本四架橋着工解禁」
  尾道−今治、神戸−鳴門、児島−坂出の3ルートのうち今治ルートから着工。
「沖縄海洋博開催」
  『海−その望ましい未来』をテーマに7月19日から翌年1月8日までの183日間。
  総入場者は348万人で当初予想を約100万人下回り不振を極めた。
  本土復帰記念事業の一環として計画、沖縄経済振興の『起爆剤』として期待されたが、  
  利益の大半は本土の大手資本に吸い上げられ、開催後の失業者も増大した。
世相

流行
「緑の国勢調査」
  全国にどれくらい自然が残っているかの調査結果を初めて環境庁が発表。
  手つかずの自然は日本全国の2割しかなく8割は何らかの形で開発されていた。
「蒸気機関車が姿を消す」
  『SLの貴婦人』と呼ばれたC57形135号機が旅客列車を牽引。
  室蘭本線の室蘭−岩見沢間では沿線にファン2万5千人が繰り出した。
「紅茶きのこブーム」
  『紅茶きのこ健康法』という本の出版で爆発的にブームとなった。
  紅茶に酢酸菌や乳酸菌などが混合した生菌を加えて発酵させ、
  液面にできたきのこ状の菌の固まりからこう呼ばれた。
  この生菌が無限に増殖していつまでも続けられ値段も安いことから
  この培養液の紅茶が万能薬のように喧伝され大いに受けた。
「プッシュ式公衆電話登場」
  従来のダイヤル式に代わり黄色の100円公衆電話機が登場。
「ベルサイユのバラ」
  宝塚歌劇花組の東京公演(原作:池田理代子)が大人気。
  49年の初演から51年の再々上演まで計140万人を動員。
「がきデカ」
  『週刊少年チャンピオン』連載の人気漫画が単行本に。
  これまでなかったブラックユーモアや超ナンセンスで話題に。
「ハローキティー」
  サンリオのオリジナルキャラクターでビニール製小銭入れから商品化された。
  当初の対象年齢は3〜10歳だったが女子中高生を中心に人気を集めた。
スポーツ 「広島カープが26年目の初優勝」
  県や市の直接投資でつくられた初めてのチーム。
  帽子を赤色に変更、大胆なトレードを敢行するなど、
  大リーグ出身のジョー・ルーツによる改革が奏功。
「長嶋巨人屈辱の最下位」
  前年現役を引退した長嶋茂雄監督が率いる巨人が球団創立以来の最下位に。
「大関貴ノ花が初優勝」
  春場所千秋楽優勝決定戦で横綱北の湖を破って初優勝。テレビ視聴率は50%を超えた。
「ガッツ石松が防衛に成功」
  世界ライト級タイトルマッチで挑戦者、アルバロ・ロハスにKO勝ち。
「ウインブルドン制覇」
  全英オープン女子ダブルス決勝で、沢松和子、アン・キヨムラ(アメリカ日系三世)組が優勝。   
映画 「ジョーズ」
  スティーブン・スピルバーグ監督。
  海水浴場に出現した人食いザメと人間との戦いを描き配給収入50億円の大ヒット。
「タワーリング・インフェルノ」
  スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン主演。
  超高層ビル火災を描くパニック映画として興行収入36億4000万円を記録。
「東映太秦映画村オープン」
  東映京都撮影所内に11月開場。
  映画と歴史の資料の展示室や時代劇のオープンセットがあって連日大にぎわい。
  開場後1ヵ月で入場者30万1812人。売り上げ2億6463万円を記録。
番組

芸能
「まんが日本昔ばなし」
  昔話をアニメ化、常田富士男と市原悦子の語りで人気を集め30%の高視聴率を獲得。
「欽ドン」
  「萩本欽一ショー・欽ちゃんのドンとやってみよう」が放映を開始。共演は歌手の前川清。
  視聴者からのハガキコントを読み「ばかうけ」「ややうけ」「どっちらけ」の採点で人気。  
「フォーライフ発足」
  吉田拓郎、小室等、井上陽水、泉谷しげるの4人が立ち上げたレコード会社。
  4人とも超人気の歌手だったためレコード業界に大きな衝撃を与えた。
ヒット商品 「テレビゲーム」
  家庭用テレビゲームの先駆けとしてエポック社が「テレビテニス」を発売。
  UHFチャンネルを使用して画面上のコートを舞台にボールを打ち合うもの。
「チルチルミチル」
  不良品の多かったこれまでの使い捨てライターにかわり、
  ガスの密閉性を高め従来品200円に対して100円にしてヒットした。  
流行語 「クリーン」
  清潔・誠実を掲げた三木首相がキャッチフレーズに使用してから流行。
  資源節約・廃棄物再生運動の「クリーン・ジャパン」や
  巨人軍長嶋茂雄新監督の「クリーン・ベースボール」、
  専売公社の「スモーキン・クリーン」などと使われた。
「激写」
  写真家・篠山紀信氏の造語で、雑誌「GORO」の山口百恵特集のタイトル。
  それ以来、激白、激安など頭に「激」をつけた造語が次々と誕生。
  「劇」を転用して他より際立たさせる、強調する意味で使われた。
「アンタあの娘の何なのさ」
  ダウンタウンブギウギバンドの「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」の歌詞の一部で、
  曲のヒット(1年で100万枚を記録)とともに流行。
「ちかれたび〜」
  「疲れたなあ」という意味の秋田県地方の方言。
  中外製薬の「新グロモント」のCMで使われ高度成長終焉の象徴的な言葉となった。
「私〜する人」
  ハウス食品の即席めんのCMで使われたセリフで、
  「女性が料理し男性が食べるだけという印象を与え女性に対する差別的表現」だとして、
  抗議運動が起こり、CM中止に追い込まれた。  
ヒット曲 石狩挽歌/北原ミレイ
弟よ/内藤やすこ
想い出まくら/小坂恭子
面影/しまざき由理
俺たちの旅/中村雅俊
北の宿から/都はるみ
心のこり/細川たかし
嵯峨野さやさや/タンポポ
さだめ川/ちあきなおみ
さらばハイセイコー/増沢末夫
シクラメンのかほり/布施明
時代/中島みゆき
私鉄沿線/野口五郎
千曲川/五木ひろし
時の過ぎゆくままに/沢田研二
中の島ブルース/内山田洋とクールファイブ
なごり雪/イルカ
22才の別れ/風
20歳のめぐり逢い/シグナル
みちづれ/渡哲也
港のヨーコヨコハマヨコスカ/ダウンタウンブギウギバンド
無縁坂/グレープ
昔の名前で出ています/小林旭
木綿のハンカチーフ/太田裕美
ロマンス/岩崎宏美
我が良き友よ/かまやつひろし

※ ピンク色のタイトルは放送された曲です


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